羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-08-03 18:21:51 | 日記
 広告は片付けられた。自分のミスであるし、お高い料理の項を一項くらい受け入れるのは致し方ないと思うけどね。料理学校に迷惑をかけるということを料理学校は悪者だからどうなっても知らんぜというのはちょっと乱暴な気もした。それにこの時代のホットケーキも庶民の料理かというと微妙な気もする。うどん、すいとん以外の本当の庶民料理は卵不要のお焼きの創作レシピくらいだと思う。余裕があれば卵入れてそのままお好み焼きにバージョンUPできるし。実情はお焼きしか作れないガチ貧民では商売にならんからホットケーキなワケで。もちろんそれはそれで悪いことじゃないし、貧乏のその先のあなたの暮らしにこんなアイディアどうですか? くらいの立ち位置のはず。
 それを庶民庶民と連発するもんで。卵入手は大変で、お菓子は主食じゃなくて、マリーアントワネットじゃないし。しかし現実でもホットケーキ特集でヒットした。『卵を入手して、おやつタイムを楽しめる段階に進んだ、ないし進みたい人々』にウケたのかもしれない。しかし現実モデルとドラマの解離が中々上手くすり合わないなぁ。主人公のモデルから学歴と職歴の改編をしたのはモデルより庶民派にしたかったのかも知れないけど、そのわりには作る雑誌は現実ベースだったりする。モデル人物からの経歴改編の調整不足だな。回鍋肉コンビで動いていた谷のフォローもお父さん状態になっていた。『谷ととさん』だともはや普通のお父さんだぜ?

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子

2016-08-03 18:21:44 | 日記
 一度一線を越えかけ、眠りではない打撃による昏睡の中で内世界での考察が深まり、父に否定されて成長することを禁じられた解体する者としての自分と対面していた母にのみ肯定されて歪な形で成長した比奈子。生き物は血の始末が面倒だからと言い訳し、中島に歪なまま肯定されると好意を抱くべきと考える思考が何やら哀れ。
 中島も原作がどうもそのようだが思ったより、ボーダーにいる比奈子に自己投影を差し引いても肩入れしている。ナイフを当然そうすべき考えて律儀に返し、額面通りの活動をしているとしたら裁きに加わりながら裁きに怯える哀れな男。二人とも出来損ないのモンスターだ。
 東海林は比奈子と対峙したことで混乱していた自分の正義の概念を整理できた様子。揺るぎない『善』は狂気と言えば狂気とも言え、比奈子にも響いたようでもあった。比奈子はバランスがおかしく条件付けありきで強烈な攻撃性を持っているが、心はあり、あるべきだと思っていて、欲している。そういった意味では東海林と違い、善とは程遠い狭量でも最初にきっちり否定してくれた父の存在は大きかったのかもしれない。