■第3話 宇宙からの贈りもの■ 一の谷博士の性格がこの上なく暗示された作品。最後、研究所室内で宇宙文明論のくだり。由利子が着けてるペンダントがいよいよ膨張しはじめるまで、なぜに博士は「火星怪獣の卵だ」と気づかないですか? 宇宙開発局であれほど子細にこの金玉を調べていたでしょうに。というわけで、女性の服飾なんぞにゃ全く関心ない超俗的キャラを暴露した一の谷博士でした(ちなみに『206便消滅す』では博士、会うなり由利子に「おめかしして。いい人でもお出迎えかな?」。今回の無関心ぶりをあとで由利子に責められた反省からのリップサービスと思われる。行き過ぎてセクハラへ振れた、てこたないよね)。さて肝心の火星怪獣ですが、造形は全28話中トップであるにもかかわらず、ゴジラ系の咆哮はバツ。大きさは公式設定では30mとなっているが体高は見た目7~8メートル程度か。ちょうどいい大きさで、全28話中本格モンスター映画というに最も適した傑作。謎が残ったままという展開も異例。
■第11話 バルンガ■ ウルトラQ:パニック/都会系参照
■第13話 ガラダマ■ ウルトラQ:パニック/山地系参照
■第16話 ガラモンの逆襲■ ウルトラQ:パニック/都会系参照
■第17話 1/8計画■ 第16話じゃ淳や一平らと遊星人との格闘現場にも立ち合ってたし、このあたりで由利子が過労で倒れても仕方あるまい。ちょうどよい配置の第17話。渋谷駅構内からハチ公前の映像は幻想的です。S13地区の民生委員の表情がまた幻想じゃすまない妄想的憑依すら思わせ。あと星川航空から風船に乗ってS13地区に戻るなんて素晴らしすぎる飛躍。それやこれや全体なんとも朦朧とした、ナンセンス劇寸前のふわふわした雰囲気は――夢オチをたしかに予感させつつ、かたや人口問題が切実に感じられた頃のこういうリアル&シュールな作品って、少子化時代の今となってみると二重にシュールな感じが。エンディング、全28話中最もぶっ飛んだメッセージとは裏腹の神妙話法こそ『バルンガ』と並ぶ名ナレーションと認めるべきでしょう。
■第19話 2020年の挑戦■ ウルトラQ:ホラー系参照
■第21話 宇宙指令M774■ ウルトラQ:パニック/海・島系参照
■第27話 206便消滅す■ 『燃えろ栄光』と並んで怪獣がただのトッピングでしかない奥床し路線。しかしだいぶ落ちるかな。超音速旅客機が異次元空間に吸い込まれる、とくればわくわくものの展開を待ち望むものだが、なんとものっぺり平板に過ぎちゃった。ゼロ戦やグラマンのミイラ操縦士あたりをもっと活用できなかったのかな。というかあの空間を歩く5人の影が背後の壁に映っていて、狭い室内で撮影してるってもろバレてるのが致命的。地上で一の谷博士が「見当がつかん」と唸り由利子が号泣して心配しているほどの異次元空間ですもの、もっとちゃんと神秘的に作ってほしかったですよ。怪獣登場時のもわもわをまとっているあたりは『ペギラが来た!』の奥行きに一瞬迫りかけたんですけどねえ。そうそうこれ、改善策はいくらでもあって、中城健が放映当時に描いた脱出時のメカとか、http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/long-s3.htmにも私書きましたが裏ではいろいろいい設定が飛び交っていたらしいんだな。どうして採用しなかったんだろう。
■第28(?)話 あけてくれ!■ ウルトラQ:サイコ系参照
■第11話 バルンガ■ ウルトラQ:パニック/都会系参照
■第13話 ガラダマ■ ウルトラQ:パニック/山地系参照
■第16話 ガラモンの逆襲■ ウルトラQ:パニック/都会系参照
■第17話 1/8計画■ 第16話じゃ淳や一平らと遊星人との格闘現場にも立ち合ってたし、このあたりで由利子が過労で倒れても仕方あるまい。ちょうどよい配置の第17話。渋谷駅構内からハチ公前の映像は幻想的です。S13地区の民生委員の表情がまた幻想じゃすまない妄想的憑依すら思わせ。あと星川航空から風船に乗ってS13地区に戻るなんて素晴らしすぎる飛躍。それやこれや全体なんとも朦朧とした、ナンセンス劇寸前のふわふわした雰囲気は――夢オチをたしかに予感させつつ、かたや人口問題が切実に感じられた頃のこういうリアル&シュールな作品って、少子化時代の今となってみると二重にシュールな感じが。エンディング、全28話中最もぶっ飛んだメッセージとは裏腹の神妙話法こそ『バルンガ』と並ぶ名ナレーションと認めるべきでしょう。
■第19話 2020年の挑戦■ ウルトラQ:ホラー系参照
■第21話 宇宙指令M774■ ウルトラQ:パニック/海・島系参照
■第27話 206便消滅す■ 『燃えろ栄光』と並んで怪獣がただのトッピングでしかない奥床し路線。しかしだいぶ落ちるかな。超音速旅客機が異次元空間に吸い込まれる、とくればわくわくものの展開を待ち望むものだが、なんとものっぺり平板に過ぎちゃった。ゼロ戦やグラマンのミイラ操縦士あたりをもっと活用できなかったのかな。というかあの空間を歩く5人の影が背後の壁に映っていて、狭い室内で撮影してるってもろバレてるのが致命的。地上で一の谷博士が「見当がつかん」と唸り由利子が号泣して心配しているほどの異次元空間ですもの、もっとちゃんと神秘的に作ってほしかったですよ。怪獣登場時のもわもわをまとっているあたりは『ペギラが来た!』の奥行きに一瞬迫りかけたんですけどねえ。そうそうこれ、改善策はいくらでもあって、中城健が放映当時に描いた脱出時のメカとか、http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/long-s3.htmにも私書きましたが裏ではいろいろいい設定が飛び交っていたらしいんだな。どうして採用しなかったんだろう。
■第28(?)話 あけてくれ!■ ウルトラQ:サイコ系参照