新書で東部労組・労働相談センターが相次いで紹介
いま書店に並んでいる新書で、私たち全国一般東京東部労組やNPO法人労働相談センターが相次いで取り上げられています。
1冊目は『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書)=4月21日発行=です。著者は朝日新聞編集委員の竹信三恵子さん。
第3章「しわ寄せは『お客様』に」で東部労組HTS(阪急トラベルサポート)支部の江口美佐恵さんが登場しています。ツアーの低価格競争の中でガイドや通訳の人件費は削減して添乗員にその代わりを担当させるようになった旅行業界。立場の弱い派遣の添乗員に負担を丸投げしていると指摘しています。
第6章「労組の発見」では、すかいらーく過労死遺族の中島晴香さんと支援する東部労組を紹介しています。この中ですかいらーく労組(UIゼンセン同盟)が過労死を招く経営を後押ししているという中島さんたちの訴えも取り上げています。
2冊目は『それでは、訴えさせていただきます 大解雇時代を生き抜く』(角川SSC新書)=3月25日発行=です。編著者は「労働者を守る弁護士有志の会」。
第1章「残念でした。そんな解雇はできません!」で、東部労組が取り組んだ日本綜合地所での新卒学生53人の内定取り消し問題と、その解決を紹介しています。
第9章「労働組合はあなたの味方だ!」では「労組が職場にあればそれに越したことはありませんが、全国には全国一般東京東部労組など、個人でも加盟できる組合があるので、活用するのもひとつの方法です」と記されています。
3冊目は『正社員が没落する 「貧困スパイラル」を止めろ!』(角川oneテーマ21)=3月10日発行=です。著者はジャーナリストの堤未果さんとNPO法人「もやい」事務局長の湯浅誠さん。
第2章「職と誇りを奪われるホワイトカラー」での堤さんと湯浅さんの対談で、サービス残業の問題についてNPO法人労働相談センターのスタッフのコメントを紹介する形で掲載されています。
いずれの新書も現在、書店で販売されていますので、ぜひご覧ください。
NPO法人労働相談センターのような組織が
あることは、
もっと世の中に知れてほしいと思います。
どこに相談したらよいのかわからず
ただただ我慢するばかりの労働者が
たくさんいますから…。
日本の雇用問題や貧困問題に
関係のない人なんてどこにもいません。
解決に向けて動き出す人も、
応援する人も、もっともっと増えて、
最終的には「民意」が企業や国を動かす。
そんな将来がくるといいなあと願ってますし、
そのために奮闘してらっしゃる
皆さまを心から応援しております。