テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

ケンコーウルトラビュー 7X50 SP

2013-04-06 19:16:17 | 双眼鏡 望遠鏡
今までずっと遠隔地放置プレイ中だった2980円のケンコーウルトラビュー7×50ですが、この度正式にお輿入れすることになり、一旦手許に還ってきました。
そこで、同じ口径のWP7×50RB-Dと比較です。
外観では、ツアイスタイプとボシュロムタイプの違いがあるとはいえ、光学系が同仕様とは思えないほど大きさが違います。
実視野ではケンコー機の6.8°に対し、勝間機の7.3°は、僅かですが、違いを感じます。最短合焦、CFのケンコー機はスペックでは8mですが実際その半分くらいでもピントが合うようです。IFの勝間機は6~7mでしょうか。
勝間機と比べると、ケンコーは周辺視野の崩れが大きく感じます。また着色と色収差もあり、特に色収差はカレンダーの文字のフチにも偽色を感じるくらいで、かなりの差があります。解像度の差は値段ほどありません。木立の葉の一枚一枚や樹皮の傷を見分けるのは、両機とも問題ありません。ただ像質、シャープさは数段異なり、勝間機の優位は揺らぎません。
プラスチックを多用したケンコー機は軽く、重さも勝間機の1/2強しかありません。また、外装ラバーの質もケンコー機が上です(勝間機は僅かに残っていたラバー外装を使って組んで貰いました)。
星像では、痛いほど鋭い勝間機に対し、穏やかな点像のケンコー機という感じで、日中ほど差異は感じません。
両機とも日本製で、対物レンズ等一見同等品にすら見えます。敢えて例えるなら、同じ小説の文庫本とハードカバーの違いのように感じます。
こだわらないなら、ケンコー機で充分です。