三浦俊彦@goo@anthropicworld

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ウルトラQ:パニック/山地系

2005-01-06 22:42:59 | ウルトラQ
 ■第1話 ゴメスを倒せ!■ 「鳥類と爬虫類の中間生物」なのに〈サナギ〉だものなあ。たまげちゃうよ。卵ではなくサナギだったことでこのドラマの価値が三倍増。もちろん本筋、洞窟内でのゴメスの追撃なんか尋常ならざる迫力ですし(下から首出すパターン最高)。猛獣型咆哮とともにシュシューッというガラガラヘビっぽい擦過音が混ざるところにゴメスの凶暴さが表現されている。ああいう複雑な発声はウルトラQ以外まで含めてもこのゴメスだけではなかろうか。あと和風というか唐風というか鳳凰っぽくてかっこいいリトラ。子どもの頃の怪獣図鑑では、リトラは「シトロネラ酸を吐き尽くすと死ぬ」となっていたが、本編を観るとゴメスの尻尾やドラム缶を浴びてけっこうダメージ受けているので、普通の傷害致死だったんでしょうね。
 ■第2話 五郎とゴロー■ ウルトラQ:サイコ系参照
 ■第7話 SOS富士山■ 「あいつ」としか呼ばれない岩怪獣。怪獣図鑑などに載ってる公式設定では、10万トンの体重が唯一の武器となっていたのだが、口からしっかりと噴火煙らしき砂埃を吐きまくっている。あれが武器かどうかは別として、岩怪獣の特徴であることに変わりないので、いまの怪獣図鑑類ではどうなっているのだろう。DVDの普及した今日、あの砂煙発射を無視し続けるのは不可能と思うのだが。それはさておきドラマ的にはなかなかテンポ良い。ギャグもアクションも混じってかなり上質。なのだが巷の評価的にいまいちなのは(最低作との声もあり)ひとえに怪獣の造形のマズさゆえだな。タケルに背中を狙われてじたばたする動作に重厚さゼロなのと、腹部などに着ぐるみ丸出しのだぶつきが見えてしまっているのと。けれどそれを別とすればうまくできたドラマだと思うよ。タケルがすんなり一般社会に順応するという大団円も「無反省な同化主義」と批判する余地があるぶん、余韻深いじゃないですか。怪獣で手を抜いたためにせっかくの脚本が色褪せてしまったつくづく惜しい一作。
 ■第8話 甘い蜜の恐怖■ ウルトラQ:サイコ系参照
 ■第13話 ガラダマ■ 鳥がさえずる牧歌的な山間風景と、ダムをぶっ壊すモンスターとの対照がたまらない。舞台設定としては全28話中最高かもしれん。前半に活躍した小学生らが、巨大ガラダマ落下後はさっさと退場するのも潔くてナイス。唯一の難点はあれですね、遊覧船から女子大生(?)2人救い出す縄梯子の場面ですかね。登るの大変だったんでしょうが、労力かけたからってああ長々と映しちゃっちゃあ間延びします。一平の「早く、早ーく」が間をもてあましてましたっけ。ダムの底を覗きながら会話していたあの女2人が微妙に台詞下手でいい味出してただけに、簡潔なピークへ収束しなかったのは惜しまれるな。その他のとこはもう、モンスターがダム底の突起につまずいてみたり、ディテールも凝ってて文句なしの傑作。
 ■第18話 虹の卵■ ウルトラQ:メルヘン系参照
 ■第22話 変身■ ウルトラQ:ホラー系参照