よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

N邸新築工事

2010-10-17 07:23:30 | N邸新築工事
  土曜日N邸新築工事に使える建材がないかと、材木市に工務店社長と出向いた。最初に目に留まったのがテーブル用の天板、工事費用の中には入っていないが、出来れば復活してあげたいと、値段交渉をすることに、3万円だったら買うと値段を提示したが、敵も去るもの、4、5000円だと言ってなかなか応じない。樹種は杉で厚みは60ミリ、テーブルとしては申し分のない寸法だが、こちらも3万円でなければ買わないと、交渉成立ならず次回の出物に期待することに。
                                                          


パイン材を確保これで安く手に入った分、二階にもパイン材を貼る事が
出来るようになった。  
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  ↑・・・ これは今回の最大の収穫、200×240のケヤキの角材、これは製材所が工務店の注文を受け、一本何十万もする角材を、人口乾燥機に入れ乾燥させた結果、乾燥収縮によってひびが入ってしまったらしい。
木の性質を分かっているはずのプロが、犯してしまった過ちと言えるかもしれない。
ケヤキの性質を知っていれば絶対に人乾にはかけない筈だが、こちらとしたは、この失敗があったおかげで面白い物が出来る。

時には人の不幸も楽しいと思える事がある。
建材屋はこの8本の角材の失敗で100万円以上の損失があったのだろうが、こちらはそのことに感謝!
N邸の和室の天井は、化粧梁と杉板を貼って仕上げる事にしているが、設計図では松梁だが、この梁をケヤキの梁に変更することに。
本当は、なぐりを梁に入れたいと交渉したが、なぐり加工をする費用が、一本1,5000円かかるので諦める事に。
8本を3万円と製材費用2万円で合計5万円でゲット!
   
                              

薪集め復活

2010-10-16 18:05:54 | とりとめもなく
早朝薪集め復活!
ジ~プが帰ってきた為、紀ノ川の川原へ、
流木を切り、お腹が空いてきたので、手作りサンドイッチと、現場でコーヒーをたて、香ばしい香りの漂う中、自然を満喫しながら、少し肌寒くなった秋を感じながら、モカはサンドイッチを目当てに待っている。



           



           

           

           
コーヒーを飲みながら、ゆったりした気分で周りを見渡していると、
流木を切っていたすぐ足元に、綺麗な花が咲いているのに気が付いた。

この場所で切るのは3回目、その時は気が付かなかったが、この花にも多分名前は付いているのだろう。
可憐な花を咲かせ、殆ど目に留まることも無くここに咲き、実をつけ雨で水量が増せば、その種は何処かに流され、また流されたところで花を咲かすのだろうか?

ジープ復帰

2010-10-16 09:21:34 | とりとめもなく
ジープが修理から帰ってきた。
やっぱりセルがいかれていたとか。
三菱ジープ 24ボルトのセルモーター 軍事用に作られていた為か、
普通車の倍ほどの大きさと、価格も半端ではない。
中古品でありながら、6万円もするという。





そんな事はお構いなしに喜びはしゃぐ犬達。
川原でジャンプ、水の中でジャンプ!





サクラは何時もマイペース。
「なにやってんだか!」・・・と思ってるのだろうか、必死に走りまわる
モカを見ている。

ジープはこの事務所には欠かせない車。
犬達を乗せて走り、薪を積んで走り、堤の斜面を下り、川の中を走り

この前は、川原で薪を切っていると、二台のバギーカーが走りぬけて行き、後ろには若い女性を乗せ川を渡ろう、前日の豪雨で水かさが増しているのも知らず入っていったが、深かったのか二人を乗せたままその車はひっくり返ってしまった。

どんどん下流に流され、こちらも心配になり、薪集めを中断し、多分引き上げてあげなければ陸には上がれないだろうと、と先回り。
結局、ウインチを使って引っ張りあげ大事には至らなかった。
川原では、いろんな事件がおきる。
車がぬかるみに足を取られ動けなくなった車や、バッテリーがあがり
動かない車、時には無鉄砲な若者が、かっこよく川の深さも分からないまま川を渡り、途中で流されてしまい、エンジンに水が回り、廃車状態の車を引き上げたり。
毎年、このジープはレスキュウの役目もこなしている。

昼食

2010-10-15 17:35:11 | とりとめもなく
以前、昼食はスーパーの380円の弁当を買ったり、弁当屋で買ったりして済ませていたが、どうも飽きてしまい、美味しいという感覚が薄れ、
お腹が空くから買って食べるという、まんねりな昼食の日々が続き、
今は、毎日手作りで美味しくいただいている。
ちなみに写真の昼食は、アンチョビと手作りベ~コンのパスタ。
私が忙しい時は、小林嬢が作ってくれる。

もしかすると、パスタは彼女の方が美味しいかもしれない。
ほかの料理は私のほうが上手だろうと、自画自賛しているが、彼女達のメインはどうも昼食らしい。
それを聞いてしまうと、手を抜くわけにもいかず、豚にしてやろうと美味しいものをつくる。・・・・(笑)

基本的に料理は大好きで、作るのが面倒だと思ったことは一度も無く、
「せっかく食べるのだから」との思いは何時から芽生えたのかは知れないが、気が付けばそう思うようになっていた。


              
美味しい!・・・と言って食べてもらえれば作り甲斐もある。
子供の頃、お袋が「お前が食べるのを見ていると 美味しい、美味しいと食べてくれるので、作り甲斐がある」とよく言っていた。

作る側になった今、その言葉が良く分かり、もっと「美味しい!」・・と言わせてやろうと思い、いろいろ趣向を変えてみる。
料理だけではなく、物を作る楽しみは、多分そんなささいな言葉や
嬉しそうな表情を返してくれた時、満たされるのだろう。

家作りも同じで、「キャ~ァ 素敵!」と言わせあげたいと思って作る。

秋深し

2010-10-15 06:17:09 | とりとめもなく
ツタを採りに河川敷に出向き、雑木林の中には、昔子供の頃みた光景が広がり、山や河で日が暮れるまで遊んだ事が思い出される。

太いツタにぶら下がり、時にはそのツタが重量に耐え切れず、途中で切れ、落ちたのが川の中で、怪我も無くずぶぬれになりながら、恐怖を超え、おかしくて笑い転げた事や、秋の季節になると、木の実やあけびを採って食べたことなどを思い出す。




                 

               
 
               

何年か前、この河川敷にも”あけび”が生息している事に気が付いた。
多分上流から種が流れ、ここに根付いたのだろう。
子供の頃はこの季節、あけび採りも行事の中に組み込まれており、
猿に見つけられる前にとらなければならなかった。

身は殆どなく、種ばかりでスイカのように種を出していたら食べた気がしないので、種も一緒に食べ、次の日のお通じは、種ばかりだった事もあった。
ほんのりした甘みがあり、生クリームを少し甘くしたような味。
そんな自然に触れられる事は幸せでもある。

とりとめもなく

2010-10-14 07:21:12 | とりとめもなく
秋深し!・・・朝夕が寒くなってきました。
薪をもう少し ストックしたいのですが、この間とうとうジープがのエンジンがかからなくなってしまいました。

見てもらったところ、セルモーターに不備があるとか、キーを回すとセルは回転するんですが、エンジンのギヤーと噛んでくれない!
とうとう、修理をせざるえお得ず、只今入院中です。

ワンちゃん二匹も河に行けず可愛そうでもある。
河原で、コーヒーをたてて、朝もやのなかでいただくのは最高でもある。
全て、道具を揃えて、さて明日はまともに川原で飲もうと思った矢先の
故障とは!
今日、明日中には多分戻ってくるだろうと、心待ちにしている。

定価

2010-10-13 06:59:53 | とりとめもなく

日本には定価という訳の分からない価格表現方法がある、これは単に定められた価格と言う事なのだろうが、根拠はあまりなさそうで、生まれた時から原価は存在し疑問さえもたなかった。

工務店が見積もり金額を入れるとき、販売店に「掛け率は?」と聞き確認する程度の基本金額が定価であり、実際には定価は今や意味をなさない。

各メーカーによって定価に対する掛け率は違ってくる。
ユニットバスは半額以下のもあれば、0.6掛もあり、照明器具は殆どが50%以下、アルミサッシなどは 35%以下の場合もあり、クーラーも同じような掛け率で手に入れることができる。

ここまで来ると、もう定価の意味すらなく、一般ユーザーを惑わす価格表現でしかな。
「定価の3割引きです!」はもう古い表現なのかもしれない。


予算算出の裏側ー3

2010-10-12 07:51:47 | 住まいの原価
予算は同じ設計図を複数の工務店が積算すると、その金額は大きく変わり、2割~3割の開きが出るのは当たり前で、私達が見ても
そんな大きな開きが出るのが信じられない。

例えば、3000万の建物で最高が3600万の見積書がでて最低は3000万を割る見積書が結果としてでて来るのが現実であり、最低金額と最高金額の開きが1000万円開く場合も少なくない。

高い金額がいいとも言えず、安い金額がいいとも言えない、正直両者の原価は一体いくらなのか?・・・これが今一般設計事務所で行われている競争入札の実態で、本当に原価を追及できなければ、設計事務所も単に見比べることしか出来ないで、原価を追求する事無く業者を選択している事務所も少ないないだろう。

本来、物の金額には、必ず原価があり、施工業者はこの原価を基づき予算組みを行い、利益を確保した上で提出用見積書を作成しているが、原価のはじき方が予算の違いを生み出し、金額差にでる。

つまり、本当の原価を見極めるには、設計する側と積算する側の価格のすり合わせが必要となり、設計者の意図によって使う商品も変わり、
同じ無垢のフロアーでも二倍三倍の価格差が出来、品質を見極めれば
安いフロアーで十分な場合もある。

原価ではじき出された予算は、高い安いがなく、変わるとすれば、人件費をどう見込むかによって違い、人件費を査定するには、それだけの経験が必要となり、積算する側も、査定する側も、工事に精通していなければ手間賃を決める事は出来ない。

予算算出の裏側-2

2010-10-10 17:53:08 | 住まいの原価

建設費の積算は算出する人の建築知識によって金額は変わってくる。
経験を積めば大体この建物でどの程度の費用がかかるか分かり、積算が終わり集計して予想より遥かに高くでれば、見直し調整をし、何処に金額が食われているのか見直し、修正を加える。

しかし、経験の薄い担当者が積算を行えば、当然不安から安全側の積算となり、数量も或いは金額も自信のなさをカバーしようとする為、高くなってしまう。
一般ユーザーではその内情は見抜けず、出てきた予算がどの程度の信憑性があるか分かるはずもない。

当社は中立的な立場で予算を見る、コンサルティングを始めて15年
多くのユーザーに出逢い、いろいろな会社の積算書を査定してきたが
その積算所の中身はそれぞれ違い、中身を見る事無く施工業者に突き帰したのが一社あり、頭金額だけをみて、中身を観ずにOKを出したのが一社あった。

これは、真逆の結果であり、どちらも最初で最後の経験かもしれない。
突き帰した見積書の業者は、初めての施工業者で、こちらの予想金額2400万円と思っていたが、出してきた見積もり金額は3800万円で、あまりにもかけ離れすぎており、あまりにも無神経な金額で、一般ユーザーに直接出すのならまだしも、プロを相手に出す見積もり金額ではないと伝え、お持ち帰り願った。

後者は、50坪程度の居宅で、予想金額が2200万円で、見積もり金額が2000万円だった為、明細を見ず、OKを出し、最終的に金額調整の必要は認められなかった。


さくら

2010-10-09 11:55:22 | とりとめもなく

 サクラ


猟犬として飼われ狩猟犬として生まれてきたさくら、
何処で間違ったのか、持って生まれた本能のを発揮できず
この事務所に住めるようになった

紀州犬は天然記念物に指定され
国が認めた認定書もあり
血統も素晴しいものを持っている

でも、これでよかったのよ・・さくら
本能を置き忘れて着た事で
私とこの事務所のスタッフに出会えたのだから。


            

猪は苦手なんだろうけど、散歩の途中でバッタを見れば
モカに比べたらちっちゃなあし
その、ちっちゃな足で、バッタを伏せにいこうと必死で押さえるが
ばったは両足の間から逃げる

何回も何回も伏せにいくが
そのたび逃げられ
きょろきょろと捜すしぐさがとても可愛く
愛らしい。



  
水の中に入ろうとしなかったさくら
いつの間にか入るようになり
自らが泳ぐまでに。

この水門には鯉が集まってくる
以前にこの浅瀬に鯉が20匹上って来て背びれをだしていた。
いきなり、狩猟本能が出たのか
鯉の背中に噛み付こうとしたのだが

鯉が大きすぎて、牙をたてても
硬いうろこと、ぬめりで逃げられてしまい
20回挑戦したが結局全て逃げられてしまった。

   

   

さくらが対象とする獲物で一番大きいのが

猪の100分の一ほどの可愛い鳥を見ると
追いかけ、ばったと同じように逃げられてしまう。

ここにくれば、鴨がおおく
鴨を見れば追いかけようとし
水の中に入ろうとする
さくらは、鴨は飛べるのだということを
まだ、知らないらしい。


予算算出の裏側

2010-10-08 18:11:16 | 住まいづくり

予算はどのように組まれ、建物金額が決まっていくのか?
クライアントからその仕組みや、その経過ははかり知る事は出来ず、
見積書の金額が出された時、思惑を超えているか、予測の中に納まっているかが分かり、どのように予算が出されたかは結果説明となる。

予算算出は、積算をする人により金額は変わり、その人の建築知識と経験によってもその金額はかわってくる。
積算をする側は利益を優先し、余裕をもって金額を入れ自ら、原価で積算し出来るだけ安い家を造ろうとは、施工業者の立場では考えず、出来るだけ利益を残そうと考えるのが施工業者の立場であり、そこで雇われている積算者個人の出す金額は、責任も考え安全圏の中で決められる。

基本的に、積算書の金額の見極めは、施工業者が決められず、あくまでも業者は出来るだけ余裕のある施工金額で受注したいと考えるのが普通であって、最初から安い金額で請負をとは考えない。

施工業者にとっては、設計施工が基本で、出来るだけ第三者の関わりを避け、クライアントと一対一で交渉を進めたいと考える。
第三者の介入がなければ予算のやり取りがスムーズに進み、施工業者のペースで事が運ぶ為、無理をしない、手間のかからないところで金額が決まり、工事に入っても楽に進めることが出来るからだ。

以前収めた建物で、家具工事の積算額を250万円かかると予算組みがあり、私の予算は150万円ほどはかかるだろうとは想定し図面を書いたが、思惑と出てきた予算の開きが100万円となった。
かぐ本数は10点を超え、数からすればそんなものなんだろうが、私の中では、クライアントの予算を考えると、150万円が家具予算の限度だとも考えていた。

そこで、施工業者に対し、家具業者と直接交渉することを了解してもらい、家具業者を呼び、木取りから始まって、一つ一つの家具の製作手間賃、塗装費用を仕訳し、煮詰まった金額は130万円となったことがある。

もし、250万円の予算がそのまま通っていたなら、施工業者に120万円の利益が残ったのかと考えれば、そうでもなく、それなりの家具が出来、それなりの利益を業者は残しただろう。
130万円になったから、品質が落ちたかと言うと、決して落ちることはなく、納得の行く家具となった。

では・・その差額の120万円の価値は何処に行ったのか?
そこが、工事の不可解なところであって、積算金額は、それぞれの立場の意識の中で120万円は無駄にもなり、有効にもなる。

例えば、250万円の予算を、130万円まで調整し、再度その調整された内容に120万円の予算を注ぎ込めば、立派な家具が出来ることは確かなことだが、出た予算を修正する事無く認めてしまえば、それなりの家具しか出来ないだろう。


ブログを書く

2010-10-08 09:53:08 | とりとめもなく

ブログを書き始めて約500日。
閲覧者数も増え、毎日平均70~80人の方に読んでいただいています。
今までの閲覧者合計は、18000人、重複もあるでしょうが、書く気力にもなり出来れば、主に建築の記事を配信し、物づくりの面白さと、そこから広がる物の考え方や
意識の持ちようを書ければと思っています。

それと、何よりも伝えたい事は、100円のものは100円で買い、分からないまま買わないようその策を考えていただきたいと思うからです。
収入も増え続け、日本経済が豊かで、先行きの心配をしなくて良いのならまだしも、この不況の時代、卵ワンパック100円のチラシがでれば、ぶっ飛んでいかなければならない時代。

食費の食材を出来るだけ安く買う為、悪戦苦闘をしているにも関わらず
家を建てる時の大きな出費は いとも簡単に決めてしまい。
安いのやら、高いのやら分からず、奥様が始末し、一日100円を切り詰めやってきた金額の10年分ぐらいが・・・一瞬で消えてしまい、無駄の中に吸い込まれ、建物には反映されず、気が付かないまま終わってしまうケースがあまりにも多すぎる。

とにかく・・・原価を見極めたうえで、家をたてましょう!


秋の到来

2010-10-07 18:04:45 | とりとめもなく
二匹の愛犬を前に、散歩前のコーヒーを外でいただく。
秋の風に身を置き、二匹の犬達は「なんか今朝はへんだ?」と思ってるのか、もしかしたら何か食べ物が出るのか?・・・とでも思っているのだろうか、じっと動きを観察している。
外で飲むコーヒーの味はまた格別で、刈り取られた稲の匂いと、時々ふと肌寒さと、何処かしら物悲しさを感じさせる秋、ひがん花もやっと咲き、これから本格的な秋を迎える。





モカは、寒さ暑さ関係なく、水があれば何時でもドボン!
泥であろうと、沼地であろうと、水分さえあればご機嫌なのだが、こちらは田んぼの中でのた打ち回られると後が大変!
銅像の犬のように全身泥にまみれ、おまけに匂いが付き、洗っても泥の匂いは落ちない。





この河川敷は、鴨にとっても、鳶にとって恰好の餌場となっている。
ここには水路の水が合流しており、その水路の源は鮎の養殖場から出た排水で、商品にならない鮎は、この水路から紀ノ川へと流れ出し、ここで食物連鎖は起き、鯉が集まり、鴨が集まり、なまずが集まり、鳶が空から舞い降り、鮎をさらっていく。








これから気温が下がるに連れ鴨の数は増え、毎年100羽程度の鴨がここで冬を過ごし、春の渡りに備えて栄養を補充し、体力をつけ、ヒナを育て渡りの季節までここで過ごすのだ。

無駄を無くす

2010-10-06 09:17:53 | 住まいづくり

新政権に替わり国が無駄の削減に手をつけはじめた。
資本主義の中に置いて 金を集める側では必ずよからぬ事を考えだす
「やから」が現れ、その連中が組織をつくり、仲間を増やし私服を肥やす。

それが正にいまの官僚社会の中で行われており、国民の税金を自分達の為にプールし、各組織にばらまき、老後と自分達の家族の為にせっせと蓄えている。
役人の中にも本当に国民の為にと考え一生懸命尽くしている人間も少なくは無いはずだが、
霞ヶ関に入所し、財産を増やし、あぶく銭にまみれてやろうと考える新卒者はいないはず、しかし人間腐りきった環境の中で居ると、清い心も泥にまみれ、知らず知らずよからぬ方向へと意識は変わり、真面目に働いているのが馬鹿らしくなり、楽に生きてやろうと言う思いに変わってくるのだろう。

国を動かし、組織を動かし、人の為に使命感をもって働くか、或いは
自分の得手勝手で非常を非常と思わず、正義感を捨て去り、民を思わず自分の事だけを考え、私利私欲に身を置くかは、その人の意識であり、私たち国民は、その「やから」の連中を見極め、排除するため国会に有能な議員を送り込まなければ今の日本を変えることは出来ない。

大きな無駄は国にあり、また”小さな無駄”・・しかし個人レベルにとってはそれは大きな無駄があり、住まいづくりの中にも、その無駄はいっぱいある。
その無駄にさえ気付かず要求されるまま支払い、中身が分かっていない為、人に任せ信頼を言い訳にし、自分に言い聞かせ納得させている。

官僚達の欲の中身が、戦後60年以上も経過し、やっとその事に気がついたが、私達が直接それに手を下す事は出来ない。
しかし、個人の財産を守る為には、手段を考えれば改善することが出来、わからないまま無駄とは気付かず高額な家を買わない方法を自分で直接選ぶことが出来る筈。

100円の物は100円でしか買わない。
それが本当に100円なのか見極める手段を考え取り組まなければ、
原価100円のものを、150円で買ってしまっても気付かず、疑問さえ起きないところに大きな無駄が潜んでいることに気付くべきなのだろう。


住む側の目指す家作り

2010-10-04 20:23:49 | とりとめもなく

住む側・・つまり、施主側の目指すものは価値のある住まいづくり。
価値は人それぞれに求めるものは違ってくるが、簡単に表現すれば、納得できる住まいを作る事にあり、身の丈に中で、精一杯の住家を作る事なんだろうが、それはまだ確立されず、選択肢は絞り込めず、迷いの中で決めかねているのが現実なのかもしれない。

中には、悔いを残し後悔で終わってしまった人もいるだろうし、こんなものだと自分に言い聞かせ、出来上がった事に満足感を感じている人もいるだろうが、私が住まいづくりに長い間関わって来て思うことは、あまりにも簡単に事を進め、家作りの中で最も大切なものを見逃してしまい、家作りの過程を大事に考えず、人を信じることを優先し、信じた人に任せてしまう風潮が日本人の人の良さではあるが、それが結果として良い住まいづくりに繋がらない結果となっている。

私たちから見て、決して安くない金額なのに、使っている仕上げ材は、クロスと集成材とで作られ、自然素材は何処にも見られず、安っぽい色と木に似せたシートを貼った建材で作られ、坪単価を聞けば80万円だと聞かされ、かかった費用だけは高額で、内容は信じられない程のお粗末な建物がいま尚建てられており、それを買った人も高いとは思っていない。
つまり、高いのか安いのか、妥当な金額なのかも判断できないのが現実なのだろう。

高い費用で立てたから、良い家なんだろうと思ってるようで、私に出来栄えを聞かれても「立派な家が出来ましたね!」・・・としか言いようがなく、
もっと慎重に家作りを考えれば、この金額なら、もっと良い家が出来るだろうに!・・と思っても、出来上がってしまってからでは、何も言えず、「何でこんなクロスだらけの家が、こんなに高いんだ?」と思わないのだろうかと不思議に思えてならない。
永い住宅ローンを組み、長い年月積み立てたお金を使い果たし、夢を託し住家を作るのだが、その最善の方法を見つけられず、担当の営業マンが正直そうだからとか、真面目そうだからとか、そんな些細な理由で決断してしまう人が多いように思える。

大金を注ぎ込み建てる家なのに、もっとしっかり見極め、内容をしっかり理解し、高い買い物をしないよう個々の単価を知った上で買うべきなのに、それをジャッジできるだけの単価も分からず、信じてるから裏切らないだろうと思うしか手立てが無いのが現実なのかも知れない。
素人だから 私には分からない、だから安心する業者に任せるのが最善の策だろうと、大手ハウスメーカーに依存し高い経費を余儀なくされ、その経費の高額さも分からず「信頼できる業者だから」との理由で、ラベルに資金を注ぎ、品質や居住性や、健康に対し踏み込まず任せてしまう。

今後、日本のリホーム工事においても、もっと慎重に事を動かさないと、
施工業者の都合のいいペースで動かされてしまい、結果的に高い金額を支払うことになってしまう。
専門知識を持っていない人が、プロとの交渉は不可能だと考え、出来れば
業者と同等か、或いはそれ以上の知識を持って交渉に臨まないと、プロが説明する言い訳を見抜事は出来ず、結果的には業者のペースで進められることになり、業者の都合のいい予算組みを認める事になる。

N邸新築工事の予算組みにおいても、もしジャッジできる知識が無ければ、予算は出された金額を受け入れるしか方法はなく、もしその金額が不可能なら、建物を縮小し、設計変更を考えなければならなくなっていただろう。

今回のN邸予算は、初回見積もり金額が3、050万円で、その根拠である見積もり明細項目は約700項目におよび拾い出された数量と単価を一つ一つ検証し、過去に収められた金額も参考にし、業者の無理の無いところで金額を調整し、その内容を業者に説明し、第二回見積もり修正金額は2,800万円、このやり取りを4回繰り返し、設計者と業者はお互いの信頼の中で、お互いの技術や知識を認め合った関係で交渉が進むため、業者に対する押し付けもなく、値切りも無く、進める。

最終的に施工業者と折り合いのついた金額は、2500万円で決着がついた。
施工業者の 工務店経費は総工費(原価)の10%とすること。
お施主さまにお願いした項目は、食卓テーブル、テレビ台、等の家具は今回我慢して頂き、契約金額に含まず、工事が進む段階で、予算を再査定しながら、家具工事を復活させる方向に同意をいただいた。

このように。住まいづくりは、業者が作るのでも、設計者の意思で動かされるのでもなく、三者が同じ方向を向き、無駄の無い三者が認め合う家を造らなければならない。