日本での柔道人口はフランスでのジュードー人口より劣り、もはや、柔術はおろか、嘉納治五郎の目指した講道館柔道とは異なる目標へ向かっているようにすら思えます。
ただ、日本の柔道の奥深さは途方もないもので、勝利を目的とした競技ではない、心技体を極めようとする柔道家には尊敬の念を持っています。
その奥深さに感嘆した最初は「バイタル柔道(寝技編)」という一冊の本でした。そこにはいかに不利な体勢からでも、相手の攻撃をやめさせる、いわば必殺の寝技が、流麗な動きを余すところなく写し撮った写真で解説されていました。当時の高校生には思いもつかないある意味アクロバティックとすら思える寝技でしたが、実戦でよく見かける不利な体勢から、それを挽回する一挙一動がそのまま相手への攻めになる考え抜かれた技が数多く紹介されており、当時の部室内で漫画「1・2の三四郎」とともに備品として大事にされていました。
柔道連盟や柔道指導家の腐敗失態醜聞凋落ぶりが、あまねく報道されています。
なによりも、その風評が、柔道と柔道に関わる人すべてに及ぶのを、懸念しています。
かの騒動の一部は、お家騒動とも云うべきもので、本来は柔道とは何ら関係のない性質のものだとは思ったりもするのです。粛正されるべきものが、きちんと正され、指導と運営を別物にし、勘違いさせないような仕組みができればいいと思うのですが、日本的な柔道の目指すその先が曖昧になっているこの時代では難しいことだとも思います。
ただ、日本の柔道の奥深さは途方もないもので、勝利を目的とした競技ではない、心技体を極めようとする柔道家には尊敬の念を持っています。
その奥深さに感嘆した最初は「バイタル柔道(寝技編)」という一冊の本でした。そこにはいかに不利な体勢からでも、相手の攻撃をやめさせる、いわば必殺の寝技が、流麗な動きを余すところなく写し撮った写真で解説されていました。当時の高校生には思いもつかないある意味アクロバティックとすら思える寝技でしたが、実戦でよく見かける不利な体勢から、それを挽回する一挙一動がそのまま相手への攻めになる考え抜かれた技が数多く紹介されており、当時の部室内で漫画「1・2の三四郎」とともに備品として大事にされていました。
柔道連盟や柔道指導家の腐敗失態醜聞凋落ぶりが、あまねく報道されています。
なによりも、その風評が、柔道と柔道に関わる人すべてに及ぶのを、懸念しています。
かの騒動の一部は、お家騒動とも云うべきもので、本来は柔道とは何ら関係のない性質のものだとは思ったりもするのです。粛正されるべきものが、きちんと正され、指導と運営を別物にし、勘違いさせないような仕組みができればいいと思うのですが、日本的な柔道の目指すその先が曖昧になっているこの時代では難しいことだとも思います。