探偵の探偵 ６

銀行から預金を強制徴収されずに済んだ」と楽観的だった。『野放図』側の仕切りはマイコという女で、集金も始まった。妻達は車で３時間程度掛かる所に捕らえられているらしい。その頃、琴葉は窪塚と落ち合っていた。「野放図の集まりに向かったってのは本当なのか？」「はい」歯痒い窪塚。「私も一緒に行きたかったです。けど、足手まといになるだけだから」「彼女はなぜそこまでして？」琴葉は玲奈は妹のことだけではなく、「２度と同じような事件がおきないよう、最悪の事態を防ごうとしているんだと思います。玲奈さんが言っていました。警察は事件が起きてからじゃないと動かない、事件を未然に防ぐのが探偵の仕事だって」「だからと言って、法を無視していい理由にはならない。警察は刑事、探偵は民事。ここから先は警察の仕事だ」窪塚は言い切った。
集金が升瀬の番になると、マイコは升瀬に『銀行の強制徴収』について根掘り葉掘り聞き出した！「その書類はどこに送らせたんですか？」「ホテル、ですけど？」「ガレージを調べて」マイコの命で『野放図』達がガレージに殺到する！「てめぇッ！」掴み掛かる男から玲奈は避け、玲奈は停められた車の上から路上に飛び降り、転がって衝撃を緩和してそのまま走り出した！　案外普通の住宅街を逃れる玲奈！　途中、近隣住民が『野放図』にぶつかり怒鳴られる！　路地を抜け、段差のあるガードレール越しに上段の路に飛び乗り、走る玲奈！　回り込まれ、車両で駆け付けた者達にも囲まれる玲奈！　一人、やたら身軽な奴もいる！　一斉に襲い掛かられ、護身術でいなし、工事の衝立を倒して威嚇し、鉄パイプを手に取る玲奈！　二人ぶっ飛ばすが、羽交い締めにされた！　そのまま殴り掛かってきた一人を蹴り付け、羽交い締めにしていた男に頭突きを食らわし鉄パイプで打ち払うが、後ろからきた男に同じく
　　　　　７に続く

探偵の探偵 ７

鉄パイプで頭を殴られ玲奈は意識を一時失い、車両に放り込まれ、ガスを吸わされ、完全に意識を失った。窪塚は『野放図』のアジトに走ったが、玲奈は意識を失ったまま、車両でいずこかへ連れ去られてゆくのだった。
・・・ちゃんとスマ・リサーチで連携取れば何とかなったろうに、一人で突貫しちゃうからねぇ。予告で誰か燃されてたけど、あれは死んじゃう攻撃だな。まぁ、話的には半殺しなんだろうけど。窪塚が急にヒーロー化してきたのはちと驚いた。理解者ってレベルの活躍じゃないぜ。