職人魂！

早くも3月も終わり明日から4月だし、ボードシーズンも終わろうとしています(;_;)
結局、今シーズンは一度も滑る事ができませんでしたね…(;^_^A
多分、次に帰るのはゴールデンウィークだろうし、温暖化の昨今たぶんオープンしてるゲレンデも奥只見とかぐらぐらいかな？？
実質的にシーズンは終了ですね。

しかし、今日クロスのトップライダーの津村プロから電話がありましたが、すでに来シーズンの事を話していました。
今シーズン(大会)が終わった時から、来シーズンが始まっているんですね！
そう、それこそがトッププロ！！


今日は軽く自分の仕事の事を。
僕の仕事は大きく職種で分けますと『板金』と言う仕事で、ハンマーやサンダーと言う機械で鉄板を真っ平らに仕上げる作業。
機械で出来ない、ハンドワークと言われてます。

扱う品は自動車のボディ全般で、ボンネット、ルーフ、ボディサイド、フェンダー、ドア類、自動車の金属部分は殆ど手懸けてますね(^^)v

詳しく作業内容を話すと、１つの作業だけでもかなり長くなるのでまた今度紹介したいと思いますが、一番分かりやすい作業ですと凹みの修正でしょうか…。

でもこれが一番難しい！
だって、コンマ１ミリ、２ミリの凹みの修正なんですよ(・・;)
まず、初心者は凹みを見つけれません。悪い所すら分からない！！
修正箇所を分かるようになるだけで半年～1年近くかかります。個人差はありますけど…

それを、触感や光の屈折で分かるようにならなければいけません。
そして、修正……ああ…書ききれません(´Д｀)

とにかく、普通の人と僕の１ミリの感覚は10倍違います。
コンマ１ミリ、製品によっては０コンマ数ミリの戦いになります。
日本の自動車は本当に良く作られております！

この仕事をしてますと、自動車メーカーの品質への強いこだわりを感じます。
さすが日本です。

僕の仕事は少し特殊な板金の上、自動車造りの技術も向上し需要も限られてきてます。
さらに、本当の板金技術を知っている職人もいなくなりはじめています。

もうすでに僕が次の世代の職人達に技術を伝えていかなければいけない立場にいつの間にか立っていました(・・;)
自動車生産技術が急速に向上して行く＝自分達の仕事も急速になくなって行く中で板金技術の本質を伝えていくのは難しい事になってしまってます。

この仕事の明るい未来を考える事は出来なくなりましたが、物造りのプライドをしっかりと持ち、こだわりの職人魂は伝えていきたいと思います(^^)v

一人前になるのに10年かかる仕事なのに未来がない…？？
そんな仕事に自分をかける事が出来るわけがないですよね(・・;)
ムズカシイ時代です。

ガンバラナクッチャ…