『障害者』を『障がい者』と表記する自治体が増えているそうです。
これは『害』という漢字のイメージが良くないから、との理由だからだそうです。
元々『障害者』ではなく、『障碍者』と表記していたそうですが、『碍』(妨げるの意)が当用漢字に含まれていなかった事から、『害』を当て字として使い始めたのだそうです。
つまり『障害者』の表記は誤っていたことになるのだそうです。
ならば『碍』を使えば良いのですが、当用漢字に入っていない理由で公の機関ではそうとは行かず、『障がい者』と表記するところが増えているそうなのです。
ところが、文科省がこれにクレームをつけました。
漢字とひらがなを交ぜて使う事を『交ぜ書き』と言うのだそうですが、それは意味を把握しにくくなるので問題だ、と文科省は言っているそうです。
かといって『碍』は常用漢字にも入る事も出来ていないために、表記が混在しているのだそうです。
なんだかなぁ、、、でしょ。
運動会でよく行われる『障害物競走』も、名称を『サバイバルレース』や『山あり谷あり競走』などに変えた学校もあるそうです。
理由は、『障害物競走』が『障害者』を連想させるからなのだとか、、、、
これはひどいなぁ。
学校の先生がなぜこんな判断をするのか、全く理解できません。
事なかれ主義と言われても仕方ないでしょうね。
私が『障害者』ではなく『障がい者』でもなく、誰かを傷つける事が少ないのであれば、使う必要がある時には、『障碍を持った人』と表記することにしようと思います。
『形だけかよ!』の批判もあるでしょう。
でも、形からでも入っていかなければ、核心に向かっていくことができない場合も人も多いのです。
私はそんなタイプの一人です。
形からでも入らせてほしいと思います。
碍は礙の異体字です。
電気を絶縁する磁器製の『がいし』と言うものがありますが、これは本来『碍子』と書くそうです。
『が石』かと思い込んでいました、、、。
なんで『碍』を使ってはいけないルールを放置しておくのでしょうか?