狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

湯豆腐と俳句

2012年11月26日 | 俳句
12月13日が今年最後の満月句会です。お食事でもしながらの句会を提案したところ、全員の賛同を得ました。場所は主宰に一任しました。
今日は提出する俳句に苦しんでいました。兼題は「湯豆腐」です。いろいろな場所で食べました。やはり印象深いのは北都でしょう。風呂の型をした容器で、散り行く紅葉を眺め美味しくいただきました。嵯峨野の仕舞屋で二人で食べた湯豆腐、遠い昔です。
  湯豆腐の湯気が隔てる二人かな
湯豆腐の湯気ですから、邪魔になるはずのない物ですが、鉄壁の隔てのように思われて黙りこくって食べたものです。50年も前の事です。
  湯豆腐や歯舞昆布まず褒める
これから食べる湯豆腐です。豆腐よりも立派な昆布に驚きました。主役が逆転しているようでした。豆腐が1丁なのでエノキ茸で増量しています。適切な葱がなかったので薬味から省略しています。
さて雑詠です。
先日屈斜路湖に行きました。白鳥が一羽浮いていました。
  白鳥の浮かぶ屈斜路湖童話めく
  水鳥の一番先に大白鳥
湯豆腐を作っていると少し雪が降ってきました。しかしその前に雁が鳴きながら暮れなずむ空を竿となって行きました。
  何列も雁行く夜空一人酌む
  雪降るや定まる住まひつひに得ず
どうも湯豆腐が冷めてきました。焼酎の氷がカラリと音をたてました。パソコンから離れます。

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