■スサノオの神名表記は神社によって様々で336種類ある
問題の表記は
【素鵞嗚命】
鵞は「サ」ではなく「ガ」と発音するのだが、「スサ」と読ませるのは、完全な当て字である。これは「ソガ」としか読めないものだ
「そががなく」と書いてスサノオと読ませている
ソガは蘇我氏のこと、蘇我氏の本来の氏神は、スサノオノミコトである
■蘇我氏は出自が謎である。他の氏族とは一線を画している
「日本書紀」編纂当初(681年)の原文は、渡来系氏族によって書かれた純粋な漢文であったが、それから40年後に完成(720年)することになったため、加筆や修正に日本人の手が加わった
この時の政治のトップは藤原不比等。誰も不比等に逆らう者はいない。この人物が最終検閲者だ
不比等にとって至上命題は
「藤原氏始祖・中臣鎌足の美化」
「乙巳の変・蘇我入鹿殺害の正当化」
「蘇我氏を貶めること」
蘇我氏の評価が下がるほど、中臣鎌足が行った行為は【英雄的行動】となる。もし、蘇我氏に正義があったとすれば、蘇我入鹿殺害は国家的大犯罪になる。中大兄皇子(天智天皇)や中臣鎌足に正義があったと歴史書に記されていなければならない
中臣鎌足の子息、藤原不比等は「日本書紀」を改竄し、その時の天皇である元明天皇が承認した。元明天皇は天智天皇の皇女である
改竄は削除という手法を使った。あちこち書き換えるより簡単で正確だ。そして「蘇我氏の出自」も削除された
■中臣鎌足は突然登場する。それは正史に記すほどの経歴がないからだ。だが中臣氏は鎌足以前にたびたび登場する(日本人)
【日本の古代史議論は、歴史人物の出自を怪しいと決めつけて、百済、新羅、高麗にもっていく傾向があるが困ったものである。遡って日本な神々も三韓出身説も少なからずはびこっている】