次は井戸枠VP75の先端部に小径穴を無数に開ける事です。無数ですから作業する私の手も、小径ドリルも疲れて来ます。おかげで約2ミリのドリル3本を、破損しました。手が疲れて来て、塩ビパイプのアールでドリル先端を滑らせて「ポッキーン」でした。それではとセンターポンチでドリルのセッティングを良くしようと、ポンチを打ったのですが、ポンチの穴か、すでに開けた穴かが判別しにくくなりました。もう少し、密に穴を開けるのが良かったのどうか迷いましたが、疲れて来ましたので、一通り全周に穴を開け、作業を終えました。穴掘りもそうでしょうが、他の作業も疲れを感じたら休むに限るです。これからのハードワークの良い教訓になりました。ここで作業二日目終了です。
実際に土を掘る前に、準備する事があります。掘り進んでいるとある時点から井戸枠を入れて、堀進んだ穴が崩壊して崩れるのを防ぐために井戸枠を入れる予定です。その井戸枠VP75の先端は多少、入れやすくするためにノコ刃状態にしました。(曽我部さん著 書籍90ページ)金切りノコでシコシコと正三角形を切り出して行きました。買い物とノコ刃形状作りで1日目の作業は終了です。
読書後、早速近在のホームセンターに塩ビパイプの購入に出かけました。井戸枠用VP75と堀り器延長用VP25、ねじソケット、同径ソケットです。まだ他にも必要な物があるのですが、その都度購入すれば無駄な購入や、買った部品を探さずに済むと思い当面の作業に必要な物だけを購入しました。写真はそれらを掘削予定場所に置いている写真です。家屋に近い場所が、井戸ができた後のポンプへの通電などで都合が良かったのですが、初めての試みなので周りに障害物がない、庭の散水で必要なほぼ中央あたりに決めました。
インターネットで検索をしていたら愛媛県今治市の曽我部正美さんの「自分で出来る打ち抜き井戸の掘り方」というサイトが見つかりました。これだと思い早速、本と掘り器の注文をメールでしました。その日の内に丁寧な注文の確認メールを頂き、早速翌日に振り込みをしましたら、その翌日に商品が宅急便で配達されて来ました。堀り器の現物を見るとさらに、すぐにでも掘り出したい欲求に襲われましたが、はやる気を抑えてまずは本での学習です。
現在の家(築後43年)をこの地に建てる時、生活用水を井戸水にするか、約300m先の水道管端から引いてくるのかと迷いました。結局は、井水が出てもその水質が心配で、水道に決め、大晦日に亡義父と一緒に農道をスコップで掘り進め、塩ビ管を埋めて上水道として使用、現在に至っています。そのセルフ延長した水道管で今は、4軒が生活をしています。後からその水道管に接合した人は、そんな話は全く知らずです。その数年後、アマチュア無線用にパンザマストを埋める時に、自分で2メートル位スコップで穴を掘った時水が湧いて来て、割と浅い所に水脈がある地盤だなと思っていました。それから現在まで、長期アメリカ生活などですっかり井戸を掘るのは忘れていたのですが、毎日連れ合いが水道の水を趣味の花や家庭菜園にやっているのを見るにつけ、勿体無いなと思っています。