午前中におじいちゃんの家に行きドアをあけると、クロちゃんがさっと外に飛び出した。
すでにヘルパーさんが来てくれていた。
仕事を終えたヘルパーさんが記録をつけようとして
「あっ、おしっこ掛けられちゃった！」と言う。
かばんが濡れている。えっ？クロのおしっこ？
「さっき、外に出たがっていたけど、出しちゃいけないと思って」と・・。
当たり前のことですよね～、飼い猫は普通外に出さないものです。
しつけの悪いネコで、ご迷惑をかけます。
半のら化してしまったようだ。
消臭剤をかけて拭いたけれど、ニオイが残らなければいいが・・。
「大丈夫、大丈夫」と気のいいヘルパーさんだが、困ったクロめ！
くるみちゃんがトリミングに行ってきた。
半年近く経っていたので、ずいぶん伸びてしまった毛がすっきり。
ほら、りぼんもしてもらったのよ！
「それにしても６千円とはね～、千円カットで済ませている俺の半年分、
いや１年分近いか。毎月行くのは面倒、というか、そんなに毛がない。」
くるみにもかなわないオットットであった。
午後４時、ついにボギーが臨終を迎えた。
もう時間の問題だといっていたものの、その時を看取るのはつらい。
アルコール消毒をして箱に収めた時、夫が帰ってきた。
スプレーバラの大きな鉢をかかえて。
夫が花？なんとも珍しいことで、おどろいたが、今日は私の誕生日だった！
覚悟はしていても、やはりショックだったようだ。
ボギー先生に飾ってあげることにする。
ぜんぜん苦しまなかったし、去勢手術以外はお医者にもかからず
１６年幸せな猫生だったと思うよ。
現在は１６歳のボギー先生もこのころ（１０年前）は若かった。
眼もぱっちりと開いているが、今ではいつもつむっている。
毎日見ていると分からないものだが、いつのまにか歳はとっている。
盛者必衰 会者定離か～
猛き者もついには滅びぬ
ひとえに風の前の塵に同じ
一時持ち直したようだが、ここのところ又、食べなくなった。
せいぜい水を飲み、トイレに行くだけの日々。
やせた身体をやっと動かし、後ろ足を引きずっている。
苦しい治療をしても、痛い思いをして何日か寿命が延びるだけ。
たまに名前を呼び、そっと見守る。
１０日あまり、何も食べず、じーっとしていたボギー先生。
あれだけ太っていた体重も半分？というほど減り、
１５歳じゃ、そろそろ寿命かと覚悟を決めていた夫。
このところ復活して食事を要求するようになって一安心。
でも、にゃーと言う度に餌さあげないでくりょ。
回復期が大事だよー。
ストーブの上に乗ろうとして落ちたりしていたのが、
乗れるようになって体力も回復してきたようだ。
老猫のボギー先生の恒例の行動がはじまった。
ストーブの次は誰かが入った後の風呂ふたの上。
年寄りは、暖かいところに敏感。
その割りには、隙をみては外に脱走するけどね。
お互いに、これからの厳しい冬を乗り越えられるように頑張ろうね！
母親に育てられていないボギー先生は日本猫と違って人との関係がぎごちない。
が、オットットに一番懐いているようだ。
餌をねだるのも夫だし、飲んでいる夫の傍にチョコンとしていることが多い。
おばあさん〔私）がソファーに横になりテレビを見る時だけは、
すかさずやって来てお腹の上に・・「くっ苦しい！」
この時ばかりは、心地よいときの合図のゴロゴロが・・。
ボギー先生が、しばらく外から帰ってこないとオットットは心配らしい。
「猫は死に時を心得ていて姿を消す」というのが頭に浮かんでくるらしい。
まだ元気だから大丈夫なのに・・。
雨の中、すきをみて外に飛び出し、どこに居るか分からなかった老猫のボギー。
どこからともなく帰ってくると、ぺろぺろが止まらない。
おじいさんなのに脱走するときはすばやい身のこなし。
もう犬歯が一本抜けてしまったが、カリカリの餌を食べるには問題ないみたい。
４歳で犬歯が抜けた猫もいるそうだが・・これは老化じゃなく病気？
歯石をとってやりたくても口に手を入れさせてくれないし、噛むので怖い！
あれ？まだやってるの？
３０分以上経ってるのに・・。
ねこは「寝子」と言うくらい良く寝る。
ノンレム睡眠が３０～９０分、レム睡眠が６～７分というから、
どうしても睡眠が長くなるんでしょう。
狩に備えてエネルギーを温存し、いつでも飛び出せるようにＤＮＡが出来てるのね。
７時間寝れば御の字の人間様と違って、１４～２０時間寝る。
でも、歳とともに睡眠時間も短くなっているようだ。
それは、飼い主と同じね！
なんだかうるさいな～！
あ、ノンレム中失礼しました～！
飼う気もなかったのに連れてこられ、いつの間にやら１３年が経ち、
今では立派な老猫に成長？したボギーは、いつからかボギー先生とよばれるまでに昇格。
昔の写真を見ると、やっぱり若くて目もパッチリして綺麗だった。
アメリカンショートヘアーが混じっているので、太りやすいが、顔だけはシャープ。
オス猫なのにおなかに赤ちゃんでも入っている？
最近は疲れてソファーにゴロンとすることの多いばあちゃんだが、
どこで見ているのか、必ずおなかの上に乗ってくるのには参る。
く、くるしい！
それなりに元気なので、長生きしそう！
大好きな「まどみちお」さんが亡くなった。百歳をこえていたんですね～。
先日も「やなせたかし」さんが亡くなったが、お二人とも若々しい感性の方だった。
すばらしいものを残してくれた。
戦い後のクロ
おじいちゃんの家に行くと、庭でクロちゃんとどこかのトラ猫がにらみ合っていた。
クロちゃんが、大きな声を出して威嚇している。
お互い向かいあい、３メートル位の距離を保ったまま動かない。
クロちゃんの方が、「ここは私のテリトリーよ！」と言ってるようだ。
抱き上げようとしてもさっと体をかわし、又、対戦姿勢。
相撲なら「水入り」というところだが・・。
しかし、飛びかかって行く時の、腰を低くしてシャ―ッと言う様子は無く、
相手を傷つける風でもないので少し安心する。
だいたい猫はよほど親しくないと、相手と適当な距離を保っている。
相手を追い払い、さすが疲れたのか、ヒーターの前でダランとしている。
昨日の添付メールから
この表情は、確かに思索にふけっている表情にも見える。
「哲学犬」と名付けましたが、
それに比べ我が家の「ずっこけ犬」は、
散歩の途中でもストライキを始め、地面にぺったり座り動かなくなる。
家の方向に向かうとスタスタ。
飼い主に似る？
「陽だまりの彼女」という映画をやってますね。
ボギー先生は、去勢老人だから彼女でもいいんだけど、
虚勢をはって彼氏としておきます。
今日は、暖かいところが恋しいらしい。
廊下にカーペットタイルを敷いたり、手作りの綿入り玄関マットを出したり・・
園芸センターでお花を見たが、中途半端な時期で
夏の花はすぐ終わりになるし、冬仕立てには早いし、
結局、球根と、トウガラシなどを少し買う。
黄昏時、ボーっと外を眺めながら、たそがれているボギー先生。
人間の年齢だと、多分私と同じくらい。
だんだん人生？（猫生）について達観できるお年頃。
歯医者さんで歯の詰め物が取れたのを直してもらう年頃。
シャワーの後、娘にスポットとやらをしてもらい、
ひと月ほど効き目があるらしいです。
効くのは昆虫類だけだそうで、人や猫は大丈夫って書いてある。
このごろ脱走の時のスピードが若者並のボギー先生。
草の上に寝転んで、心地よさを覚えてしまったみたい。
「おーい！ボギーがくさいぞ、くさいぞ！」
オットットの大騒ぎで、すぐにシャワーを浴びさせる。
わりと、シャワーは嫌がらず、おとなしくしているが、夕べ寝違えたのか
私が首に違和感があるので、オットットにも手伝ってもらう。
綺麗になり、乾いたので写真でも撮ってやろうとしたが・・いない！
おかしいな～、夫の後について出たか？
もう、外に出さないようにしようねと言ってたばかりなのに・・。
