PARCの雑誌『オルタ』のブラック企業特集
全国一般東京東部労組・須田書記長と首都圏青年ユニオン・河添書記長が対談
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)が発行している雑誌『オルタ』7・8月号で「社会にはびこるブラック企業」を特集している中で、私たち全国一般東京東部労組の須田光照書記長が首都圏青年ユニオンの河添誠書記長との対談記事「ブラック企業をなくすためには何をすべきか?」が掲載されています。
須田書記長の発言の一部を紹介します。
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須田 労働相談窓口をしていると、就職活動中の学生やその母から電話がかかってくることが頻繁にあります。「ブラック企業に入らないようにするにはどうしたら良いでしょう?」、あるいは「○○はブラック企業ではないのでしょうか?」などと聞かれます。
(中略)
しかし、本当は結局どこの企業もブラックになり得るとしか言いようがありません。どこの企業も雇い・雇われという関係性の中で運営されており、企業の至上命題は利潤の追求です。経営者の性格とかいう問題ではなく、利潤を追求していくと、労働者にしわ寄せをして、使い捨てにしていくのです。権利をなくしていって、さらには労働組合活動なんてとんでもないという考え方になるわけです。経営者の必然的で本能的な行動なのだと思います。
そのため、前述のような学生にも遠まわしに言うのですが、どこに入るのかを選ぶのも重要ですが、入った後も重要なのです。入った後で労働法の知識を使って抵抗したり、他の労働者と団結することで職場を変えていったりする動きが存在することで、ブラック企業にさせない展望が見えてきます。しかし逆に、そういった動きが全くなくなると、ブラック企業でなかった企業まで、あっという間にブラック企業になっていくこともあるわけです。
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同誌は定価800円+税。購読はPARC(電話03-5209-3455)まで。