川瀬七緒さんの≪テーラー伊三郎≫。
≪ありえないほどうるさいオルゴール店≫と同時に購入した本。
なかなか読む時間がなくて、少しずつ読み進めてきたけどストーリーは途切れることなく自己流妄想映像化により完読\(^o^)/
この帯に書かれた文言。
そして、表紙のデザイン。
もうね!直感的に・・・読みたいと思った(笑)
老若男女よ、全力で、着飾れ。
仕立て職人と少年がコルセット"コール・バレネ"で革命を起こす!?
灰色の日々を吹き飛ばす、曲者(主に老人)揃いの痛快エンタメ!
「自分の人生は、自分以外のだれにもゆだねるな」
福島の田舎町で、官能漫画家の母と暮らす男子高生・津田海色(アクアマリン)。17歳にして人生を諦めていたが、ある日、古びた老舗紳士服店「テーラー伊三郎(いさぶろう)」のウィンドウに現れた美しいコルセット"コール・バレネ"に心奪われる。頑固な老店主・伊三郎がなぜ女性下着を・・・。騒然となる町内を尻目に、伊三郎に知識を買われたアクアは、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指す。活動はやがて、スチームパンク女子高生や町に埋もれていた職人らを巻き込んでいき・・・。
「僕の人生は、この先ずっとろくでもないに違いない。」
高校生、津田アクアマリンのセリフから始まる「テーラー伊三郎」
そして、最後にアクアは、
「今、猛烈に学びたい気持ちが沸き上がっている。自分なりの真理を突き詰め、それを糧に堂々と生きてみたい・・・進学しよう。この町を出て僕は僕を試す。」
仕立て職人と少年の"革命"が自分を、町を、世界を変える。
寂れた商店街が、伊三郎が仕立てたコール・バレネにより、アクアの心を動かし、そして、アクアとの出会いにより、妻以外の人間を信じたことなどなかった老店主自身の心も変わっていく。そして、なぜ伊三郎がコール・バレネを作ったのか?読み進めながら、伊三郎の心を知るとき、涙で文字が読めなくなった・・・。
ひとり、また一人と巻き込み、それぞれの能力と心がひとつになっていくストーリーの様は、僕の脳細胞を刺激してくれました。どんどん膨らむ妄想の映像化が楽しくて仕方がないのです!ただ!コルセット"コール・バレネ"がどんな色彩でどんな刺繍が施されているのか?僕の妄想には、限界があり映像化できないのが本当に悔しい!ぜひ、映像化してほしい作品です(^_^)
ちなみに、僕の勝手な妄想キャストは、
津田海色(アクアマリン)。
このキャラクターにぴったりなのは、神木隆之介くんしかいない!と勝手に抜擢(笑)
母であり官能漫画家でもある津田咲子は、もう!キムラ緑子さん(笑)
東北弁のスチームパンク女子高生、三木明日香は、松本穂香さん。
朝ドラ「ひよっこ」で、青天目澄子(なばため すみこ)役が印象的だったから(笑)
テーラー伊三郎の店主である鈴村伊三郎は、絶対ありえないけど、宮崎駿さん。ただし、声は故原田芳雄さん。
大澤のばあさんは、ハウルの動く城に出てくる荒地の魔女。ただし、サリマンに魔力を奪われた後の可愛いらしいおばあちゃんですが・・・(^_^)
他にも、鷲尾真知子さん。故樹木希林さん。草笛光子さんなど豪華女優さんが僕の妄想の中でいい芝居を展開してくれました(^-^)v
「テーラー伊三郎」
非常に面白かったです((o(^∇^)o))
次に読みたいと思っているは、
天野 アタル氏の
「コンビニで夜勤バイトを始めまして。」なんですが、この本と出会う前に、出会ってしまった本がある。それが、
喜多喜久氏の「「はじめまして」を3000回」です。
さぁ~て。どんな作品なのかな(^_^)
楽しみです。