るるの日記

なんでも書きます

日本書紀の改竄

2021-11-02 12:47:49 | 日記
■スサノオの神名表記は神社によって様々で336種類ある

問題の表記は
【素鵞嗚命】
鵞は「サ」ではなく「ガ」と発音するのだが、「スサ」と読ませるのは、完全な当て字である。これは「ソガ」としか読めないものだ
「そががなく」と書いてスサノオと読ませている
ソガは蘇我氏のこと、蘇我氏の本来の氏神は、スサノオノミコトである

■蘇我氏は出自が謎である。他の氏族とは一線を画している

「日本書紀」編纂当初(681年)の原文は、渡来系氏族によって書かれた純粋な漢文であったが、それから40年後に完成(720年)することになったため、加筆や修正に日本人の手が加わった

この時の政治のトップは藤原不比等。誰も不比等に逆らう者はいない。この人物が最終検閲者だ

不比等にとって至上命題は
「藤原氏始祖・中臣鎌足の美化」
「乙巳の変・蘇我入鹿殺害の正当化」
「蘇我氏を貶めること」

蘇我氏の評価が下がるほど、中臣鎌足が行った行為は【英雄的行動】となる。もし、蘇我氏に正義があったとすれば、蘇我入鹿殺害は国家的大犯罪になる。中大兄皇子(天智天皇)や中臣鎌足に正義があったと歴史書に記されていなければならない

中臣鎌足の子息、藤原不比等は「日本書紀」を改竄し、その時の天皇である元明天皇が承認した。元明天皇は天智天皇の皇女である

改竄は削除という手法を使った。あちこち書き換えるより簡単で正確だ。そして「蘇我氏の出自」も削除された

■中臣鎌足は突然登場する。それは正史に記すほどの経歴がないからだ。だが中臣氏は鎌足以前にたびたび登場する(日本人)
【日本の古代史議論は、歴史人物の出自を怪しいと決めつけて、百済、新羅、高麗にもっていく傾向があるが困ったものである。遡って日本な神々も三韓出身説も少なからずはびこっている】






出雲神話には何が隠されているか?【スサノオを善神に変身させた理由】

2021-11-02 11:57:54 | 日記
■高天原を追放されたスサノオは、出雲国の斐伊川の鳥髪へ降臨する。そしてヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメとともに暮らす場所を求めて、出雲の〈根の堅州国〉にやって来て「ここはすがすがしい場所だ」とスサノオが言ったことから、この地は須賀と名づけられた。そしてスサノオは、「八雲立つ、出雲八重垣、妻ごみに、八重垣つくる、その八重垣を」と詠んで、二人の住まいと決めた。これは日本で最初の和歌である

■重要なことは、【スサノオの変身】である。高天原では追放されるほどの悪であったのに、出雲では突然、庶民の味方の英雄になった

大和は出雲を断罪している。その出雲の建国を、追放したスサノオに担わせることによって、従属関係を明確にしたということだ

出雲族〈ヤマタノオロチ〉の宝剣を、アマテラスに献上したことを境に変身させた。悪神は禊祓いによって善神になった論理で、スサノオが高天原で髪と爪を切られたのが【禊、(身削ぎ)】、宝剣の献上は祓(払いの供物)である

出雲神話には何が隠されているか? 【黄泉の国の入り口がある出雲】

2021-11-02 11:27:48 | 日記
■スサノオノは出雲神話の主役
ヤマタノオロチから始まる一連のドラマは、スサノオ→オオクニヌシのリレーで語られる
しかし出雲神話は【出雲国風土記】には収録されていない

■風土記では、スサノオの登場はわずかで、しかもオオクニヌシとの血縁関係は一切記されていない
つまり、出雲神話は、出雲のあずかり知らぬこと。。大和朝廷によって編纂され、スサノオに罪を背負わせた、大和の作為である

■出雲大社の祭神はオオクニヌシで、スサノオではない。本来の出雲の王はスサノオノなのに、、、
しかし、中世から17世紀までの数百年だけ、スサノオが祭神だったことがあるのだ❗️その後再びオオクニヌシに代えられているが、、

■スサノオは当初の目的である【黄泉の国訪問】を、結局行わなかった。父イザナギに追放される原因までなったというのに、、太陽信仰の勝利ということか

イザナギが禁忌としたのは、亡き母イザナミへの恋慕にではなく、スサノオが行こうとしている場所に対してだ。それは、「黄泉の国」という呼称で封印された「死の国」。その入り口は出雲にある

スサノオは2どめの追放をうけて
ついに出雲へと降りて行く





出雲神話には何が隠されているか?【縄文人の代表者・出雲族=スサノオ】

2021-11-02 11:01:21 | 日記
■スサノオは高天原で8つの「天つ罪」と呼ばれる悪業をはたらく

※田の畔を壊し水を干す
※田に水を引くための樋を壊す
※田に水を引くための溝を埋める
※定量以上の種子をまいて稲の生育を妨げる
※神聖な祭りの時に糞をまく
※田畑に呪詛札を立てる
※農耕用の馬の皮をはいで殺す
※生きたままの馬の皮をはいで殺す

これらの罪は、農耕生産にタブー
「大祓詞」において、天つ罪と呼ばれ列挙されている

■スサノオの犯した天つ罪。これは【出雲の罪であると、大和は出雲を断罪している】という意味が隠されている
農耕生産は弥生人である大和にとっては最重要事業だったが、縄文人である出雲にとっては重要ではない。縄文人は水田耕作は行わず、狩猟採集が生活の基本だからだ。牛馬は耕作用家畜ではなく食用獣肉となる

■この断罪は、出雲だけではなく
従わない民(縄文人)すべてに対する大和の【宣言】である。そ代表的存在が出雲なのである
天つ罪とは、アマテラスの「生育」の教えに背く罪。つまり、太陽信仰に対する反逆罪である

■スサノオは追放されて、天神の資格を喪失し、国つ神に堕ちた、、
しかし、もともとスサノオは父から追放されている。そして別れの挨拶をするためにアマテラスを訪ねたが、アマテラスから真意を疑われ、どちらが正しいかを証明するため「うけひ」を行った。結果スサノオが勝った。だからスサノオはやりたいことをやった。それが天つ罪に該当したのである

まるでスサノオに天つ罪を背負わせるために組み立てた罠ではないか!
アマテラスは岩戸隠れすることになるが、高天原の神々はすべてスサノオの敵となった。。太陽をさえぎる者は国家の敵なのだ

【スサノオは先天的な天神ではないが、天神につながるように描いたという作為がある。スサノオの子孫、一族を懐柔するために、、】



出雲神話には何が隠されているか?【出雲の氏祖神・スサノオとアマテラスの戦いは、出雲と大和の戦いを現す】

2021-11-02 10:14:42 | 日記
■出雲族の氏祖神・スサノオ
スサノオは、アマテラスの弟神
登場当初は、非常な悪神、荒ぶる神
スサとは「荒ぶ(すさぶ)」
アマテラスに仇為す神
つまり、出雲は大和に仇為す

■スサノオは父・イザナギの「海をつかさどれ」という命にそむいて「母(イザナミ)のいる黄泉の国へ行きたい」と泣くばかり。そのため追放される

そこで姉アマテラスのもとへ別れの挨拶へ行くのだが、高天原の山川はふるえ、地面は振動する、、という荒々しいものであった

アマテラスはひどく驚いて、スサノオが高天原を奪うために攻め上って来たのだと考え、武装し、臨戦態勢となってスサノオを迎えた

■この構図は、決定的な大和と出雲との対立である。後に大和が出雲を制圧するという前提である

スサノオは、アマテラスを中心とする天神に屈することによって、悪神から善神へと変身し、地上に降り、出雲を切り拓くことになる