よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

N邸訪問

2011-05-12 18:00:45 | 住まいづくり

本日工務店がN邸精算書をお持ちし減額工事追加工事も含め最後の
精算を行った。
工事途中、追加になる場合はその都度変更内容と追加金額を提示し、お客様に建築費の増額、減額を理解していただきながらすすめ精算時にどれくらいの金額が追加になるかも前もって知ってもらうようにしている。

最後で、追加金額を聞いてびっくりしたとの話もよく耳にする。
最初は安く請け負って、追加で帳尻を合わせようとする業者も
存在する。

建築の中身は殆ど素人にはわからない世界でもあり、納め方一つでその金額は変わり、安く納めて高く請求する事があってもそれを見抜くことが出来ないのが現実。

N様ご主人の会社の友人を十数名招いたそうで、その人たちには
当社がブログで工事経過をアップしているのも秘密にし、
招待したときの反応を楽しみにしているのだと聞いていた。

その気持ちは私にもよく理解出来、早速、今日その話を
聞くことが出来、ご主人の思惑通りの反応だったとのことでした。

話の中で、来られたお客様のなかに「失敗した!」とおっしゃったお二人の方がおられたそうです。
N邸を見るまでは、多分失敗したとは思わなかったのでしょう。
こんなものだろうと思っておられ、N邸を見て初めて、この金額でここまで出来るんだ!・・と、だから「失敗した!」と言葉にだしたのでしょう。

1万円で手に入る物を、15000円で買っても後悔する。
別にロ-ンで買わなければならない額でもない。
そんなときは「ちくしょう!・・失敗した!」で済んでしまうでしょうが、家の場合は金額の桁が違い、内容も違う。

住まいは永い年月をその家で暮らさなければならない。
永い年月をかけてロ-ンを返済しなければならない。
だから、本当に真剣に家造りの進め方を考え、
建設資金を有効に使い、気に入った建物を手に入れなければ
後に後悔することになりかねない。




H邸敷地実測

2011-05-12 07:47:54 | とりとめもなく

新しいプロジェクトの始まりです。
雨の中、敷地調査と打ち合わせに和歌山市のH邸訪問。
大阪でたてる予定で実測に大阪に行ったときも雨でした。

大阪の土地は生産緑地に指定されており、それを解除するには
持ち主が死亡されるか、あるいは入院し耕作出来なくなった場合
ではないと解除出来ない法律だとのこと。

日本の法律は一旦決めてしまえば神様のお言葉になってしまい、
その理由がどうであれ、その法律を施行するお役所はその神様のお言葉に従う。

「法律ですから」の一点張りで、法律は万能ではなく、例外的に当てはめてはいけない
事もある。
例外を認めればきりがない!・・とでも言うのだろう。
自分の土地でありながら、お年寄りの介護をするにも大阪の土地がいいと
建てようとしても、それを日本の法律がだめだ!・・と認めてくれない。

生産緑地の法律の根拠は日本の自給率を守るための法律なのだろうが、
ならば・・今、和歌山で日本全国で、田や畑がどんどん埋め立てられ造成され消えている現実に危機感を持たなければならない筈。
広角的な視野をお役所が持ち、生産緑地になっていても、家族が必要とする場所だと
認めれば解除し、住まいをたてられるよう配慮し、本当に耕作地を守ろうとしているなら、後継者のいなくなった農家にたいしては、その土地を役所が借り上げ、株式会社の農業組織作り、それをバックアップし、耕作地を残す手立てをしたらどうなんだろう?
法律と現実が一致しない決まりがいっぱいあり、片方では耕作値を残そうと
地主がそこに家を建てたいと望んでも、法律ですからと却下し、
片や、広大な農地に重機が入り田や畑が造成され宅地に、店舗用地に変えられている。

国やその出先機関の役所は、物を産み出す事をせず、
作られた法律を守ることを第一にし、古い法律で、今の時代に不適合な法律でも、
それに従う事がお役所の仕事だと思っているのだろうか?
もっと柔軟な意識を持ち、和歌山発の新しいお役所の役目を、和歌山住民の為にも
しいては、
国のために、受け身ではない意識を一人一人が持っていただきたいと願っている。

せっかく国に直結した仕事をしておられる市や県の公的機関にお勤めの皆様!
誰にも解雇されることなく、安定した保証を受け、倒産することのない仕事場で働いておられる皆様に
私達がに望むのは、住みやすい融通のある心の通った住みよい市や県を
作るため人力を尽くしていただきたいと願うばかりです。