裁判所の調書「（コナカ店長は）管理監督者には該当しない」

写真＝横浜地裁が送達した労働審判の調書

裁判所の調書をコナカ経営陣はよく読んでください
「（コナカの店長は）管理監督者には該当しない」

コナカ経営陣は恥知らずな抵抗をやめるべきです！
司法判断に従い全店長に残業代を支払うべきです！

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部の組合員であるコナカ現役店長２人が申し立てた労働審判で横浜地裁が８月２２日に「店長は管理監督者ではない」と認定した問題について、裁判所から組合側のもとに弁護団を通じて「第３回労働審判手続期日調書」が届きました。内容は次のとおりです。

＜労働審判委員会は、申立人らが労働基準法４１条２号の管理監督者には該当しないもののその具体的な時間外賃金算定については、労働審判手続によるのは適当ではないと認め、本日、本件を労働審判法２４条１項により終了させた。＞

申立人らコナカの店長は法律上の管理監督者ではない＝「名ばかり管理職」「名ばかり店長」である、とはっきりと認定しています。しかし、残業代の額については３回の労働審判手続きでは算定に至らなかったため本裁判に移行して算定するということです。

まさに私たちが当ブログで報告したり（http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/12b8af71e7b20ec64f1f6c4e74008e62）、マスコミ各社が報道したりしてきたとおりの裁判所の調書です。

しかし、会社側はマスコミ報道される否や従業員と株主向けに８月２３日付けで次のような文書を発表しています。

「本件では、申立人らの請求を認める審判は出されておりません」「報道の中には、裁判所が、申立人らは管理監督者ではないとの審判を下したかのように誤解される表現のものがありますが、これらの報道は正確ではありません」「それまでの手続きには拘束されることなく、改めて第１回から裁判手続きが始められることになります」「当社の従前の店長は管理監督者であり、会社は今後の裁判においても、引き続きこれを主張し、事実関係を立証して参ります」

あたかも裁判所から「管理監督者ではない」という認定が出ていないかのような書き方です。まるでマスコミがデタラメを報道したかのような言い方です。

裁判所が出した簡潔明瞭な調書を読んでも、コナカ経営陣はこうした恥知らずな言い分を続けるのでしょうか。行政にも、司法にも、世論にも背を向けて、コナカ経営陣はいったい何をやろうとしているのでしょうか。

司法判断を重く受け止め、これまでの「名ばかり店長」という違法・不当な働かせ方を真剣に反省するのが、本来の経営者としてのあるべき姿です。すべての社員に謝罪し、全店長に過去分の残業代をただちに算出し支払うべきです。