「おじさんのことが原因じゃないだろうな?」終わった、という翔太に葵は問うた。「お金渡したんだよ、2度とあかりに会うなって」「なんでそんなことしたんだよっ」「あんな父親が傍にいたんじゃ! あかりの為になんないだろ?」詳しくは話さない翔太。「お前言ったよな? もうあかりを一人にしないって、忘れたのかよ!」消耗している翔太。「何とか言えよ!」肩を掴む葵。目が合ったが、翔太は葵の手を払った。「帰ってくれ」「お前最低だな」葵は言い捨て、去って行った。
朝、この一件があり、葵は1日仕事に身が入らなかった。気を使った冴木は帰りに「コンクールの参考になるかな」と明日美術館にゆこうと誘ってきた。翌朝、美術館デート前に葵の建築事務所に仕事の資料を取りに行った冴木は、小谷から関連の建築現場で働いている父を探して『芹沢』という美女が訪ねてきたと知らされ、戸惑った。事務所で父の住所を知った当のあかりは千葉の館山行きの長距離バスに乗っていた。
それから冴木は黙ったまま葵と美術館に向かった。「光の使い方が凄いよなぁ」と冴木に話を合わせていたが、花火の絵の前に来ると、思わず見入ってしまう葵。ここで高梨から電話が入り、「あかりまだ帰ってないの?!」と思わず大声を出してしまう葵。電話の後で、冴木は「たぶんあかりちゃんだと思う」と朝、小谷から聞いたことを伝えた。これに「あかりの居場所がわかった。おじさんに会いに行ったんだと思う」葵は電話で翔太に伝えたが、「俺にはそんな資格ないんだ」と翔太は迎えにゆくことを拒否した。その後、カフェで話ながら冴木と休んでいると、翔太からメールがあり、内容に葵は少なからず動揺していた。
葵が冴木と共にマンションに戻ると時間差であかりの失踪を知った公平と七海達が騒いでおり、あかりが父に会いに行ったらしいことと、
2に続く
朝、この一件があり、葵は1日仕事に身が入らなかった。気を使った冴木は帰りに「コンクールの参考になるかな」と明日美術館にゆこうと誘ってきた。翌朝、美術館デート前に葵の建築事務所に仕事の資料を取りに行った冴木は、小谷から関連の建築現場で働いている父を探して『芹沢』という美女が訪ねてきたと知らされ、戸惑った。事務所で父の住所を知った当のあかりは千葉の館山行きの長距離バスに乗っていた。
それから冴木は黙ったまま葵と美術館に向かった。「光の使い方が凄いよなぁ」と冴木に話を合わせていたが、花火の絵の前に来ると、思わず見入ってしまう葵。ここで高梨から電話が入り、「あかりまだ帰ってないの?!」と思わず大声を出してしまう葵。電話の後で、冴木は「たぶんあかりちゃんだと思う」と朝、小谷から聞いたことを伝えた。これに「あかりの居場所がわかった。おじさんに会いに行ったんだと思う」葵は電話で翔太に伝えたが、「俺にはそんな資格ないんだ」と翔太は迎えにゆくことを拒否した。その後、カフェで話ながら冴木と休んでいると、翔太からメールがあり、内容に葵は少なからず動揺していた。
葵が冴木と共にマンションに戻ると時間差であかりの失踪を知った公平と七海達が騒いでおり、あかりが父に会いに行ったらしいことと、
2に続く