品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

円高対策に役立つISO10012

2012-01-01 13:13:17 | 品質計量管理
熊野神社(2012/01/01)


つる豆(2012/01/01)

今年はどうなるであろうか。予想はなかなか当たるものではない。

ISO10012は、着実に普及すると思えるが、中小企業の計量管理は簡単ではない。ISO10012と中小企業の計量管理を一体化すると比較的進めやすいと思える。

いずれも、普及するためには準備が必要である。

ISO10012としては、昨年の測定プロセスの設計の演習方法を充実させる。
1.場面の設定、計量管理規格
2.計量要求事項、図面精度、Cpk,リスク
3.測定器(例:0.001mm、0.0001mm、マイクロメータ、測定の不確かさ、測定者)
4.設計のアウトプット
5.以上は計量関係者の得意なことである。

中小企業向け計量管理
1.測定器の使い方の指導方法
 山本五十六、コーチング、行動科学を取り入れて、中小企業向け測定基礎研修テキストの指導要領書を改訂する。

2. 測定技術をマネジメントする
測定技術の顧客はだれであるか。自分が関係する顧客を具体的にすると測定技術を活用す場面と方法が見えてくる。例えば、製品の運転騒音を小さくしないと他社製品に勝てない、そこで主要な部品の精度を向上させる必要があるので、測定の不確かさの技法を利用すると測定技術が発揮できる。

測定の不確かさを利用すると良いことを、測定技術者以外に説明する方法として計量ワークショップをやってはどうであろうか。例えば、主要部品の精度を把握するのに0.001mmと0.0001のマイクロメータでは、どちらがどれだけ適しいるかを測定実習する。測定実習で測定技術を体感して主要部品の精度を向上させて、製品の運転騒音を小さくする道筋が見えてくる。

3. 計量管理の必要性の理解がすくない事業所への計量管理のPR
計画1.商工会議所での講習会の開催1/27(金)
この講習会に計量士会から2名の申し込みがああった。これは、2006年に計量ワークショップを提案して以来初めてである。もっと多く参加してもらえると計量管理の普及に弾みかつく。
計画2.街のふれあい教室に参加(2月に、品質・測定ISO教室を申し込み済)
地域の工場関係者に測定に触れて貰って、"ISO10012は顧客の信頼を得るのに有効である"という、12/5のISO10012講習会のアンケート結果を示しながら、地域の工場全体が計量管理に力を入れていることがわかるようにPRして、円高対策の一助にする。

5. 得意分野の発展させる方法
ISO10012は、ISO9001/14001と相性のよいマネジメントシステムであるから、測定技術を発揮するには各種のマネジメントシステムの関係者と協調すると良い。くれぐれも測定技術を測定技術者のみの自己満足せずに、測定技術をマネジメントとするとよい。

老人のぬいぐるみ