伯母が救急車で・・

                                                                               

９９歳の伯母が急に倒れ、脳梗塞だという。

ちょうど婿さんがいて、救急車で運ばれたので、短時間で処置ができた。

面会に行った時は、病院の食事の不満を話したりして元気だった。

嚥下を心配してとろみのついたものしか出ないことが気にいらないらしい。

食欲があるのはいいことだ。

普段は自分で料理などもこなし、皆にごちそうするほどだから。

認知のテストもしたらしいが、３０点中２５点で、

「このお歳の方ではめずらしい」といわれるほどだったという。

看護師さんにいろいろ聞かれ、「野菜の名前を言ってください」と言うのに答え、

「大根、人参、きゃべつ、白菜、ジャガイモ、サツマイモ、きゅうり、玉ねぎ、

サトイモ、それから・・クワイ」というと、

「えっ？くわいってなんですか？」とたずねられ、

「あんたクワイ知らないの？お正月に食べる縁起もので・・」これこれこうと

説明したらしい。伯母らしいなと思うと同時に、

この分なら心配いらないなと一安心した。

リハビリもすぐにはじめたので、元に戻るといいな～。

 

黄落

                                                           

父の納骨も済み、まだ様々な用事は残っているが、ひと段落がついた。

後１０日ほどで１０６歳になるところだった。

亡くなる一週間ほど前に、疲れきった妹が入院させようかと言う話をした。

どうみても長くはないし、余計な延命治療で大好きな家を離れるメリットはないことを

了解してもらい、姉弟３人で・・勿論ヘルパーさんに助けられ・・送ることができた。

３日前にお風呂にも入り、１日前までおかゆを少し食べていたので、

最後は信じられないくらいあっけない静かなものだった。

父がなくなってから、妹と二人、力が抜けたのかちょっと体調を崩したが、

自分たち子供が老化しているのでしかたがない。

図書館で借りた「黄落」が、ちょうど介護の日常を描いている。

介護保険制度が出来る前は今よりもっと大変だったな～。

姑のころが思い出される。