労働組合 入ってよかった 作ってよかった
東部労組とジャパンユニオンの2014年度「労働組合に入ってよかった 作ってよかった」コーナーから紹介します。
**********************************************************************************
独りでの戦いを支えて頂いてます
私は突然解雇予告通知を渡され、東部労組に相談後加入しました。
会社で労組に加入しているのは私だけです。
現在勤務している会社は、
文句を言う者は冷遇されたり突然解雇されており、
そんな現状に耐えられない者は退社していきました。
この10年で役員を除くほぼ全ての社員が入れ替わっています。
解雇の恐怖に怯え、
従業員の多くが大きな不満を持ちながらも息を潜めて働いている状態です。
東部労組に加入して良かったと思う点は、
怒りの声をあげているのは自分だけでは無いことを知ることが出来たことでした。
現在、会社では影で応援してくれる人はいても連帯はできず、
孤立している私にとって東部労組で知り合った、
似た境遇の人達の存在は大いに勇気付けられました。
また、スタッフの方々の素早い対応や力強い励ましには何度も助けれた思いがします。
今はまだ、先の見通しが立たず自分のことだけで手一杯ですが、
いつか今回の経験を生かして支える側になれたらと思います。
(2014年3月25日記入)
わずか2回で問題解決 一人だったら会社から相手にされなかった
私のケースは労災保険の話から始まった。
当時、仕事中に労災事故が起こり、痛みに耐えて、仕事をし続け、
もう限界だと思い、会社を辞めることを決めた。
その後、
友人に辞めることを話したら、労災保険が適用されるべきじゃないかと言われて、
左も右も分からず、労働衛生安全センターにまず、相談してみた。
問題解決のためにお勧められたのは一人でも入れる労働組合でした。
当時、年末にあたり、紹介された近くの他のユニオンがその日、
忘年会を主催し、労働相談が対応できなかった。
夜、ネットで労働相談を検索したら、東部労組と出会いました。
次の日、すぐに電話で実情を説明し、担当の事務局スタッフから、
日本の労災法や有給休暇の法定支給や残業代の支払い義務などを説明され、
日本にいる労働者の権利を認識し始めた(今まで頭に曖昧な概念しかなかった)。
会う日を決め、その日ですぐに入り、
一人では、絶対できない交渉を会社側に申し入れた。
心の中は本当に不安がいっぱいでした。組合役員のみんなの力を借り、
日々社員の前で暴力的な言動を繰り返す社長と対等に交渉をしたのです。
本当は怖かった。何を言われ、何をやられるのかが恐怖の極まりでした。
団交の日、3 人の役員に同行され、会社に出向き、不安と緊張が消えなかった。
もし、組合の役員が同行されなければ、一人で途中に帰ったかもしれない。
いや、最初から交渉に直面できなくて、行けないと思います。
皆がいるので、勇気を借りて、とにかく会社に入った。
組合役員が労使闘争経験の豊かな方で、労働者側の要請を単刀直入でぶつけました。
そして、わずか2回の団交で労災問題、残業代問題、有給休暇の買取、
土日出勤分の買取などをうまくかちとることができた。
その後、労基署の労災認定はまだ苦労した。
労災として認定もされていない段階で、
担当者から今月いっぱいで労災が終わりますからと言われ、
何だろうと思って、聞いてみたら、皆普通3ヶ月で打ち切りますから、
あなたも 3ヶ月目で終わる。
根拠としては、駅から労基署まで自ら歩いて来られたぐらいですから、
怪我が大丈夫だろうという判断だそうです。
そりゃ、納得できないなぁと思い、また、組合の皆さんと相談し、
今度、労災担当とその上司を対象に交渉をやることに決めた。
交渉当日、労働組合の役員・社労士、労働安全衛生センターのスタッフと
合計8 人で交渉に臨み、
そして、全面的に解決した。
私は中国人です、一人だったら、会社と向き合えないし、
やり方も権利内容もぜんぜん分からないので、
わずか2回で問題解決できるどころか、
会社側から相手すらされません。
労働基準監督署にもものを言えない立場です。
労災担当者の言いなりになっていたと思います。
労働組合の重要さ、力強さ、すべての労働者が組合に加入し、
自ら活動に継続して参加すること自体が
すべての労働者にとって必要なことだと実感しました。
ここで、組合のスタッフの皆さんや組合役員などに
感謝したいと思います。
本当に加入してよかったと
心から思います。本当にありがとうございました。
(2014年3月18日記入)
組合加入で、未払い残業代を払わせ、謝罪もさせた!
僕は映像会社に勤務していたのですが、
毎日10時間以上の労働、週休1日、
時には泊まり込みで仕事をしたりしていました。
僕は家が近かったので、家で寝ることができていたのですが、
電車通いの同僚などは、
何週間も泊まり込みで仕事をしたりしていました。
給料も基本給15万円と、アルバイト以下の給料でした。
当然、月300時間働こうと残業代もまったく出ません。
休みも週1日なので、何もする気がおきません。
おまけに上司の話を聞くと、昇給もほとんどないと聞き、
そうこうしているうちに、将来の不安から不眠になり、
心療内科に通うようになり、うつ病にかかって会社を辞めました。
当然、今までの安い賃金で東京住まいでは貯えもほとんどなかったので、
労働基準法を調べ、未払い残業代を請求しました。
すると会社は、きちんと説明もしていない、
全く裁量労働ではない「裁量労働制」を盾に、
残業代は払わないとニヤニヤしながら言ってきました。
僕は本当にその役員をどうにかしてやろうかと思いましたが、
そこは抑えて法的に一矢報いるために色々と調べているうちに、
労働相談センターにたどり着きました。
そして、相談センターの方々が本当に親身になって協力していただき、
ジャパンユニオン全国一般東京東部労組に加入し、
未払い残業代を払わせ、謝罪もさせ、
無事解決し一矢報いることができました。
残っている人たちのために待遇改善もすると誓わせました。
解決した頃には、相談センター、ジャパンユニオン全国一般東京東部労組の方々が
本気で会社に怒ってくれたので、
会社側の役員から人を馬鹿にしたような薄ら笑いは消えていました。
しかし、これは氷山の一角にすぎず、
映像業界では月300時間働いて月6万円という信じられない待遇も珍しくありません。
なぜそこまで賃金が安いのかというと、まず制作費の大半、ひどい時は8割以上もテレビ局、
広告代理店が持っていってしまい、
制作会社にまわる頃には数千万円あったお金が数百万円になってしまいます。
世界中で人気、放映されている日本のアニメがこのままでは廃れてしまいます。
なので僕は、この問題をどうにか解決したいと思っています。
労働組合に入って本当に良かったです。
(2014年3月13日記入)
「一人ではない!」「仲間がいる!」ことを実感
私は組合員になったばかりのパリパリの新人です。
人生のほうは古人でして、
60才からの嘱託期間の処遇について、
どうしても納得がゆかず、
弁護士や労働基準監督署に相談しましたが、
どちらも「契約を結んだ後の内容については、
どうしようもない」との返答でした。
私は私自身を納得させるためにと労働相談センターに電話をしました。
そして現在、いろいろと相談にのって頂いております。
退職後、東京東部労働組合事務所へ、
週2回くらいおじゃましています。
それはそれは居心地がよいのです。
その訳は「私のことを受け入れてもらっている」「一人ではない」との実感を持つことが出来るからです。
職員の方々は、忙しく仕事に追われているのですから、
私はお邪魔虫ですが、そのような雰囲気は感じさせません。
私を包んでくれる組合事務所のこの空気の居心地の良さは
なんともいえない嬉しさです。
ぜひ一度、
組合事務所を訪問して
「一人ではない!」「仲間がいる!」ことを実感しましょう。
そして明日への英気を貰って帰りましょう!
(2014年3月10日記入)
組合のおかげで職場復帰できました
会社が営業譲渡されたため、
譲渡先会社のグループ会社に移ったのですが、
移ってしばらくして、いじめが始まりました。
それでも我慢して辞めないでいると、とうとう解雇をいいわたされました。
もちろん、会社側としては、あくまで自主的な退職を求めるというやつです。
私は紳士的に交渉を続けましたが、相手も痺れをきらしたのか、
大声をだしたり、「土下座をして、給料下げても置いてください」
と頼めだとか無茶をいうようになりました。
このようなことで悩み、
自殺を真剣に考え、夜も眠れなくなくなっため、
心療内科にも行ったりしました。
それまであくまで穏便に2者間で解決したいと考えていたのですが、
さすがに限界を感じ、
清水の舞台から飛び降りるつもりで、
公共の労働相談所に、相談しに行ったところ、
担当の方が、「公共の相談所は、相談にはのれるが、
個別の案件を解決する能力は残念ながらほとんど無い。
『問題のある会社を、公共の資料に残す』という機能しかないと考えてほしい。
実効力があるのは、労働組合だ。」と教えてくださり、
沢山の労組のパンフレットをたくさんもらって帰りました。
元々「労働組合」というものの存在は知っていましたが、
なにか怖いイメージがあり、
加入することによって、会社側の態度が硬直化し、
復職が遠のくのではないかと思っていましたが、
実際には違いました。
労働組合は、労使交渉のプロです。
ホームページに掲載されている労働問題の実例では、
かなり対決していますが、例外的な「最悪のケース」なため、
公開されていると考えた方がよさそうです。
私の場合は、数回の穏やかな交渉で、
職場復帰の辞令をいただけました。
さらに、不法行為には厳しい組合の人も、
人間的には温かくて面白い人ばかりで、
組合旅行も、とても楽しかったです。
こんなことなら、
パワーハラスメントが始まった直後から加入すべきでした。
とにかくいろいろお世話になりました。
ありがとうございます。またこれからもよろしくお願いいたします。
(2014年3月5日記入)
組合、仲間が居なかったらこの勝利はなかった。
自動車工業A社に勤務、
自分の好き嫌いで「辞めてもいいのよ!」と言う社長!
駄目な事は駄目と意を決し話し合いを。
その結果、職場にいずらくして自主退職に追い込む、許せない!
他職務への強要は受けない!
未払い賃金の支払などの要求書を提出、
その場で解雇を言い渡された!
和解をしようと再三回答を求め、
公的機関のあっせんも駄目、とにかく不誠実な対応でしかなかった。
労基署等あっこっち歩き回った。
もうどうにもならないのか?と厚い壁にぶちあたって砕け散り悔しさに
胸が押しつぶされそうな毎日、
ふっと開いてみた東部労働組合のHP。
すぐに電話をかけ組合員の方の話を聞くと同じような体験した方が多く、
本当に心強く再度闘う意欲が湧いてきた!
団体行動によって会社への抗議!!
その後団交で話し合い、
組合の方々のバックアップのおかげで和解することができました。
組合、仲間が居なかったらこの勝利はなかった。本当に有難う御座いました。
(2014年2月28日記入)
「1日総行動」での抗議で解決しました。
おそば屋さんで働いていた労働者が解雇され、
ジャパンユニオン東京東部労組に加入しました。
解雇撤回・職場復帰を要求し、団体交渉を行いましたが、
2回目の団体交渉で社長は職場復帰を約束。争議は解決したかに思えました。
しかし、社長はいざ当人が職場復帰する段になって、
「職場復帰の約束はしていない」と約束を反故に。
就労しようとした労働者を暴力的に店外に排除しました。
その後、ジャパンユニオン東京東部労組の「1日総行動」でお店の前で抗議の要請行動を行い、
団体交渉を行った結果、未払い残業代の全額(約140万円)、
解雇日から解決日までの賃金約2ヶ月分、
解決金40万円を会社が支払うことで解決しました。
(2014年2月24日記入)
東京東部労組の力を実感できました。
東京東部労組加入前は、
経営者と対等に話し合うことができず、問題解決はできませんでした。
そこで、労基署に違反通告しましたが、証拠があまりない上、
使用者がうまく自己弁護などしてしまい、
労基署も積極的には動いてくれませんでした。
泣き寝入りしないためには、あとは裁判しかないかなと、
考えていた頃、「ひとりで加入できる東京東部労組」を知ったのです。
裁判の準備として、
お金や時間や労力の問題克服へ向けいろいろ考えていたことを思い出すと、
今回の成果を本当にありがたく感じます。
今後も労使対等に話し合うことで、よりよい職場を作り、
よりすばらしいお店つくりに貢献し、
独立して自分のお店を出すための一歩を
踏み出したいと考えております。
ありがとうございました。
(2014年2月13日記入)
労働組合の団結力の強さには、今でも感心するばかりです。
多大なる支援を受け、完全勝利となりました。有難うございました。
「残業手当請求」の件では、大変お世話になり有難うございました。
労働組合の団結力の強さには、今でも感心するばかりです。
残業代+解決金で約450万円を会社側に支払わせることができましたが、
最初の段階では、残業代をもらうのは不可能だと思っていました。
なぜなら、残業代を会社に請求した時、
「残業代は、一切支払う気はない」と言っており、
また、労働基準監督署も本気には動いてくれず、
簡易裁判を勧められてしまいました。
途方に暮れていた中、本気で相談に乗ってくれたのは、
東部労働組合の方でした。
おかげさまで残業代も支払われ、
会社側からの謝罪の言葉もあり、
全てが解決しました。本当に有難うございました。
また、正しいことが通用しない世の中だと思っていましたが、
皆が本気を出して行動すれば、
解決できるものだと知ることとなりました。
そして、沢山の仲間もできました。
今後とも宜しくお願い致します。
(2014年2月10日記入)
サービス残業代をとりもどし、社長に悔しい思いをさせた
私は、この闘争で、サービス残業をやらせる経営者(資本家)が、
どのような者であるのか勉強になりました。
このような経営者は、
労働法に違反する事を承知でサービス残業を労働者にやらせて、
労働者に不払い残業代を請求されれば、
あの手この手を使って逃れようとする。
印刷会社の社長は、
「入社から3ヶ月間は見習い期間で教育指導の為,
就業時間過ぎた場合でも、
残業手当は無しとの事はあなたと合意の上取り決めた。」として、
試用期間の3ヶ月間とその後の1ヶ月半の間の
サービス残業を正当化しようとした。
そして、私の留守中、自宅に電話をして、
妻に「ダンナが残業代の請求を取り下げれば、
彼の仕事のミスによる損害賠償の請求はしないでやる。
ミスによる損害賠償の金額の方がはるかに多いのだ。
だから、夫婦2人でよく話しあえ」と、脅しのような事を言った。
さらに私のところに内容証明書用紙に書かれた
仕事のミスによる損害賠償請求通知書を郵送してきました。
私は、このような卑怯で汚いやり方をする社長を許せませんでした。
また、故意に仕事のミスをした事は無いので、
たとえ、裁判になっても闘い抜こうと決意しました。
東京東部労働組合事務所で団体交渉を行い、
社長は、
私の未払いの時間外割増賃金の支払い義務のある事を認め合意し、
合意書が作成されました。
社長は、大変、悔しかったようで、
謝罪の言葉一つありませんでした。
私のような見習い社員を入社させて約4ヶ月半働かせてみて、
大した利益が無く、自分の思う通りにならなかったので、
不愉快だった事でしょう。この闘争をやって良かったと思います。
東京東部労働組合の皆さんに味方になってもらえて、
未払いの時間外割増賃金を受け取る事が出来ましたし、
違法行為をした社長にとても悔しい思いをさせる事も出来ました。
このような経営者に対抗し、
労働者の生活を守り、労働条件を良くするには、
労働者が団結した労働組合が必要であると思います。
(2014年2月4日記入)
何から何までお世話になりました
不当就労を理由に退職し、退職後ユニオンさんに入会しました。
会社に対する請求の仕方、団体交渉の段取りと何から何までお世話になりました。
やっぱり残業代を払わない会社だけに、いろいろと悪どい手口を使われました。
就業規則を作成した日付の偽造、周知義務を怠っていた事を認めない、
労働基準監督署には提出済みと言い張ったり、
職務手当てが残業代と言ってみたり、
団体交渉の度に見たくもない元会社の上司に顔を合わせ、
言われの無いような事で、
小ばかにしたような物の言われ方などをされた時は本当に腹が立ちましたが、
担当してくださったスタッフの方がどんな小さい事でも必ずフォローしてくれて、
とても心強かったです。
担当スタッフにお世話になり通しでした。
長引くと思っていた交渉も半年で終わり、
今は本当にほっとしています。
会社相手だと泣き寝入りしてしまう人が多いと思うのですが、
現在悩んでいる人や、交渉中の人、
被害者の為に一緒に闘ってくれるユニオンさんには、
悪どい会社に負けずに、頑張って欲しいと思います。
お手数をおかけしました。
とても感謝しています。
本当に本当に有難うございました。
(2014年1月29日記入)
信念を貫き、正しいことを主張し続けた
会社との交渉に際しまして大変お世話になりました。
会社側へ残業代未払い分の支払い要求を行いました。
3度にわたり団体交渉を行った結果、
会社側より和解案が提出され、要求額が満額支払われました。
このような結果を勝ち得たことは、
東京東部労働組合のご協力無くしては考えられませんでした。
信念を貫き、正しいことを主張し続けた間、
深い知見に基づいた的確なご支援とご協力をいただき、
さらには心情も理解していただき励まし続けていただいた東京東部労働組合に、
心より感謝申し上げます。
(2014年1月22日記入)
組合に加入した事により事態を乗切ることが出来ました
この度私は契約社員として働いていた職場から雇用契約の打ち切りを言われ困っていた所、
こちらの組合を知り、加入させて頂きました。
一人で悩んでいた時は毎日とても不安でしたが、
相談にのって頂いた事でとても心強く感じられました。
問題が解決した今振り返ってみると、
契約を延長しないといわれた時点で
すでに会社側は私のことを好ましくは思っていなかった訳ですから、
自分一人で相手に話をしても聞き入れてもらえないのも
当然だったのかもしれません。
自分自身が正当と思える考えを主張しても
何も通じず不安になり「私が間違っているのか」とさえ考えてしまう時もありました。
そんな中で組合の方に話を聞いて頂き、
そして会社側との話し合いの為に職場にも足を運んで頂きました。
その話し合いの場では、いつも言えなかった自分の考えを的確に伝えてもらえ、
自分だけの力では決して上手く話が出来なかったと感謝しています。
職場で頼れる人、相談できる人がいない場合、
問題を解決しようとしてもどうしていいのか分かりません。
しかも解雇等の決定をする相手は上司なので力関係は自分が下になる為、
職場での状況はかなり辛いものですが、
組合に加入した事により事態を乗切ることが出来ました。
何も言えずにただ黙って退職していたかもしれなかった私が
自分の意見を伝えることが出来たのも組合の方のおかげです。
職場では我慢しなければならない事も多いですが、
我慢し続けるよりも他の解決法がある事を知りました。
最後になりましたが今回は色々お世話になりどうもありがとうございました。
(2014年1月20日記入)
他人の痛みを自分の事として
私は正社員として勤務しておりました。
この会社は健康食品、化粧品などの通信販売商品の企画、広告制作、
およびそれらの商品の受注をおこなっていました。
この会社内においては、定時(午後7時)に帰宅できることはめったになく、
日付を超えての残業、明け方まで仕事を続け、
1~2時間の仮眠をとり、
そのままその日の仕事に入るということは日常茶飯でありました。
しかし、当時の私には労働法関係の知識は皆無に等しく、
会社が「残業代は月50時間までしか支払わない」と制限しても、
それが違法であるということは分かりませんでした。
実際には、残業時間が月100時間を切るということはめったになく、
心身ともに限界の状態が退職まで続きました。
退職後、しばらく経って東京東部労働組合を知る機会に恵まれ、
労働法関係の知識を得ることができました。
具体的には「賃金全額払いの原則」というものです。
この原則に基づき、また、
多くの方の貴重なアドバイスを頂き、
会社に対して未払い残業代支払いを求めての闘争を決意致しました。
その結果、私のささやかな闘争は解決したのですが、
自分の中でも「お金をもらったからといって終わりにしていいのか。
もっと大きな鉄槌を会社にくらわしてやるべきではないのか」
といった葛藤がありました。
実際、決着も一晩考えた結果だったのですが、
「経営者というのは、こういった形で支払うことについては絶対にくやしいもの。」
という本部のかたの言葉によって何か救われたような気がしました。
この闘争を通じて、私も組合の人間として、また、労働相談に携わる人間として、
より一層「他人の痛みを自分の事として」感じられるようになっていきたい
と決意を新たにいたしました。
最後に、本件についてアドバイス・励ましを頂きました組合員の方々に心より感謝申し上げます。
(2014年1月14日記入)
支部結成した事でどれだけ励まされたか
私達が東部労組で支部を結成した当時のことを考えました。
当時の私達は、組合のホームページを見て励まされ、
自分たちが抱える問題を解決できるかもしれないという期待から組合に加入しただけで、
具体的な闘い方を何も知らずにいました。
これまでを振り返って、
組合に加入して支部を結成した事にどれだけ励まされたかを考えました。
・労働に関する法律を勉強することが出来た。
・職場の悪い環境に妥協せずに働くことが出来ることがわかった。
・励ましのメッセージをもらえた。
・経営者に対して言えなかったことを、組合の本部を通して伝えることが出来た。
・間違った労働環境に対して、組合の本部を通して正論で太刀打ちできる。
・同じように労働環境で苦しむ仲間と一緒に闘う事が出来る。
・一人で闘っていては諦めてしまっていたかも知れない事も
支部を結成したことによって諦めずに闘うことが出来て心強い。
・未払い賃金を取り戻すために、本部の力を借りることが出来て、
問題が解決するかも知れないという自信が持てた。
・残業に苦しみながら就業している社員に、
自分達の活動をアピール出来ることによって協力者が増えた。
・他支部の仲間が闘っている内容を知り、お互いに励まし合う事も出来る。
以上のことを考えていく内に、この問題についての早期解決を目指し、
一層頑張っていこうと思っています。
よろしくお願い致します。
(2014年1月8日記入)
諦めていたことが、ひとつずつ認められていきました
組合結成から団体交渉を何度か行い、会社に自分達の主張を直接ぶつけていく中で、
会社からの一方的な給料削減を撤回したり、有給休暇を自由に取得できるようになるなど、
それまで誰もが諦めていたことが、ひとつずつ認められていきました。
それらの成果はもちろん一人ではできなかった事ばかりです。
さまざまな意見を出し合いながら、同じ目標に向かって行く方々がともにいたからです。
人前で発言するのが苦手で、組合の知識なんてまったく知らなかった私が、
委員長をさせていただいているのも、組合員の皆さんに支えられているからこそです。
もし組合がなかったなら、みなそれまでとかわりなく、ただ同じ職場にいて、
顔を知っているくらいの関係だったんだとおもうと、なんとなく不思議な感じがします。
組合の中で、いろんな人と接しているうちに、
今まで自分の知らなかった身近な出来事が、たくさん発見できて、
勉強になることばかりです。
まだまだ足りないものだらけの自分に、どれだけ皆さんの役に立つことができるかわかりませんが、
いつも感謝の気持ちを忘れずに、今までの経験を十分に生かして行けたらと思います。
そしてこれからも、いま自分の置かれている環境の中で、精一杯頑張ってみようと思います。
(2014年1月6日記入)