大学を出て就職、
週末には、家に帰っていた頃のこと。
その日も、仕事を終えて帰省すべく
国鉄の駅行きの市内電車に乗った。
汽車の時間にはあまり余裕はなかった。
乗ってしばらくして、
ある停留所を走り出した瞬間、キィーーー!
急ブレーキ
運転手は、身体をぐっと斜めに
力の限りブレーキを掛けているようだった。
どうしたのかと覗いてみたら
ラッシュの車の列の隙間から出て
電車の直前を横断しようとした
軽トラックが見えた。
電車が止まっている隙に
通り抜けられる…と思ったか?
あと、数センチという際どさで
電車は止まり、衝突は免れた。
運転手は、ゆっくりとドアに近づき
ドアを開けた。
電車に乗っていた人達は、
当然、怒鳴り声を聞くだろうと
思っていた???
だが、違った
衝突回避を確認した運転手は
軽トラの人に
大きな声でこう言ったのだ
よかったなあ ぶつからんで…
とても落ち着いた優しさがあった。
40年以上経った今も
思い出すと
心が ほわっ とするのです。
週末には、家に帰っていた頃のこと。
その日も、仕事を終えて帰省すべく
国鉄の駅行きの市内電車に乗った。
汽車の時間にはあまり余裕はなかった。
乗ってしばらくして、
ある停留所を走り出した瞬間、キィーーー!
急ブレーキ
運転手は、身体をぐっと斜めに
力の限りブレーキを掛けているようだった。
どうしたのかと覗いてみたら
ラッシュの車の列の隙間から出て
電車の直前を横断しようとした
軽トラックが見えた。
電車が止まっている隙に
通り抜けられる…と思ったか?
あと、数センチという際どさで
電車は止まり、衝突は免れた。
運転手は、ゆっくりとドアに近づき
ドアを開けた。
電車に乗っていた人達は、
当然、怒鳴り声を聞くだろうと
思っていた???
だが、違った
衝突回避を確認した運転手は
軽トラの人に
大きな声でこう言ったのだ
よかったなあ ぶつからんで…
とても落ち着いた優しさがあった。
40年以上経った今も
思い出すと
心が ほわっ とするのです。