12月25日正午から東京・銀座キャピタルホテルで東京スポーツ新聞社制定「76年度プロレス大賞」の選考会が行われ、各賞が決定した。
最優秀選手賞 アントニオ猪木
猪木、鶴田、坂口がノミネートされ、投票の結果猪木が鶴田と坂口を大きく引き離して票を集め2度目の受賞となった。
アリ、ルスカとの格闘技戦とNWF王座の防衛戦を評価。
年間最高試合賞 ジャンボ鶴田対ラッシャー木村(3/28蔵前国技館)
大木・ドク組対馬場・鶴田組(12/9)、テリー対鶴田(6/11)、鶴田対木村(3/28)、猪木対アリ(6/26)、猪木対ルスカ(2/6、12/9)がノミネートされたが、最終的にインタータッグ戦と鶴田対木村戦で決選投票となり、鶴田対木村戦が受賞。対抗戦という事もあり観客が最高に興奮、試合内容も充実していた点を評価。
最高殊勲選手賞 ジャンボ鶴田
鶴田、猪木、馬場がノミネートされ、最終的に鶴田と猪木の決選投票となったが、試練の十番勝負の奮闘とブリスコを破ってのUN王座獲得が評価され鶴田が受賞。
鶴田のコメント
「嬉しいですね。最高殊勲は昨年に続いて二度目、年間最高試合賞なんか貰えるとは思っていなかった。来年もこの二つの賞に恥じぬよう頑張るつもりです。」
最高タッグチーム賞 坂口征二・ストロング小林組
坂口・小林組、馬場・鶴田組、大木・ドク組、井上・草津組がノミネートされ、投票の結果北米タッグとアジアタッグの王座獲得が評価され坂口・小林組が受賞。
殊勲賞 坂口征二
坂口、馬場、鶴田、上田、木村、ドクがノミネートされ、馬場と坂口の決選投票となり、ワールドリーグ優勝と南アフリカ遠征での活躍などが評価された坂口が受賞。
敢闘賞 ラッシャー木村
木村、馬場、ドク、上田がノミネートされ、鶴田戦・上田戦・IWA王座の防衛戦が評価された木村が、最初の投票で7票を獲得し受賞。
技能賞 寺西勇
寺西、鶴田、デストロイヤー、高千穂、井上、星野、木戸らがノミネートされ、最終的に寺西と高千穂の決選投票となったが、1票差で寺西が2度目の受賞。
努力賞(全日本プロレス) 淵正信
淵と大仁田の決選投票となり、淵が受賞。
努力賞(新日本プロレス) 魁勝司
カール・ゴッチ杯優勝が評価され受賞。
努力賞(国際プロレス) 剛竜馬
剛、寺西、大位山、若松、奄美がノミネートされ、第1回投票・決選投票と票数をリードした剛が受賞。
最高特別大賞(東京スポーツ選定) アントニオ猪木
ルスカ戦、アリ戦などのビッグマッチを実現し、プロレスラーの声価を世界に高めると同時に日本のプロレスの存在を、普段プロレスを見た事のない世界中の人々にまで知らしめ、大いにプロレスの振興に功績があったとして、東京スポーツから別格の特別大賞が贈られる事が決定。
特別大衆賞(ファン投票) ジャイアント馬場
今年はこの賞をファン投票で決める事となり、結果僅差ながら1位となった馬場が受賞。
ファン投票の獲得票数
1、ジャイアント馬場(16498票)
2、アントニオ猪木(16329票)
3、ジャンボ鶴田(12587票)
4、ザ・デストロイヤー(11316票)
5、坂口征二(10994票)
馬場のコメント
「ファン投票で受賞とは嬉しいねえ。大衆賞というのは、それだけファンに支持されたという事でしょう。」
'76プロレス大賞選考委員
委員長・八田一朗(日本レスリング協会会長)
田鶴浜弘(評論家)
小島貞二(評論家)
鈴木庄一(日刊スポーツ)
小池幸雄(フクニチ新聞)
松下正雄(新大阪新聞)
山浦力(レジャーニュース)
菊池孝(フリー)
竹内宏介(日本スポーツ出版社「ゴング」編集長)
藤沢久隆(ベースボール・マガジン社「プロレス」編集長)
高橋典義(東京スポーツ事業局長)
山田隆(東京スポーツ運動部長/日本テレビ解説者)
桜井康雄(東京スポーツ第二運動部長/NETテレビ解説者)
門馬忠雄(東京スポーツ第二運動部次長/東京12チャンネル解説者)
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1977年(昭和52年)
1月4日午前11時から東京プリンスホテル「ゴールデン・カップの間」で東京スポーツ新聞社制定76年度のプロレス大賞の授賞式が行われ、受賞した選手にはトロフィーと賞金が贈られた。
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タッグ王座の日本統一戦について
12月8日横浜文化体育館で北米タッグ王座を防衛した新日本プロレスの坂口征二・ストロング小林が、報道陣からの質問に答える中で坂口が「来年は日本のタッグタイトルの統一を狙いたい。馬場・鶴田組、キムイル・キムドク組、草津・井上組みんな集まってタッグ統一戦をやればいい。シングルの統一戦はむずかしいが、タッグならできるのではないか。」と発言。
これがスポーツ紙で報道され、12日に国際プロレス選手会を代表してグレート草津とマイティ井上が記者会見を行い「坂口・小林組の提案には賛成。我々はいつでも戦う意思がある。実際にやる気があるなら正式文書での申し入れを待つ。」と発言。
全日本プロレスの馬場代表もスポーツ紙のインタビューに答える形で「坂口と小林の提言には賛成。しかし実際にやるとなるとむずかしい。本当に実現する気だったら(諸問題について)まずフロント同士が話し合わないと。」と語った。
そして年が明けた1月6日新日本プロレスは、全日本プロレスと国際プロレスに「タッグ統一戦」に関する話し合いの要望書を発送した事を公表した。
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最優秀選手賞 アントニオ猪木
猪木、鶴田、坂口がノミネートされ、投票の結果猪木が鶴田と坂口を大きく引き離して票を集め2度目の受賞となった。
アリ、ルスカとの格闘技戦とNWF王座の防衛戦を評価。
年間最高試合賞 ジャンボ鶴田対ラッシャー木村(3/28蔵前国技館)
大木・ドク組対馬場・鶴田組(12/9)、テリー対鶴田(6/11)、鶴田対木村(3/28)、猪木対アリ(6/26)、猪木対ルスカ(2/6、12/9)がノミネートされたが、最終的にインタータッグ戦と鶴田対木村戦で決選投票となり、鶴田対木村戦が受賞。対抗戦という事もあり観客が最高に興奮、試合内容も充実していた点を評価。
最高殊勲選手賞 ジャンボ鶴田
鶴田、猪木、馬場がノミネートされ、最終的に鶴田と猪木の決選投票となったが、試練の十番勝負の奮闘とブリスコを破ってのUN王座獲得が評価され鶴田が受賞。
鶴田のコメント
「嬉しいですね。最高殊勲は昨年に続いて二度目、年間最高試合賞なんか貰えるとは思っていなかった。来年もこの二つの賞に恥じぬよう頑張るつもりです。」
最高タッグチーム賞 坂口征二・ストロング小林組
坂口・小林組、馬場・鶴田組、大木・ドク組、井上・草津組がノミネートされ、投票の結果北米タッグとアジアタッグの王座獲得が評価され坂口・小林組が受賞。
殊勲賞 坂口征二
坂口、馬場、鶴田、上田、木村、ドクがノミネートされ、馬場と坂口の決選投票となり、ワールドリーグ優勝と南アフリカ遠征での活躍などが評価された坂口が受賞。
敢闘賞 ラッシャー木村
木村、馬場、ドク、上田がノミネートされ、鶴田戦・上田戦・IWA王座の防衛戦が評価された木村が、最初の投票で7票を獲得し受賞。
技能賞 寺西勇
寺西、鶴田、デストロイヤー、高千穂、井上、星野、木戸らがノミネートされ、最終的に寺西と高千穂の決選投票となったが、1票差で寺西が2度目の受賞。
努力賞(全日本プロレス) 淵正信
淵と大仁田の決選投票となり、淵が受賞。
努力賞(新日本プロレス) 魁勝司
カール・ゴッチ杯優勝が評価され受賞。
努力賞(国際プロレス) 剛竜馬
剛、寺西、大位山、若松、奄美がノミネートされ、第1回投票・決選投票と票数をリードした剛が受賞。
最高特別大賞(東京スポーツ選定) アントニオ猪木
ルスカ戦、アリ戦などのビッグマッチを実現し、プロレスラーの声価を世界に高めると同時に日本のプロレスの存在を、普段プロレスを見た事のない世界中の人々にまで知らしめ、大いにプロレスの振興に功績があったとして、東京スポーツから別格の特別大賞が贈られる事が決定。
特別大衆賞(ファン投票) ジャイアント馬場
今年はこの賞をファン投票で決める事となり、結果僅差ながら1位となった馬場が受賞。
ファン投票の獲得票数
1、ジャイアント馬場(16498票)
2、アントニオ猪木(16329票)
3、ジャンボ鶴田(12587票)
4、ザ・デストロイヤー(11316票)
5、坂口征二(10994票)
馬場のコメント
「ファン投票で受賞とは嬉しいねえ。大衆賞というのは、それだけファンに支持されたという事でしょう。」
'76プロレス大賞選考委員
委員長・八田一朗(日本レスリング協会会長)
田鶴浜弘(評論家)
小島貞二(評論家)
鈴木庄一(日刊スポーツ)
小池幸雄(フクニチ新聞)
松下正雄(新大阪新聞)
山浦力(レジャーニュース)
菊池孝(フリー)
竹内宏介(日本スポーツ出版社「ゴング」編集長)
藤沢久隆(ベースボール・マガジン社「プロレス」編集長)
高橋典義(東京スポーツ事業局長)
山田隆(東京スポーツ運動部長/日本テレビ解説者)
桜井康雄(東京スポーツ第二運動部長/NETテレビ解説者)
門馬忠雄(東京スポーツ第二運動部次長/東京12チャンネル解説者)
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1977年(昭和52年)
1月4日午前11時から東京プリンスホテル「ゴールデン・カップの間」で東京スポーツ新聞社制定76年度のプロレス大賞の授賞式が行われ、受賞した選手にはトロフィーと賞金が贈られた。
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タッグ王座の日本統一戦について
12月8日横浜文化体育館で北米タッグ王座を防衛した新日本プロレスの坂口征二・ストロング小林が、報道陣からの質問に答える中で坂口が「来年は日本のタッグタイトルの統一を狙いたい。馬場・鶴田組、キムイル・キムドク組、草津・井上組みんな集まってタッグ統一戦をやればいい。シングルの統一戦はむずかしいが、タッグならできるのではないか。」と発言。
これがスポーツ紙で報道され、12日に国際プロレス選手会を代表してグレート草津とマイティ井上が記者会見を行い「坂口・小林組の提案には賛成。我々はいつでも戦う意思がある。実際にやる気があるなら正式文書での申し入れを待つ。」と発言。
全日本プロレスの馬場代表もスポーツ紙のインタビューに答える形で「坂口と小林の提言には賛成。しかし実際にやるとなるとむずかしい。本当に実現する気だったら(諸問題について)まずフロント同士が話し合わないと。」と語った。
そして年が明けた1月6日新日本プロレスは、全日本プロレスと国際プロレスに「タッグ統一戦」に関する話し合いの要望書を発送した事を公表した。
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