![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/9a/752b12175af565380d32f948389efbec.jpg)
(ポプラ新書『自爆営業』)
ポプラ新書『自爆営業』で東部労組紹介
このほどポプラ社から新書『自爆営業―その恐るべき実態と対策』(樫田秀樹氏著)が発刊され、全国一般東京東部労組N千葉支部が取り上げられています。
N社は牛乳配達を主な業とし、全国に配送達拠点(デリバリーセンター=DC)を設け1000人規模の配達要員を抱える会社。そのN社の千葉DCで昨年7月、東部労組の支部が結成されました。配達用自動車のガソリン代自己負担、車輌リース代の給料天引き、到底達成できない月7200本の配達ノルマ、それに伴うノルマ未達1本あたり30円のペナルティー、「成績不良者」に対する業務委託契約移行の強要、「固定残業代」に名を借りた残業代未払いなど、に耐えかねて立ち上がった経緯があります。
その東部労組N千葉支部を、支部結成の経緯をたどりながら、労働者を文字通り“食いモノ”にする会社のブラック手法を赤裸々に紹介。「社員に自腹を切らせて、必要経費をカバーすることはあってはならないという常識」がまったく通じないN社の自爆営業依存体質を徹底して糾弾します。
そして、「自爆営業を拒否するために」(第6章)として、真っ先に労働組合の効用を強調。
「本当に組合を作ってよかった。組合を作ったことで、ああ、私は守られている、私には仲間がいるんだとの安心感をもつことができたんです。少なくとも、私たちの労働環境がどれだけ改善するかは長い目で見ることが必要ですが、これ以上は悪化しない。成果の一つだと思います」「もっと早く作ればよかった。組合活動と聞けば、つい構えてしまいがちですが、自分たちの声を会社に直接届けられる大切な組織なんですね。これを活かさないのはもったいない」と、筆者はN千葉支部の組合員に語らせています。