昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

日本プロレス関連情報

2011年01月29日 17時00分31秒 | '73全日本プロレス
72年9月にジャイアント馬場が日本プロレスから離れ、日本プロレスは坂口征二と大木金太郎をエースに興行を続けたものの、興行・テレビ視聴率共に不振が続き、東京・渋谷区代官山のオフィスと道場を売却。一方、アントニオ猪木の新日本プロレスも億単位の累積赤字により、このままだと倒産しかねない状態に。そんな中、73年の1月になって坂口と猪木、NETテレビが打開策の話し合いを行う。

2月8日東京・新宿の京王プラザホテルでアントニオ猪木と坂口征二が記者会見を行い、日本プロレスと新日本プロレスを解散し、新会社を作り団体名を「日本プロレス」にすると発表。

2月16日日本プロレスの「ダイナミック・シリーズ」が東京・後楽園ホールで開幕。その控室で大木金太郎が記者会見を行い、「今回の新会社の件については全く聞いておらず、坂口が日本プロレスから出て猪木と組むのは自由だが、私は日本プロレスに残りインター王座を守っていく。芳の里さんと話し合い日本プロレスの名前は残してもらう。猪木は日本プロレスから追放した男だ、猪木には渡せない。」と発言。
それを受けて坂口も記者会見を行い「猪木との合弁は2月1日の選手会で全員一致で決めた事。確かに大木さんは(韓国に帰ってて)いなかったが、連絡はしたはず。今になっておかしい。一人になっても猪木さんと合流する。」と発言し、改めて後日選手会を開く事に。

2月23日選手会が開かれ、新日本プロレスとの合体を白紙に戻すことを決定。しかし坂口征二は、小沢正志・木村聖裔・大城勤と共に日本プロレスとの契約終了(3月31日)を待って新日本プロレスに合流する意思を表明。

2月末NETテレビは、日本プロレスに対し3月31日の契約切れをもって日本プロレスの中継の打ち切りを通達。

3月9日選手会長の大木金太郎が東京・渋谷区代官山のオフィス兼合宿所で記者会見を行い、「日本プロレス興行はもはや興行をやっていく力を失った為、我々選手の手で興行をやっていく。テレビ無しでも我々はやっていきます。」と興行の継続を発表。

3月30日NETテレビの日本プロレスの中継番組が終了。

4月13日日本プロレス選手会による「アイアンクロー・シリーズ」が開幕。
開幕戦、4月13日大阪府立体育会館 観衆4000人
インターナショナル選手権 60分3本勝負
大木金太郎(1-1)フリッツ・フォン・エリック
①大木(8分51秒体固め)
②エリック(7分4秒体固め)
③(5分25秒両者リングアウト)
※大木がタイトル防衛に成功。

タッグマッチ60分3本勝負
キラー・カール・クラップ&クラッシャー・リバース(2-1)高千穂明久&ミツ・ヒライ
①ヒライ(12分25秒体固め)リバース
②リバース(11分34秒体固め)ヒライ
③クラップ(2分13秒体固め)ヒライ

30分1本勝負
ザ・アラスカン(15分47秒反則勝ち)グレート小鹿
松岡巌鉄(時間切れ)ジェリー・モンティ

20分1本勝負
桜田一男(12分20秒体固め)キム・スン・ホー
伊藤正男(11分52秒体固め)羽田光男

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4月14日午後2時30分から東京・大田区池上の本門寺で、日本プロレスの長谷川代表、力道山未亡人の百田敬子さん、大木金太郎ほか所属選手8名が出席して記者会見が行われ、選手会長の大木が「これ以上日本プロレスを続ける事が不可能となった為、我々が守り切れなかった日本プロレスの灯は力道山家にお返しするのが当然と考え、我々は力道山先生の元に帰ります。つまり日本プロレス選手会全員の身柄を百田家に預かってもらう事にしました。」と発表。
また現在行っているシリーズを20日で打ち切る事も発表された。

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第2戦、4月16日豊川市体育館 観衆3800人
タッグマッチ60分3本勝負
大木金太郎&高千穂明久(2-1)フリッツ・フォン・エリック&ジェリー・モンティ
①(12分51秒両軍リングアウト)
②高千穂(5分7秒アバラ折り)モンティ

30分1本勝負
上田馬之助(16分11秒反則勝ち)ザ・アラスカン
キラー・カール・クラップ(9分59秒体固め)松岡巌鉄
ミツ・ヒライ(11分56秒首固め)クラッシャー・リバース

20分1本勝負
桜田一男(9分9秒体固め)キム・チョウ・ラン
羽田光男(12分22秒体固め)キム・スン・ホー

15分1本勝負
伊藤正男(8分24秒体固め)ホン・ハク・トー

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第3戦、4月17日東京・後楽園ホール 観衆1000人
アジア・タッグ選手権 60分3本勝負
グレート小鹿&松岡巌鉄(2-1)キラー・カール・クラップ&ジェリー・モンティ
①松岡(16分33秒体固め)モンティ
②クラップ(4分体固め)小鹿
③小鹿(3分38秒体固め)クラップ
※小鹿・松岡組がタイトル防衛に成功。

タッグマッチ60分3本勝負
大木金太郎&高千穂明久(2-1)フリッツ・フォン・エリック&ザ・アラスカン
①エリック(6分25秒胃袋掴み)高千穂
②大木(2分30秒体固め)アラスカン
③高千穂(6分17秒逆片エビ固め)アラスカン

30分1本勝負
上田馬之助(11分30秒体固め)クラッシャー・リバース

20分1本勝負
桜田一男(14分3秒体固め)羽田光男

15分1本勝負
キム・スン・ホー(13分52秒体固め)伊藤正男
ホン・ハク・トー(時間切れ)キム・チョウ・ラン

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第4戦、4月18日沼津市体育館 観衆3500人
インターナショナル・タッグ選手権 60分3本勝負
フリッツ・フォン・エリック&キラー・カール・クラップ(2-1)大木金太郎&上田馬之助
①エリック(14分15秒胃袋掴み)大木
②大木(5分27秒体固め)エリック
③クラップ(7分25秒リングアウト)大木
※エリック・クラップ組がタイトルを獲得。

30分1本勝負
高千穂明久(15分27秒アバラ折り)ジェリー・モンティ
ザ・アラスカン(19分46秒反則勝ち)松岡巌鉄
グレート小鹿(12分20秒片エビ固め)クラッシャー・リバース

20分1本勝負
桜田一男(10分48秒エビ固め)伊藤正男
羽田光男(16分8秒反則勝ち)キム・スン・ホー

15分1本勝負
ホン・ハク・トー(12分20秒エビ固め)キム・チョウ・ラン

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第5戦、4月19日横浜文化体育館 観衆3200人
ユナイテッド・ナショナル選手権 60分3本勝負
高千穂明久(2-1)キラー・カール・クラップ
①クラップ(10分17秒体固め)
②高千穂(25秒体固め)
③高千穂(5分40秒体固め)
※高千穂がタイトル防衛に成功。

タッグマッチ45分3本勝負
大木金太郎&松岡巌鉄(2-1)フリッツ・フォン・エリック&ザ・アラスカン
①(17分45秒両軍リングアウト)
②大木(4分4秒体固め)アラスカン

30分1本勝負
クラッシャー・リバース(9分30秒反則勝ち)上田馬之助
グレート小鹿(15分55秒逆片エビ固め)ジェリー・モンティ

20分1本勝負
桜田一男(16分25秒反則勝ち)キム・スン・ホー
羽田光男(16分36秒体固め)ホン・ハク・トー

15分1本勝負
伊藤正男(時間切れ)キム・チョウ・ラン

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第6戦、4月20日群馬・吉井町体育館 観衆3000人
タッグマッチ60分3本勝負
大木金太郎&グレート小鹿(2-1)フリッツ・フォン・エリック&クラッシャー・リバース
①エリック(13分49秒体固め)小鹿
②大木(5分54秒体固め)リバース
③小鹿(6分49秒体固め)リバース

30分1本勝負
高千穂明久(7分逆エビ固め)ザ・アラスカン
上田馬之助(12分42秒両者リングアウト)キラー・カール・クラップ
松岡巌鉄(14分3秒胃袋掴み)ジェリー・モンティ

20分1本勝負
桜田一男(9分40秒体固め)キム・チョウ・ラン
羽田光男(12分27秒反則勝ち)キム・スン・ホー

15分1本勝負
伊藤正男(11分32秒逆片エビ固め)ホン・ハク・トー

日本プロレスは、群馬・吉井大会を最後に活動を停止。
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4月27日午後4時30分から東京・赤坂のプリンス・ホテルでジャイアント馬場と大木金太郎、関係者による全日本プロレスと日本プロレスの合流に向けての話し合いが行われた。
午後7時から全日本プロレスと日本プロレスの合同の記者会見が行われ、日本テレビの小林与三次社長から日本プロレス14選手(海外遠征中の選手5名を含む)が全日本プロレスに合流する事が発表された。(意見の一致をみたのは合流するという事だけで、詳細について何かを決めるというところまでの話には至らず。)

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