河西店長が不当降格に反対して組合加入！第２９回コナカ団交報告

（写真＝団交後のコナカ支部メンバーら。右端が河西店長）

河西店長（鷺沼店）が立ち上がった！！
～不当降格に反対して東部労組コナカ支部に加入～
コナカ経営陣は河西店長への不当降格を撤回せよ！
コナカ経営陣は高橋店長への不当転勤を撤回せよ！
すべてのコナカ社員は東部労組コナカ支部と団結しよう！

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部は９月６日、株式会社コナカとの第２９回団体交渉を東京都内の会議室で持ちました。この日の団交にはこのほど組合加入したばかりのコナカ鷺沼店店長の河西俊彦さんをはじめ、コナカ支部の松田慎司委員長、高橋勇書記長ら組合側からは６人が出席し、会社側からは鈴江人事部長代理、土屋総務部長代理ら４人が出席しました。

河西さんは１９８８年に入社した社歴約２３年、店長になってからは約２０年の６等級のベテラン店長です。この河西さんに対して、会社は先月下旬、店長から主任へ、すなわち６等級から４等級への降格人事を「打診」しました。これに怒った河西さんはただちに東部労組コナカ支部に加入し、この日の団交になりました。

河西さんへの降格について、会社側は団交で昨年１０月から配属された鷺沼店での店舗業績（予算の達成率）が悪いからと主張しました。それだけが降格の理由です。鷺沼店に移ってからの店舗業績がかんばしくないのは事実です。だから、それがどうしたというのでしょうか。

たった１年にも満たない短期間の店舗業績だけを見て、大幅な賃金ダウンを伴う２等級もの降格を強いるようなめちゃくちゃなやり方が法的にも社会的にも許されるわけがありません。河西さんが２３年間もの長きにわたって会社に貢献してきた実績は何ら考慮されていないのです。

そもそも店舗業績が悪いのは店長の責任でしょうか。店長は管理監督者でもない、いち労働者に過ぎません。会社経営陣が決定した方針にしたがって、会社経営陣が命令するスーツの販売という仕事を忠実に懸命にやっているだけです。その結果、業績が悪化したとすれば、その責任は当然、経営陣が果たすべきものです。

団交で河西さんは、これまで本社に人員の補充（現在の鷺沼店は河西さんとパート社員２人のみ）などを求めてきたにもかかわらず協力が得られなかったことを指摘しました。店舗の売り上げ悪化の原因を店長の働きのみに求めること自体がおかしな話です。

会社自身が団交で「去年も一昨年もこうした降格はやっていないが、今回は河西さん含めて１０人に打診した」と認めています。去年も一昨年もやっていないことを、なぜ今年に限ってやるのでしょうか。なぜ河西さんら１０人にはやるのでしょうか。

今回の降格基準の規定や数値を明らかにするよう組合は求めましたが、会社は明確に回答しませんでした。こんな公平性も客観性もない降格が「人事権」の名の下に自由にできると会社が考えているのなら大きな間違いです。

仮に今回の降格が実施された場合、河西さんが大きな不利益をこうむるのは確実です。判明している範囲でも毎月の賃金で少なくとも１５万円程度の賃金カットになる見通しです。退職金などにも当然影響を及ぼします。妻も子どももいる河西さんにとっては到底耐えられない不利益の度合いです。

また、今回の団交では河西さんの降格とともに、仙台泉中央店の高橋店長への異動も「打診」されました。高橋さんは生活上の理由でどうしても仙台を離れることができない、会社が現在示している転勤場所はとても遠くて通うことができない、大きな不利益をこうむる、転宅が伴わない異動であれば受け入れる、といった内容を会社側に伝えました。

河西さんの件も高橋さんの件も、組合側は業務命令（辞令）として強行せず継続協議するよう求めました。これに対して会社側は団交では「約束できない」という不誠実な対応を取りましたが、後日「組合と継続協議する」ことでまとまりました。

コナカ経営陣は違法・不当な降格や転勤をやめよ！
コナカ支部は会社が強行してくるなら徹底的に闘います！
すべてのコナカ社員は河西さんの勇気ある決起に続こう！