悠翠徒然

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雅楽が好き

2017-04-14 23:22:12 | Weblog
うつらうつらとしている時に聞く雅楽は、彼岸にいざなう魔法の楽曲です。

心がゆったりとするのは、私の遺伝子の中にある過去の記憶が呼び起こされるからかもしれませんね。

皆さんも機会があったら、是非一度聞いて見てください。

きっと心が落ち着くと思いますよ。

でも、彼岸に引き込まれないようにしてくださいね(笑)






またもや渋谷駅で迷う、、、

2017-04-14 13:07:06 | Weblog
半蔵門線に乗り換えて表参道に行きたかったのですが、今いるホームが半蔵門線のホームなはずなのですがはっきりしない(笑)

色々と観察してようやく半蔵門線のホームであることがわかったのですが(多分紫色に頼りすぎ)、今度はどちらの電車に乗れば良いのかわからない、、、

聞いたことのないような駅名ばかりで、、、

ようやく次が表参道駅であるということに気がついて、間違えることなく半蔵門線の表参道駅にたどり着きました(笑)

今日行ってきたのはこれ



根津美術館に行く途中におしゃれなビルがありました。

プラダのビルでした。

縁は全くないけれど、流石一流ブランドです。

私には無理(笑)

敷居が高いと言うレベルではなくて、完全に別世界です!

フェラーリに乗ったトンがった感じな人だけしか、入店できなさそうでした。

根津美術館が見えてきました。



指も写っちゃった(笑)

お馴染みの通路が、とてもよい感じです。



通路の先に駐車場があるのですが、そこにこんな石碑が建っていました。



その大きさも迫力ありますが、とても威光ある書体でした。

館内は欧米の外国人観光客が多く、尾形光琳の人気は世界レベルであることを再認識しました。

私が見たかったのはこれ!



燕子花図です。

展覧会ではメインのものが奥の方に鎮座していることが多いのですが、今回は結構手前に展示されていてなんとなくその時点で感動(笑)

上の屏風が右側、下の屏風が左側に配置されていました。

屏風一双(屏風の数え方は難しい)を見ることのできるところに、ベンチがあったのでそこに座ってしばらく燕子花を眺めていました。

30分ぐらい佇んでいるうちに、色々と見えてきました。

もちろん勝手に(笑)

そして目頭が熱くなってしまいました。

これが国宝の持つ力なんですね、、、、。

左右で燕子花の色が少し違います。

一気に書き上げたように思えて、実は右側の屏風を完成させた後、対にしてほしいと追加注文があったのではないかと思うのです。

それは右側の屏風には、面白い仕掛けがあるのに、左側の屏風にはそれがない。

どんな仕掛けかというと、右側の屏風には四つの『間』がある。
和室ですからその『間』の前に四つ座布団を置いておけば、客人はその前に座る。

そうすると、黒澤明監督作品『天国と地獄』の最後のシーンで、犯人が捕まる前に花の咲く間から顔を出したようになるのです。

花の種類は違うけれど、頭の上に燕子花の花が咲いている、、、、

主人から見たらとても面白い(笑)

そこへ追加注文!

構図を考えるにしても時間がないなぁ〜

じゃ重ね合わせちゃおう!

ってな感じで、構図を決めたのではないでしょうか。

燕子花に使った顔料はとても貴重だそうで、その色の違いこそ、同時に書き上げなかった証拠ではないかと素人美術探偵は考えるのであります(笑)

もっとも、保管状態がそれぞれ違っていれば、燕子花の色は変わるのかもしれませんけどね〜

良いもの見せていただきました!

感動のあまり、museumshopで色々と買い込んでしまいました〜

そのあとは根津美術館の庭園を散策



燕子花はまだ咲いていませんでしたが、鹿おどしの音を久々に聞くことができました。

都立大学駅のホームのベンチで、電車を10本ほど見送りました。

今日はとってもよい天気!

気持ち良し!であります。




















紙に負荷をかけないで書く

2017-04-14 08:22:48 | Weblog
ということは、筆にも負荷をかけないで書くという事になります。

思いついたのが良寛さんの書。



これは有名な『天上大風』

タコにつけて空高くあげたいから書いてくれと子供達にせがまれて書いたという話が伝わっている書です。

大きさは45✖︎30㌢ほどのものです。

これがタコに貼られて空に舞い上がった書なのか、この話しを聞いた大人が良寛さんに子供を使ってねだらせて書いてもらって箪笥にしまって置いたものなのかはわかりません。

タコにつける願文に落款書きませんよね。

多分一度持ち帰った『天上大風』を見た親が、名前書いてもらってこいと再度子供達を良寛さんの元に行かせて書いてもらったのではないでしょうか。

もちろん良寛さんはそのことも承知の上で書いたのだと思います。

だってバランス悪すぎでしょ(笑)

当時から良寛さんの書は有名で皆が欲しがったそうです。
また良寛さんはそれに快く応えて、いつでも書いていたそうです。

この『天上大風』はそんな、子供達に急にせがませれて書いた感じがありますよね。

書き始めに落款を書くスペースのことは考えていません。

それでも机に向かって何を書こうか考えながら墨をする、、、。
そして子供達でもわかる漢字四文字を選んだと思います。

なぜか画数の少ない文字の時に筆に墨をつけすぎて、一画目の頭が滲んでいる。

四文字目の『風』は画数が多いので、ここで滲ませてはいけないと考えて、硯の端の乾いて濃くなっている墨を筆で混ぜて書いたのでないでしょうか。

ワイワイと喜んで持ち帰った子供達がまたワイワイとやって来た。

『それじゃダメだったかの?』

『名前書いてください、良寛さん』

『そうか、そうか。どれかしてごらん』

焚き火をしていた良寛さん、懐から筆の入った携帯式の竹の筒を取り出すと、傍の石に腰掛け膝の上に『天上大風』を載せて名前を書きはじめる。

膝の上だったので『良』が左に寄りすぎてしまい『寛』と『書』で修正したものの、大きく曲がってしまいます。

『ちょっと曲がってしまったのう〜』

勝手な妄想ですが、こんな感じだったのでは無いでしょうか。

え?なぜ懐に筆を持っていたかですって?

そりゃいつでも書をねだられますからね(笑)

ねだられたら書く、書いたものが満足いかなくても、ねだった人は喜んでくれる。
喜んでくれるのなら、それでいい。
私の満足はその笑顔にあるのだから。

素敵なお爺さんですね〜

ま、これも勝手な想像ですけどね(笑)

というわけで、臨書したわけではなく、紙と筆にに負担をかけずに書いて見ました。



紙はテッシュペーパーです。

早く筆を動かさないと滲んでしまいますし、転折やハネで無理すると穴が空いてしまいます。

良寛さんの追体験をするには絶好のアイテムです(笑)

日常使っている物を使うことも、良寛さんの生活に密着した書に近づける道なのかもしれません。

しかし動機が不純(笑)

良寛さんは、子供達がタコを空高く飛ばした時の笑顔を想像して書いたのに、私はたまたま暇だったので良寛さんの追体験ができるかもしれないと思って側のティッシュを引き抜いただけなのですから。

でも、書いて見たらちょっと面白い(笑)

少しハマりそうです。