臨店班は検査部による与信検査の手伝いにゆくことになった。「我々の足を引っ張らないでくれ」会うなり検査部主任の氷室に一撃入れられる花咲! 検査先は花咲の実家に近い深川支店。検討会前に融資課で扱っているクレジットファイルを大量に見る検査部。融資課出身の相馬はともかく、花咲の仕事はお茶汲みにコピーと、雑用だった。融資課課長の手伝いに回された花咲はそこで同期で新人融資マンの江藤と再会した。松木と違いごく普通の融資マンの江藤だが、「がんばってんだぁ」「そっちもな」と花咲とは気安い様子だった。
だが、今回の臨店班の応援、実は辛島部長の命による内偵だった。氷室は支店の不正をタネにゆすりを繰り返している疑惑があった。ただし花咲は隠せそうに無いので知らされていなかった。午後4時、支店長、融資課課長、融資課行員を集め検査部による与信検査検討会が始まった。「どうなってんだこの支店は! なんらかの問題があって上げたのがほぼ3割じゃないか!! 深川支店はタルんでるじゃないですか?」高圧的な氷室!「まずは深川プリント」担当は課長だった。深川プリントはいつ倒産してもおかしくない経営状況だったが、3000万円の資金を調達している。出所不明だった。「はっきりとはわからないです」「はぁ? そんなんでよく融資課長が勤まるなぁ! 上の教育がなってないんじゃないですか?」課長に合わせ、支店長もなじる氷室! その後も細かな点を吊し上げ、江藤も付属明細云々で絞り上げられていた。
「何なんですか、あのクソ主任!」夜、実家の店でビールグラス片手に荒れる花咲! 内偵を知らない花咲には氷室はただのパワハラ男にしか見えなかった。店には場所が深川だけに江藤と課長も来ていた。相馬も含め、4人で同席することになった。父からは鱧の蒸籠蒸しがサービスされた。
2に続く
だが、今回の臨店班の応援、実は辛島部長の命による内偵だった。氷室は支店の不正をタネにゆすりを繰り返している疑惑があった。ただし花咲は隠せそうに無いので知らされていなかった。午後4時、支店長、融資課課長、融資課行員を集め検査部による与信検査検討会が始まった。「どうなってんだこの支店は! なんらかの問題があって上げたのがほぼ3割じゃないか!! 深川支店はタルんでるじゃないですか?」高圧的な氷室!「まずは深川プリント」担当は課長だった。深川プリントはいつ倒産してもおかしくない経営状況だったが、3000万円の資金を調達している。出所不明だった。「はっきりとはわからないです」「はぁ? そんなんでよく融資課長が勤まるなぁ! 上の教育がなってないんじゃないですか?」課長に合わせ、支店長もなじる氷室! その後も細かな点を吊し上げ、江藤も付属明細云々で絞り上げられていた。
「何なんですか、あのクソ主任!」夜、実家の店でビールグラス片手に荒れる花咲! 内偵を知らない花咲には氷室はただのパワハラ男にしか見えなかった。店には場所が深川だけに江藤と課長も来ていた。相馬も含め、4人で同席することになった。父からは鱧の蒸籠蒸しがサービスされた。
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