谷中にある長久院というお寺に、高橋先生のお墓参りで行ってきました。
天気に恵まれた秋の午後、絶好の墓参り日和。
この界隈はお寺だらけです。
寛永寺が建てられた事や、江戸の大火などの影響により、お寺が集まってきたのだそうです。
ここは真言宗のお寺です。
つまり開祖は空海さんです。
さすが高橋先生の菩提寺ですね。
御府内八十八ケ所霊場の55番札所でもあるようです。
東京で四国遍路を模した事が出来るんですね。
知りませんでした。
門をくぐって入ったところで、案内してくれた方の記憶が不鮮明になってしまったらしく、多分ここだろうという墓石には『先祖代々』としか記されていません。
せっかく来たのに、別なところにお参りしてもなぁ〰(^○^)
墓石の後ろに立っている何枚もの卒塔婆から、高橋先生とのつながりを探りました。
しかし戒名を知らないので、困った、、、。
一周忌の年号と名前の一文字、そして施主名から『これじゃないかな?』
と言った瞬間、
『コツン』
と卒塔婆が頷くような音を出しました。
少し驚いて案内してくれた方の方を見たのですが、どうも私にだけ聞こえたようです。
間違いない、、、
と確信した瞬間に、また
『コツン』、、、
墓石には水をかけて拝んだ所へ、白黒の猫がやってきました。
餌をねだって可愛い声で鳴きながら近づいてきます。
『これは先生かもしれない』
その時、猫と目が合いました。
弘法大師を祀っている特別な建物があったので、そこもお参りしました。
書技上達と和翠塾の発展を祈願しました。
ご住職がいらっしゃるという事なので、ご挨拶がてら、弘法大師ゆかりのお寺という事もあったので、御朱印をいただきにあがりました。
しばらく外で待っている間、気がつきませんでしたが、さっきの猫がついてきていたようで、日向ぼっこをしながら目を細めてこちらをじっと見ていました。
『ああ、この猫はやっぱり先生なんだな』
また、猫と目が合いました。
書きあがったようなので玄関に入ると、ご住職が書き上げてくださった御朱印一枚を差し出しながら
『普通は書かないんだよ』
聞けば、遍路の流れがないと書いてくださらないそうなのです。
確かに、専用ホルダーに整理しやすいような穴が書かれた紙に空いていました。
丁寧な楷書で書かれた御朱印に、背筋がまっすぐにさせられました。
御朱印をいただけたのは、高橋先生のおかげなのかもしれません。
三百円でした。
真言宗の大日如来は、宇宙の真理を表しているといわれます。
ある時は阿弥陀如来、
そしてある時は観世音菩薩、
さらに現実世界ではお釈迦様と姿を変えて、大日如来が現れるのだそうです。
弘法大師も大日如来なのだそうです。
そして弘法大師は毎日色々なところに現れては、人々を救ってくださると言うのです。
ありがたいです、、、
気がつかないだけで、私は何度も救われてきたのかもしれません。
たしかに、そんな気がしないわけではありません、、、
そうでなければこんな面白い人生を、送ってこられるはずもなく、、、
ありがたい事です。
これからも、精進いたしますので、よろしくお願いいたします、、、。
そんな心境にさせられるか のも、神社仏閣の持つ不思議な力なのかもしれませんね。
猫に『来年また来るからね』と別れを告げて、長久院をあとにました。
いただいた御朱印は、弘法大師と高橋先生のご利益が込められたものとして、我が家の家宝にいたします。
玄関に飾っておこうと思います。
きっと、家内安全、家門繁栄、商売繁盛、そして何よりも、書技上達にご利益があるはずです。