よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

喫茶ムロ訪問

2011-05-14 16:43:10 | 住まい作りコラム

午後喫茶ムロを訪問。
第一の目的は預かってもらっていた豚バラブロック3㌔二枚が残っているので、一枚を残し、ベ-コンを仕込む為取りに伺った、・・・でついでに・・・(爆)

来る6月20日のイベントに向け、地下を一部改装するため、その下調べの為伺ったのだが、こう書けばムロママは憤慨するだろう・・(笑)
しかし、そこは永いおつきあい、一言反論したいであろう気持ちを察しながら、あえて書くのも面白い!

今日伺った時

「今日のブログ読んだよ」

「私は檀さんところで設計してもらったから言いたいことよく分かるけど」

「一般の人がブログ読んでも書いてることは確かに分かるんやけど
ピントこないんじゃないかなぁ」

と・・・「ふむふむなるほど!」
「一般の人は建築の内容は分からないから、せめて保証のしっかりした
メ-カ-を選ぶしか方法はないんじゃないやろか?」

確かに、ムロママのおっしゃる通りかもしれない。
過去に設計させていただいたクライアントの皆様は、みんな家造りに情熱を持ち、自分流の家を予算内で建てたいと思ってる人たちばかりでした。
現場監督が、ある日「檀さん・・檀さんところにくるお客様はみんな
色が濃い人たちですねえ!」と言われたことがある。

それは悪い意味ではなく、いい意味での表現で、
彼曰く・・・個性をしっかり持ち、自分の作りたい要望をしっかり持った人が多く、最後まで諦めない人達だと。

確かに高額な予算で家を建てるのだから、保証は勿論のこと
自分の望む家を手にするのが家を建てる目的で、「何でもいいですから
保証がついて雨露しのげたらいいです」・・・と思っている人はいない。

誰もがみんな、予算に見合った家を建てたいと望んでいる筈です。
「じゃあ誰が予算に見合った家だと判断するんですか?」
と聞かれそうですが、確かに予算に見合った家を一般のクライアントには見抜けないし、複数の見積書を見比べてもその答えは出てこない。

現場経験をし、予算を組み上げる事が出来、流通の仕組みが分かり
材料の品質やその原価をはじき出せる知識がないと、施工業者から出された見積もり書を正確にジャッジすることは出来ない。

今は保証を条件に決める必要はない、3年前から国が保証をつけることを各施工業者に義務づけ、一人親方の大工さんが直接工事を請け負ったとしても、メ-カ-と同じ保証が付き、仮にその大工さんが廃業しても、その保証は生きる仕組みになっている。

100年保証をうたい文句にしている業者も見かけるが、100年保証できる建物は作れない。
100年保証と書かれていても、結局国が定める10年保証に基づき
10年ごとに建物の調査をされ、悪いところは有償でメンテナンスし
その業者が決めた内容にならないと更新されないようになっている。



物作りから見えてくるもの。

2011-05-14 08:59:51 | 住まいづくりの進め方、考え方

看板の大きさ90㎝×3メ-トルの看板板2枚を再利用しようと考え
以前書かれた文字をケレンで削り取り、下地の凹凸をなくし
1.6㍑入りのペンキ1480円シンナ-1㍑900円だっけ?
それと養生テ-プ500円程。
合計2880円となり材料原価は533円/㎡となる。
これに手間を足し文字をカットするフイルム代
機械の償却費を加え看板の費用は決まってくる。



この作業を看板店に発注すれば、一枚2万円で出来るだろうか?
自分で作業する事で、かかる手間が分かり、かかる時間を読む事が出来る。
もし私が職人で、作業効率が今の2倍にあがったとして考えたとき
自分なら1枚2万円で受けられるかを考えてみる。

看板を運び、掃除をし、ケレンがけを行い、下地処理を施し
一日ペンキが乾くのを待ってその間に文字のカッティングをし
ペンキが乾けばペ-パ-をかけ、下吹きをし、乾くのを待って本吹きをする。
要領よく作業をこなしても、多分3日以上はかかってしまう。

日当2万円と計算して手間で6万円、材料費で1万円
それと会社の利益を考えてあげないといけない
それを2万円と仮定しても合計9万円の見積書を書かなければならなくなる。

もし、このような看板が必要になり、施工業者の見積もりが
10万円以上なら高いと判断し、以下なら安いと判断する。
私が材木市に行って木を仕入れるのも、家具を作るのも
自分で体験してみて初めてその難しさが分かり、
かかる時間を知ることが出来る。

建物の価格を査定する上において、物作りの過程を知らなければ
その手間を読む事が出来ない。
家造りの費用は、手間が半分以上を占め、それが分からなければ
出された見積書を読み取ることは出来ない。

現場監督を経験し、毎日の職人の出面を手帳に記録し
完成した時その手帳に書き込まれた手間が次の建物のデ-タ-になり
下請けと値交渉をするときに手間が読め、高いか安いかの判断が出来る。

金額を読むには経験と知識が欠かすことの出来ない条件となり
設計だけで生きてきた人には工事費金額を読む事は出来ず
複数の施工業者から見積もりを取り、それを見比べ選ぶしか方法はない。

家を考えている人たちが、展示場を巡り、複数の業者に
無料の設計図と見積書を書いてもらい、その中から
自分の予算に合った業者を選ぶのとあまり変わらない。

本当に家の原価をはじき出すには、見比べて選ぶのではなく
材料の原価を出し、手間を読み、施工内容を判断し
下請けの利益も考え交渉をしなければならない。