■オスカルの忠告
「国王后陛下、フランス国家の母として、女王としてのお立場をお忘れでございますか?宮廷中がフェルゼンとの仲を噂しております。このことが国王陛下や国民に届いたときの、御身の危険をお考えでしょうか?このままではアントワネットさまに恐ろしい危険が!」
■アントワネット
「心配してくれてありがとう
でも、あなたにも解ってはもらえなかったようですね。それともあなたに、女の心を求めるのは無理なことだったのでしょうか
オスカル、私は王妃である前に人間です。生きた心を持った1人の女性です
同じ女であれば、あなたにもおわかりでしょう?愛したい、愛されたいと身をふるわせて待っている1人の女の気持ちが
フェルゼンに会ってあの人と愛しあうために私の命はありました。初めての恋です。体中の血があの人に向かってほとばしるのを、神でさえ止めることはできない
国王陛下は立派な方です。心から尊敬しています。。けれどそれは愛ではありません。形だけは夫婦であっても、、その虚しさを忘れたいために私は休む間もなく遊び歩かずにはいられなかった」
■オスカルの反省
私は同じ女性でありながら
アントワネットさまの寂しさも苦しみも理解できなかった、、
女の心、、
私は11歳のとき父親に「身を呈してアントワネットさまをお守りする日のためにはげめ」と申しつけられた。だが、アントワネットさまを世間の非難とスキャンダルの真っ只中に立たせてしまっただけで、、
これほど近くにいながら、私はお守りすることができなかった
できなかった