よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

震災の中で

2011-05-27 08:22:38 | とりとめもなく

震災地、田老の地に黒田医師が4000人の住民の治療に紛争しているという。
大学院を中退し、このふるさとに帰ってきたそうだ。
震災後、140人の死亡診断書を一人で作り、その人達は全て知っていた人達だったそうだ。
人々は黒田先生を必要とし、健康を気遣い、先生に負担をかけないようにとの思いを持って自分の健康管理をしているという。

この報道をみながら、涙が出て止まらなかった。
ああ・・・これなんだ、日本の心がここにもあったんだ!
人を思いやる心、自分の事だけを優先させ、相手を思いやる心が薄らいでいる中に、こんなに心暖まる絆がまだあることに安心した。

人を信頼し、心を開き、お互いがその関係になったとき、「信頼していますから」と言う言葉は必要がなく、双方が相手を思いやる心が本当の信頼の形と言えるのだろう。


相手を値踏みし、相手を計り、相手を探る必要はなく、心を開けば
その思いは必ず相手に伝わる。
自分の思いを満たすのは、相手の中にあるのでは無く、自分の心の中にあるのでは?
相手を信頼しなければ、その信頼は言葉だけになり、言葉だけの信頼は、自分の求めるものの答えは返ってこない。

 

 

 


とりとめもなく

2011-05-27 07:10:51 | とりとめもなく

41歳の母親が9歳の子供を殺したと朝ズバで、
近年、恨みつらみの原因で殺人を計画し人を殺すといった事件では無く、すぐ身近な日常の生活の中に広がっているような気がしてならない。

自己優先が強くなってきたのか?
我慢することを忘れ、関係を改善しようとする意識が薄れてきたのだろうか?
交際を断られたから殺し、付き合ってる女性の子供がうるさいから殺す。
人間の中の命の重さが薄らいで来たのかも知れない。

子供の命を守るのは親、若い子供の命を守るのは我々大人の役目であり、昔は地域ぐるみで子供に目を配っていた。
自分の親以外に、小うるさい親が何人かいて、悪さをすれば、小うるさい親から説教され、怒られもした。

近所のおばさんが近所の子供達の親代わりになり、いいことをすれば
ほめてやり、悪いことをすれば怒りもしたが、時代は移りもしそんなおばっさんが子供に口を挟めば、「私達の子育てに口を挟まないで!」
と言われてしまうだろう。

豊かさ故、多くの人情が薄れ、人と人の絆は希薄になり、人はだんだん
孤独の中に身を置くことになり、自分の心を閉ざし、人生相談を話せる関係の知り合いすらいなくなってしまっているのだろう。

着飾り、幸せを演じ、心は貧しい人が多くなってしまっているような気がしてならない。
行き詰まって鬱になり、行き詰まって人を殺し、逃げ道の無いところに知らず知らず追い詰められていく今の時代。