羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

表参道高校合唱部!

2015-08-08 23:12:44 | 日記
根は悪人ではない有明に強めに指導されたくらいで不登校ならともかく、自殺未遂までするかと思ったら吃音か。うーん。小山田が部室に来て有明の指導であってもすぐに歌い出すのはもう歌いたいというか、声を出したかったんだろね。定職に就けないとはいえ、引きこもらずずっと働いていたことを含めて、善なる人物だった。じゃないと高速展開のこのドラマでは話の速度にオチが追い付かないもんね。今のところ、ほろ苦い要素があっても、その回メインの当事者のメンタルは神速で復活する仕様だ。
2話3話と徐々に重くなってきてたが、4話でまた明るく軌道修正入った感じ。自殺回想も概ねデフォルメした劇中劇になり、真琴も小山田母に「変な人達がいる」と言われた後でホントに変な人風に通りに現れ、硝子窓越しに『あいつ来た』とまる分かりで聞き耳を立て、副顧問のえみりも「絶対ついてこないでよ?!」と連発でフリ出し、真琴パパ関連を含め色々ポジティブに足してきた。見易くなった。
空回りする部長の部長感や、ナレーションで『謎のピアノ少女』と紹介されちまうピアノ娘、今回バタバタしていた為毒舌をかます暇無かった眼鏡、ボイトレ必修だがやんちゃ可愛い里奈、まだメイン回じゃないから手術を引っ張りまくる快人、、平泉爺さんの腰が即完治、優里亞破綻、かと思えば優里亞ナビスコで即浄化、予告で容赦無くネタバレ、取り巻き娘の一人がもはや原作とは異次元のエスパードラマで容赦無くパンチラと、盛りだくさんだった。特殊な状況だが、学生の指導と教師の指導の違いをさらっとやったのもほうっと思ったね。
裏番組は引き続き地獄だが、もう少し見てほしいドラマだなぁ。

うしおととら 1

2015-08-08 23:12:35 | 日記
「いやっほぅ!」潮は海に飛び込んだ。「ちょっとはあたしに感謝しなさいよ」潮は麻子と真由子の3人で海に遊びに来ていた。麻子の祖父は夏場、海の家を経営していた。(海かぁ、こいつだけは昔とちっとも変わんねーな)とらは海に髪と尻尾と足先をチャプっと付けて機嫌良く宙に浮かんでいた。(しっかし、潮の奴、こんなトコまで獣の槍持って来やがって)潮はビーチパラソルの下に布で包んだ槍を置いていた。(ま、いいさぁ、ここは暫くあいつのことなんざ忘れてぇ)伸びをするとら、(海を楽しむとするかぁッ!)とらは水しぶきを上げて、高速で沖の方へぶっ飛んで行った。
と、パラソルの下の潮達の荷物に砂を掛ける子供がいた。「おいっ! 何してるんだお前! なんでこんなことしたぁ?! えぇッ?!」逃げる子供を即捕まえ、問い詰める潮。答えない子供。「ちょっと待って!」厳しい潮に、麻子と真由子が駆け付けて来た。「もうダメよぉ、こんなことしちゃ、ね?」しゃがんで視線を合わせて言い聞かせたが、水鉄砲で水を顔に吹き付けられる麻子。「へぇんだっ、クソババァッ!」子供は走り去って行った。「こりゃいいや、中村がクソババァか、違いねぇ!」「てぇッ!」麻子は面白がる潮の頭部に砂の入った子供用バケツをお見舞いした。
「そりゃタツヤだな」海の家で潮達が西瓜をご馳走になっていると、麻子の祖父は先程のいたずら少年について語りだした。二年前に母親を亡くしてから、友達を作らずいたずらばかりするようになったという。「ホントはいい子なんだけどねぇ」麻子の祖母が呟くのを潮は何も言わずムシャムシャ西瓜をかじりながら聞いていた。一方とらは、「イヤッホーッ! いい気持ちだぜぇ!」沖の海面を駆け抜けていた。と、水滴に、気配を感じ、水面で急ブレーキを掛けるとら。「誰だ?」「失礼つかまつります。
     2に続く

うしおととら 2

2015-08-08 23:12:26 | 日記
もしや、長飛丸様では?」「そう呼ばれてたのは500年も前、どうでもいいから早く出てこい、とっとと出てこねーとぉッ!」姿を見せない謎の声に、イラついたとらは放電し始めた!「お、お待ち下さい!」声は慌て、とらが放電を止めると、薄暗い鬼火漂う結界を張りつつ、海中より琵琶法師の様な者が現れた。「これなるは海座頭、長い間この海を取り仕切っている者でございます」「で、なんの用だ?」「近頃ここの海で狼藉の限りを尽くす化け物、『あやかし』を滅ぼして貰えぬでしょうか?」「あやかし?」あやかしは海で死んだ人間の魂の集まった妖怪で巨大! 人間も妖怪も区別無く喰らい、話も全く通じないという。話す内に体を保つのが難しくなる海座頭。本体らしい琵琶をかじられた痕があった。「あやかしは強い、私もこの有り様、何卒! あやつを倒して下さいませ!」「ふんっ、ソイツはそんなにつえーのか?」とらはニヤリと笑った!
砂浜では、タツヤが海水浴客の荷物に砂を掛けるいたずらを引き続き行っていた。「でも、お母さんいなくて寂しいんでしょ?」真由子が同情すると、「バカ野郎!!」潮は怒り、いたずらを繰り返すタツヤの頭を結構な勢いで小突いた!「ちょっと潮! 子供でしょ?!」慌てて止める麻子。「離せよ! 俺、こういうの見てるとなんかイライラしてよ」麻子は子供の頃、砂場で潮に「ねぇ、あんたお母さんいないんだって?」と他意無く聞いて子供の潮を怒らせ、「うるさいクソババァ!」と砂を掛けられたことを思い出した。「うわーん!」タツヤは泣いて走ってゆき、麻子はそれを追った。
沖のとらは、「ここらが奴の結界でございます」昼間のはずが、周囲は暗い荒れた海と変わっていた。「ワシに掛かればすぐよ!」「来ましたぁッ!」海中から船を飲み込むような巨体な蛇とも海鼠とも知れないモノが現れた!! その体はヌメり、
     3に続く

うしおととら 3

2015-08-08 23:12:18 | 日記
皮膚の無数の突起には粒々と穴が開いていた。「デケぇ」見渡す海面全体を覆うように逆巻き続けるあやかしにさしものとらも圧倒されていた。
泣きながらタツヤが走っていると、ヤンキー3名の一人とぶつかり首からストラップで下げていた玩具の携帯電話を取り落とした。「いってぇな、このガキぃ」「玩具かよ」一人がタツヤの電話の玩具を拾った。「返せっ!」「へへっ」タツヤが飛び付いてくるとヤンキーは笑って他の人にパスした。「じゃあ返してやるよ!」ストラップを引き千切り、道端に捨てるヤンキー!「そんじゃなぁ」一通りイジめて満足したヤンキーは去ろうとした。が、短い気合いと共に麻子の上段突きがヤンキーの一人の頬に打ち込まれた! 一撃で倒されるヤンキーの一人! 相当な腕力!「何やってるのお兄さん達?!」空手の構えを取る麻子!「なんだオメーッ!」襲い掛かって来た残り二人を次々と蹴りで倒す麻子! ただ者では無い!「大丈夫?」麻子の胸に泣き付いてきたタツヤ。玩具はタツヤの母が買ってくれた物だった。「貸してごらん、おまじないしてあげる」麻子はそう言ってタツヤの玩具の電話を手に取った。
沖で交戦するとらは電撃を放ったが、あやかしには通らない!「ワシの雷も滑りやがる! デカ過ぎだ」あやかしは首をもたげ、頭部をとらの方へ打ち下ろしてきた! 回避するとら! 即座に回り込み大口を開けて中空のとらに迫るあやかし!(速ぇ?! くっそぉッ)喰われそうになるが、両手両足で突っ張り牙のビッシリ生えた上下の口を受けるとら!「ガァアアウッ!!」耐えるとら!「ぬぉおお?!」くわえられたまま振り回される中、不意に口を開けられ、口の中に落ちてしまうとら!「長飛丸様ぁああ!!」海座頭は両腕を伸ばし、とらの両腕を掴み、足は牙の外側に、背負った琵琶はあやかしの上顎の牙に噛まれながら踏ん張った!
     4に続く

うしおととら 4

2015-08-08 23:12:08 | 日記
「長飛丸様! 早く!」とらヌメる口の中を上ろうとしたが上手くゆかない!(ダメだ、踏ん張り効かねぇ! この脂が稲妻も爪も弾いちまう)あやかしの顎に挟み潰されそうになる海座頭!(どうする?)潮のことが過るとら!(仕方ねぇな!)「おい聞けぇ! 海でアホ面下げて馬鹿みたいに遊んでる、潮という人間を連れてこい!」「人間ですと?!」「そいつは獣の槍を使う!」「えぇ?!」「ワシはコイツの中で待っているぞ! ヤツはワシのことをとらと呼ぶ!! 行けぇッ!!」とらは力を弱めた電撃を放ち、「長飛丸様ぁ!!」海座頭をあやかしの口から吹き飛ばした!
「凄いやお姉ちゃん!」麻子はタツヤの玩具に別のストラップを付けてやった。「えっと、その、ありがとう」タツヤは礼を言い、麻子は目を細めた。「ねぇ、一緒に遊ぼう!」すっかりタツヤはなつき、麻子をボートに乗せた。ボートから、岩場の穴が見えた。そこへ向かってるらしいタツヤ。「最近崩れてできた穴なんだ」麻子は奇妙な気配を感じた。舟の下に、いる! 大きな影が見える!「何?!」あやかしが大口を開けて海面から飛び出してきた!! 麻子とタツヤは悲鳴を上げて、ボートごと呑まれた!
パラソルの下で一人寝ていた潮は目覚めた。(潮)声聞こえる。(なんだ?)砂浜を走って声の主を探す潮! 自分以外には聞こえていない。(俺のことを呼んでやがる!)屋外設置のシャワーの前まで来た潮!(潮!)「はっ!」周囲に結界が張られ、シャワーの前の潮と他の海水浴客達は隔てられた! シャワーから、粘付くような水滴が垂れ、それは海座頭の顔になった! 初対面はインパクトを重視するタイプ!「潮、だな? お前がとらと呼んでいるお方が、力を借りたいと仰せられた。すぐに参上せよ。あの方は、あやかしの腹の中においでじゃ」「あやかし?」無茶ぶりの内容より
     5に続く