品質測定ワークショップ

ISO9001と10012及び5Sを利用して測定力をシステム的に発揮する方法

品質を良くするISO9001とISO10012

2012-06-16 06:28:26 | 品質計量管理


計量測定ワークショップ(2012/06/12)

若い品質担当者から品質不良の話が出た。

話の糸口は、「45±0.1の公差のときに、ノギスで測定するのは正しいですか」という質問であった。

その答えを参加者で話し合った。

1)この件に関した経験談
2)この件に関係する話題
3)生産状況
4)営業の受注活動
5)図面の読み方
6)測定の教育訓練
7)測定誤差、精度
8)ノギスのJIS
9)ISO9001の関係
10)ISO10012の関係
11)ノギスの使い方
12)加工の手順

品質不良を防止するためには、非常に広範なことが関係しているように思える。

どこから手をつけたらよいか。
1)ノギスの使い方の教育
この製品については、改善できるであろう。ただし、製品や作業者が変われば再発する。

2)測定の教育訓練
どの範囲の測定の教育訓練を行うのかわからない。精度、誤差の教育など役立ちそうにない。

3)営業の受注活動
自社の能力に適した製品を受注していない。

4)加工の手順
加工の手順で適切な測定ができないこともある。

5)図面の読み方
基準面を正しく決めないと測定できない。

6)測定方法の改善にISO10012とISO9001の活用
・図面が要求していることを明らかにする。(ISO10012計量要求事項)
・要求を満たす測定するための測定条件をISO10012明らかにする。(ISO10012測定プロセスの設計)
・必要条件を実現するには、時間とお金がかかることが多いので、ISO9001の品質委員会などで実施方法を検討する。

もぐらたたきの経験を生かして、効率的に品質改善を行うにはISO9001とISO10012は役立ちそうである、

「45±0.1の公差のときに、ノギスで測定するのは正しいですか」
答えは、ISO10012の手順で実験していないが、実験すればISO10012を満たしていて正しい測定といえる。

今後の課題は、速やかに実験して正しいといえる手順を開発することにある。

老人のぬいぐるみ