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コロナとインフルエンザ

2023-02-08 | 健康
忽那先生が、
『大阪の臨床現場でも「今日の外来は新型コロナよりもインフルエンザの方が多かった」という状況が増えてき』たと、

”新型コロナとインフルエンザ それぞれの流行状況、症状、重症化リスク、治療薬、感染対策について”
   2/5 忽那医師
    https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20230205-00332818

で指摘しています。

その中で、コロナとインフルについて、共通することや違いがまとめられています。

1)症状

◎共通;症状だけで区別をつけることは困難
・咳、ノドの痛み、鼻水などの気道症状、発熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、だるさなどの全身症状
・一定割合の無症状者



2)潜伏期間

◎違い



・ただし、潜伏期には人によってばらつきがあり、新型コロナでは最大で14日ほど

3)重症化リスク

◎ほとんどが共通
違いは
・新型コロナでは小児は成人と比較して重症化リスクは低い
・インフルエンザでは5歳未満は重症化しやすい



・ただし、感染者数の多さ、流行の規模を考えると小児にとっては新型コロナも危険な感染症

4)早めの診断・治療が重要

◎共通;症状だけでは区別が困難、いずれかの重症化リスクに当てはまる方は特に早めに診断・治療のために医療機関への受診

◎違い;
・新型コロナの治療薬は小児の適応が通っているものがなく、また多くが重症化リスクのある方のみが対象
・インフルエンザは全ての方が処方の対象、処方は医師との相談
・ただし、内服を開始するまでの有効な期間が限られている
  インフルエンザでは発症から2日
  新型コロナでは薬剤の種類によって3〜5日以内



5)感染経路、感染者から周囲にうつる期間

◎共通;ほとんどの場合は飛沫感染・エアロゾル感染
・これに加えて新型コロナでは唾液の中にもウイルスが多く含まれるため会話で発生する飛沫からも感染が起こる
・インフルエンザは、主に症状が出た人から広がる

◎違い;周囲にうつる期間

・インフルエンザの感染者は、発症から3~4日間が最も感染力が強い
・新型コロナは症状が出る前から人に感染させることがあり、発症する前後が最も感染力が強い
  ただし、最短で発症日をゼロ日として8日目に自宅療養は解除、その後も数日間は周りに感染させないように注意

【新型コロナの感染経路】


6)基本的な予防策

◎共通;
・接触感染についてはこまめな手洗い
・飛沫感染・エアロゾル感染については屋内でのマスク着用、部屋の換気
・ワクチン接種


3年間でコロナも変容し、インフルエンザとの共通点も多く、区別が困難です。
いずれにしても、予防策は継続する必要がありますね。