るるの日記

なんでも書きます

ベルサイユの薔薇🌹権力で押さえつけても、心まで服従させることはできない→心から服従させるには権力は意味ない

2021-11-19 17:18:12 | 日記
ブイエ将軍がベルサイユに訪れ、閲兵式がとりおこなわれた
「捧げ銃!」
アラン・ド・ソワソン第1班は捧げ銃をせず、わざとブイエ将軍ののる馬の前に銃を落とし、ブイエ将軍は落馬した

ブイエ将軍は怒り心頭💢
「これは何のつまりだ!私へのいやがらせか!君は部下に上官を侮辱させる訓練をしているのか!」

オスカルは「申し訳ありません。私の手落ちでございます」と謝罪するが、将軍は兵士に1週間の牢獄入りを命じた。兵士は「牢獄にでも何でも入ってやるわ!」と息巻く

オスカルは、兵士に告げる
「なぜわからないのかっ
おまえたちを処分するのは簡単なことだ。私にはそれだけの権力がある。だが、権力でおまえたちを押さえつけることに何の意味がある。おまえたちの心まで服従させることはできないのだ。心は自由だからだ

みんな1人1人が、どんな人間でも、人間であるかぎり、誰の奴隷にもならない。誰の所有物にもならない心の自由を持っている。それがなぜわからんのか~、、、

すまなかった。もう、私はここにいる必要などないようだ。諸君の望み通り、私は衛兵隊をやめよう。新しい隊長が赴任するまで、ダグー大佐を隊長代理にする。よく指揮に従ってくれ」

「隊長!やめないでください!」
弱々しく顔色の悪い兵士たち中心にオスカルをとめた



ベルサイユの薔薇🌹剣を売る部下と無力なオスカル

2021-11-19 16:01:28 | 日記
■オスカルがフランス衛兵隊・ベルサイユ常駐部隊長として初出勤するが、あらくれ隊員たちは「女の命令なんてきけない、同じ王宮警備でも、飾りものの近衛隊とは違うんだ」と出迎えをボイコットし、昼間から酒を飲むありさまだった

■数人が腰に剣をさげていない。なくしてしまったとアッケラカンとしている。オスカルは新しい剣を支給するが、、またなくしてしまう
実はその剣はパリの街で売られていたのだ

★オスカル
「剣ひとふりといえど国家の財産。国民が汗水流して働いて支払う税金で買われているのを忘れたか?よくもそれを無くしたなどとぬけぬけと!」

★隊員
「横領罪かい?けっこうだね。剣を売ったおかげで母親は1週間いい食事にありつけた」
「そうだ、俺の弟は生まれてはじめて靴をはけたんだ」
「俺の親父は医者にかかることができた」
「牢獄にぶちこまれたって俺は後悔なんかしない」

★オスカル
寂しそうに
「今、我がフランスはかつてないほどの財政危機にひんしている。剣ひとふり、銃一挺でも無駄にはできないのだ、、以後気をつけてくれ
解散!」

神よ、私はこんなにも無力だ

ベルサイユの薔薇🌹オスカルが近衛隊(王宮の飾り)でいる限り、フランス二千万の国民の96%を占める貧しい民衆を知れない

2021-11-19 15:30:45 | 日記
■オスカルは捕らえた黒い騎士、ベルナール・シャトレと商談をする。
「私は黒い騎士など知らん。ベルナール・シャトレ、君はあの銃を、我々から買った。1000リーブルにまけてやる。近衛隊の兵器課へ支払ってくれ。。商談成立だ!」

■オスカルは黒い騎士を取り逃したので、アントワネットに近衛隊をやめさせていただきたいと願う。アントワネットは聞き入れない。

「お願いでございます。オスカル・フランソワ最初にして最後のわがままでございます。お聞き届け下さいますよう!アントワネットさま!さもなくば、退役を願いでて二度と武官としては、王宮にお仕えいたしません」

オスカルはフランス衛兵隊の
ベルサイユ常駐部隊長に任命された。そこは貴族ばかりではないし、司令長官は、オスカルの父親とは仲が悪い

■オスカルが部屋で本を読んでいると、父親が入ってくる。「父に断りもなく勝手に近衛隊をやめるとは!はっ、、いつからこんなものを読んでいる。ジャンジャックルソー、、謀反人か平民の読む本だ」

「すぐれた書物は身分・階級をこえて人々をひきつけて離さぬもの。人間であればすぐれた書物を読みたいと願うのは当然でございます。書斎にいる間は一人にさせていただきたい」





ベルサイユの薔薇🌹オスカルは王宮の犬、飾り人形だ

2021-11-19 14:58:15 | 日記
■黒い騎士の正体はベルナール・シャトレ。ロベス・ピエール(弁護士であり後のフランス革命の指導者)の友人である

■ベルナール・シャトレはオスカルに怒る。いや、貴族に怒る

「俺が盗っ人なら、おまえたち貴族は何だ!王妃の犬ではないか!
自分では何も生み出さず、何も作らず、人の作ったものを食べ、人の作った服を着て、貧しい民衆にダニのように寄生して暮らして。おまえたち貴族に平民のことがわかるかぁ?王宮の飾り人形がぁ!」

★オスカル
「貴族とは恥ずかしいものだな」

近衛隊連隊長のオスカルは、ジュローデル大尉に聞く
「君は、自分の容姿に自信があるか?」

「近衛隊に入隊するには、ある程度整った容姿が必要とされます。だから入隊を許されたということは少しは自信を持ってもいいということなのじゃないかと思っていますが、、」

【ふむ、、やはり飾り人形か】

■ある平民の家でオスカルが食事をごちそうになる出来事があった
出されたのは野菜スープだったので、オスカルは
「あのー食事の前に何かないか?カフェオレかショコラか、、

「すみません、今食べものはこれだけしか、、」

「これだけって、、これはスープではないのか?野菜の切れ端がほんの少し浮いてるだけの、、これが食事だというのか、、?
私がいつも家でする食事といえば、たくさんのオードブルに何種類かのスープ。いく皿ものアントレやアントルメ、焼肉、ゼリー、ぶどう酒、、」

私は今、自分がどうしようもなく恥ずかしい。誰に対してでもない。自分自身に対してたまらなく恥ずかしい。何もかも知っているつもりでいた。与えられた毎日の生活を当然のものとして受けとめてきた。自分と同じ人間がこのような食べ物で生きているなど、考えてみたこともなく、、



ベルサイユの薔薇🌹貴族の屋敷を狙う盗賊【黒い騎士】世界は貴族のためだけにあるんじゃない

2021-11-19 14:18:35 | 日記
■最近、貴族の屋敷ばかり狙う盗賊が現れた。黒い仮面をつけ、黒装束に身を包み、おそろしく身の軽い賊で「黒い騎士」と名のっている

オスカルは、貴族の舞踏会に黒い騎士は現れると読んで、全部の貴族の舞踏会に参加することにした。〈ドレスではなく軍服で〉

ある舞踏会に参加した時だった。会場は停電になり、貴族夫人が身につけていた宝石が次々と盗まれた。明かりがつくと黒い騎士が階段をかけ上がる姿が、、
オスカルがあとを追うと、、パレ・ロワイヤル
なんと、国王の従兄・オルレアン公の居城にたどりついた

【これはただの盗賊ではない
何かをたくらんでいる】

■オスカルはオルレアン公に会うためパレロワイヤルに正式訪問した。
自由主義のオルレアン公だけあって、その屋敷は、身分を問わず法律家や新聞記者たちのサロンになっていた。自由で若々しい熱気にみちた空気。話題は政治、経済、文学、演劇、音楽、、、オスカルは仲間に入って議論に加わりたかった

■最後にオルレアン公に挨拶をすると、周りの若者から一冊の本を読むことを勧められる「『ジャン・ジャック・ルソー』『人間不平等起源論』を読んでみたまえ。世界が貴族のためだけにあるんじゃないってことがよくわかるよ。きっと」