るるの日記

なんでも書きます

ベルサイユの薔薇🌹身を引くことが愛の証。そんな愛もある。

2021-11-20 08:46:16 | 日記
♦️オスカルの結婚相手に立候補した人は、デュローデル小佐

■デュローデルがアントレに言う
「君は今まで、いつだってオスカルと一緒だった。君なしの彼女はありえなかったし、彼女なしの君もありえなかった。

君はジャンジャックルソーの「ヌーベル・エロイーズ」を読みましたか?たわいもない恋愛小説だけどね、、
ぼくにも妻を慕う召使いを、妻のそばにつけてやるくらいの心の広さはあるつもりです」

★ヌーベル・エロイーズ
美しい貴族の娘ジュリと、平民の青年サン・ブルーは互いに愛しあっていたが、父母の反対にあい、ジュリは泣く泣くサン・ブルーをあきらめてウォルマールという地主と結婚する。が、なぜかウォルマール氏は寛大にも妻の昔の恋人サン・ブルーを家庭教師として屋敷に招いてやる
二人は不倫という罪を犯すまいと、それはそれは苦しい理性の戦いを重ね、ついに死のまぎわにジュリはサン・ブルーへの愛を告げ、天国で結ばれることを祈って神に召される

■オスカルがデュローデル小佐に告げる
「デュローデル、本当に私を愛しているか?愛はいとしい人の不幸せを望まないものだが、、
1人の男性がいる。彼は、、彼はおそらく、わたしが他の男のもとに嫁いだら、生きてはいけないだろうほどに私を愛してくれていて、もし彼が生きていくことができなくなるなら、彼が不幸せになるなら、私もこの世で最も不幸せな人間になってしまう。だから私は彼のために一生結婚しはしない。愛している、、かはわからない。兄弟のように、いや兄弟以上に喜びも悲しみもすべてわけあって生きてきた。魂を寄せあって」

■デュローデル小佐は答える
「彼が不幸せになれば、あなたも不幸せになる。それだけで十分です納得しましょう。私もまたあなたが不幸せになるなら、この世で最も不幸せな人間になってしまうからです
だから、ただ1つの愛の証です。身を引きましょう」

身を引くことが
ただ1つの愛の証
人間にはそんな愛もあるのだ
人間であればこそ、そんな愛も

ベルサイユの薔薇🌹オスカルが結婚すると聞いたアンドレの無理心中未遂・自分勝手すぎ!

2021-11-20 07:47:39 | 日記
オスカルの縁談を聞いてアンドレは気がおかしくなる

アンドレの思い
「神よ、われを許したまえ。地上において結ばれず、天においても結ばれるはずのない愛をえらばんとする、われを憐れみたまえ
愛して、愛して、愛しぬいて
ついに愚かしい罪のうちに滅びていくわれを憐れみたまえ
死によってすらも結ばれえない愛ではあるけど、、

なぜ、なぜ生きてきた今まで、、なんのために生きてきた。オスカルがほかの男のものになるのを見るためか?それを見せるために神はこの片目を残しておかれたのか?残酷だ

オスカル、、幼い頃からかたときも離れずに生きてきた、、
このまま一緒に死んでくれるか
苦しませはしない
最後の最後までしっかりと抱きしめていてやろう。命つきるその瞬間まで。限りない愛のうちに死ねるのだと、きっと確信させてやろう
だから許してくれ
主よわれを地獄へ
そして必ずやわが愛する人を天の園へ」

そしてアンドレは自分とオスカルの、毒入りワインを持ち、オスカルの部屋へ
オスカルが飲もうとした時にアンドレが以前オスカルに対して誓った思いを思い出した
「俺はいつか、オスカルのために命を捨てよう。オスカルが今日この俺のために命をかけてくれたように。いつかオスカルのためにアンドレはこの命をかけるぞ」

アンドレ
「オスカル❗️飲むな❗️」

なんて勝手な男だ

ベルサイユの薔薇🌹軍神マルスの子として生きる決意をするオスカル

2021-11-20 07:15:15 | 日記
★フランス大革命前奏曲が奏で始めた頃、オスカルは父親から「結婚して跡継ぎを生め、女に戻れ」と告げる

★オスカルは母親に今までの自分は父親にとって何だったのかを問う
「母上、私は父上の人形ではありません。男でもなく女でもなく、そのように長い年月を生きてまいりました。否応なしに定められた武官としての道を
そして今度は結婚して跡継ぎを生めと。女に戻れと言われます。父上は私に心があることをお忘れです。父上にとって私はいったい何だったのでございますか?教えて下さい」

★母上
「オスカル、、親というものは、それほどにも愚かなものなのですね、、愛すればこそ時には悲しいほど愚かになってしまう

この頃の世の中の不穏な空気。あちこちで起きる暴動や反乱。このままあなたを軍隊に置いては、あなたのことだから、、きっと軍を率いて、ひるむことなく真っ直ぐに戦いの嵐の中に飛び込んで行くにちがいない

せめて、、嵐の前に愛しいわが子を安全な巣の中へ逃したい、、ただの女性として平和な家庭を持ってほしい、、と
そのようにいつまでもわが子の身を心配しないではいられない私たちを愚かだと笑いますか?
オスカル、、お父様は後悔しておいでです」

★オスカルは父親に告げる
「父上、感謝します。このような人生を与えて下さったことを。女でありながらこれほどにも広い世界を、人間として生きる道を、人間の愚かしさの中でもがき生きることを、、

もう後悔はございません
私は、軍神マルスの子として生きましょう。この身を剣にささげ、砲弾にささげ、生涯を武官として
軍神マルスの子として」

ベルサイユの薔薇🌹フランス大革命前奏曲【国王の力を弱め利益をはかろうとした貴族の反乱】

2021-11-20 06:38:22 | 日記
1788年11月19日
王室の財政危機を救うため王族、重臣、法官たちを集めて、国王臨席の御前会議が開かれた。新しい税金と借金をめぐって高等法院側と国王側の激しい争いが展開された

国王の従兄オルレアン公・フィリップを中心とする反国王派の貴族たちは高等法院側に味方し【三部会】を開くよう要求する
(反国王派貴族は国民のためではなく、国王の力を弱め自分たちがフランスを支配しようという魂胆)

【三部会→第一身分〈僧侶〉、第二身分〈貴族〉、第三身分〈平民〉からなる身分制会議。1614年を最後に約200年間開かれずにいた。国民すべての代表である三部会を開くことによって、国王の独裁権力に制限を加えることができた】

フランス大革命の前奏曲は、このように国王の力を弱め、自分たちの利益をはかろうとした貴族たちの反乱によって始まった

オスカル
「ブルターニュ州では軍隊が、反国王派の貴族の反抗にあい、ドーフィネ州では市民たちが軍隊に瓦を投げつけ、ベアルン州では兵士たちが上官の命令にそむいた。我がフランス衛兵隊はまだ今のところはおとなしい。だが、、反逆が起こるのも時間の問題だろう、、」



ベルサイユの薔薇🌹アントワネットがはじめて平民の力に折れた

2021-11-20 06:08:54 | 日記
1788年8月15日
パリの街々は不穏にゆれ動きはじめた。国王の申し入れた新しい税金の許可を拒んだパリ高等法院の判事たちが、怒った国王と王妃によってトロワへ追放されてしまったのがきっかけだ

国王横暴!
王妃が国王をあやつっている!
高等法院をパリへ返せ!
何が新しい税だ!
大蔵大臣を殺せ!
もう一度ネッケルを大蔵大臣に!
われらのネッケルを大蔵大臣に!

街頭でプリエンヌ大蔵大臣の肖像画は焼かれ、このままでフランス全土に暴動が起こる。なにせ反国王派の貴族が国民を煽りたてているのだから

【ネッケル→スイス生まれの銀行家。その手腕をかわれ1777年はじめて平民出身の大蔵大臣として就任。国民の人気を博した。宮廷の贅沢を引き締め、浪費ぶりを国民に暴露したため、貴族やアントワネットに憎まれてクビになっていた】

国王とアントワネットは、追放した判事をパリに戻し、ネッケルをもう一度大蔵大臣に任命した。生まれてはじめてアントワネットは、民衆の力に折れた

アントワネットは悔し涙を流す
「負けた、、国王が王妃が、、平民たちに負けて要求を受け入れてしまった」

オスカルは思う
「ベルサイユからパリに通じるこの道を、何度アントワネットさまのお伴をして通ったことだろう。贅沢な遊びの間にただの1度もアントワネットさまは市民の生活をのぞこうとはなさらなかった。ご自分の治める国の国民がどんな暮らしをしているのか1度もお尋ねにもならなかった、、、残念だ」