羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

シン・ゴジラ

2016-08-07 16:09:05 | 日記
 固有の文法というのは一つの病気だと思うが、作家はその病気を通して世の中を見るものでもあるはず。そうであっても普通はバランスを取るんだろうけど今回は基本的には思うままに作られたらしい。思うままに作って大きく破綻することはなかったのは経験値と実写であることと日本が舞台であることと現実が震災を経たことと特撮の相棒が腕利きだったことと、そしてゴジラであることがやはり利いていた。
 シン・ゴジラは天の裁きではなく地上の痛みから現れた者だった。クトゥルフ神話的な歴代でもっとも醜悪な第2形態が無心に這い進む様子は赤子に見えた。どこに向かうというよりその子は我々の所に来て、人間達が与えようとした死には焼けつく嘔吐をもって応えた。死に死で応えるのは愛が無いが、その喪失が膨大な破滅を生むのはそれが致命的なことだということじゃないかな? シン・ゴジラは動物の思考ですらないが、第一作とは真逆に我が身と引き換えに起因を与えたとみられる教授の思考だけで動いているワケでもない。最初はただ来て、人間から死を学ぶとただ殺し尽くす者に変化しようとしていた。僅かに教授の思考や画策に愛らしきモノが霞んでいるだけだ。
 一方で主人公達は快活。このノリに乗れない人達が鼻白む程に粛々と日本人として人としてするべきことを行ってゆく。そして、最終的にはゴジラをああいった形で保留する。首の皮一枚の状態だが殺しも追い出しも敗れもしない。長い長い保留。考える時間。シン・ゴジラに託された様々の意味もまさに保留で、この世界はまだ考え戦う価値があると、あの怒りに満ちた凍えるシルエットが示しているようだった。

仮面ライダーゴースト

2016-08-07 16:08:48 | 日記
 ついにデミアPが動きだすか。アデル(全裸)がデミアPを覚えていたことに驚き。ガンマイザーがあっさり復活したことにも驚き。黒マコトが何だかんだで実体? を確保したようだがどういう理屈やねんっ、でも驚き。後は御成が何か企んでいたな。アランの中の人の渾身の御成憑依が炸裂していた。もうタケルの復活期限もヤバいことにもなってるけどね。あんま気にしてない風でもある。タケル悟ってるからな。しかし小橋めぐみは母親役多いけど確か独身。もう見合いすればいいのにね。めぐみのスーパー見合いタイムっ! その辺の会社員ならイチコロな気もするけどなぁ。

動物戦隊ジュウオウジャー

2016-08-07 16:08:42 | 日記
 バングレイ、さっさと殺せばいいものを一番気に入らないのは大和の考え方なのでそこを負かさないことにはどうにも収まらない様子。やってることは相当ドイヒーだけどね。季節柄の題材で紛い物とはいえ死者復活に恐れ逃げ惑う街の人々の描写はちょっとヒーローじゃない普通の人間の思いを悲観的に見過ぎな気もしたかな? 関連の件で真理夫が丁寧に対応していたが、大和は父に関して何やら事情がある様子。大和の事情にアムがリアクションし、操もズレながらリアクションしていた。次回はその操とレオの回か。予告ではバングレイもチートなその記憶奪取能力を巡って早くも内輪揉め開始。しかしクバルがラスボスまで出世するのはちと無理ゲーな気もするかなぁ。

時をかける少女 完

2016-08-07 16:08:34 | 日記
 冒頭のAKBのメンバーの半数以上わからないことより半数くらいは何となくわかることが既に旧世代なのかな? と思わされたりもしていたが、本編は前回ガッツリやったことはやったけど吾朗がおいてきぼり気味。翔平も旧に理知的なイケメンにキャラ変していた。そういう要素は元々あったが、他の要素が一気に斬られた。仮の母との別れはしっかり描かれていたけどね。未羽の恋心の整理も結構謎だった。あ、記憶を取り戻しても好きなんだ、てね。別に好きじゃなくても友人として救うこともできた気もした。後は別れはやはりしっかりやっていたが、お好み焼き屋の未来人は一度未来に帰ってからまた一仕事しに現れるのかと思わせてスッと帰ったまま。記憶操作能力は無い未羽がどうやって借金問題を処理したかも不明。他もテキパキ畳まれた。未羽の恋心と吾朗の役割の整理がもう少しついていたら、翔平のキャラも立ってきた気も。前回の吾朗や、場面場面での翔平と未羽はいい所もあった。変則5話、連打可能タイムリープ(嗅いで補充可能)、催眠、時間の自浄作用と手強い材料も多かったから纏めて処理するのが大変だったのかもしれないね。