そりゃそうだ。
人はほとんど損得で動く。
損しそうなところからは逃げ出し、得しそうなところへ走り出すのは人情。
しかし損得だけで動くものでもありません。
感情で動く。
そこを一度でも経験した事なく大人になってしまった人は不幸です。
貨幣経済社会の奴隷。
そこから這い出す第一歩は、道のゴミを拾う事だと思います。
自分の部屋は塵ひとつなくても、汚部屋であっても構いません。自分が心地よく過ごす為だけの空間なのだからそこはどうでも良いのです。
しかしその部屋から一歩踏み出せば、そこは公共の社会。
自分がその社会の一員である事を認識していれば、道に落ちているゴミを拾う事は自然な流れでしょう。
倒れている自転車を起こしたり、困っている人に声をかける事もほんのちょっとの勇気があればできるものです。
そこには少なからず感情が存在します。
『みんなが暮らす街で喜んでくれる人がいるのなら』そんな程度の浅い感情。
それが損得では無い感情で動くベースだと思うのです。
他者を思いやる気持ちを持った人に育って欲しいな。
私はそんな気持ちで子供たちに書を教えています。
まずは身近なところから、できる事から始めましょう。
目の前のゴミを拾う行為は奥の深い事なのです。