■第6話 育てよ!カメ■ 「99センチ」という数値の根拠がどこにあるか、てのがまず、子ども的ファンタジーの恣意性を的確に表わしているような。浦島太郎役の少年はピカ一でしたね、『カネゴンの繭』のガキんちょたちの誰よりもナチュラルな存在感がある。それとあの乙姫こそ、なんつってもここのメインモンスターでしょう。笑いっぷり、地ですよね? あの乙姫けっこう見た目可愛いと思うのだが、太郎サイドはどんな乙姫を期待していたんだろう。オチがまた素晴らしい。太郎がカメ育てをやめてしまったところに子ども的実利主義が見える反面、クラスじゅうの子らがこぞってカメを育てはじめてるところに子ども的軽信主義(?)が重なる。どっちがほんとの子どもらしさなんだよと。むろんどっちでもないわけだが、太郎が幻滅しきって苦々しく話す竜宮体験談が級友たちの夢想を掻き立てているところに、妙なアンバランスゾーン式リアリティが揺れている。最後も締めてくれたあの遠い合唱、タイトル何ていったっけか、小学校唱歌のノスタルジーもたまりませんよね!
■第7話 SOS富士山■ ウルトラQ:パニック/山地系参照。
■第10話 地底超特急西へ■ これは大傑作ですよ。何でみんなもっと褒めないんだろう。コメディとして隙がない。労働少年、生物学者、鞄を間違えた一平、図々しいカメラマン、確認を怠った運転士と乗務員、いい加減な司令室主任などなど、多くの筋の不注意が重なり絡まって事故が拡大するストーリーラインは、もちろん安全工学の危機管理術として本気で見る人はいないだろうけど、個別の細かいギャグを束ねる構造が文芸学的には申し分なし。これはもっと高く評価されるべき作品だ。いなずま号の音楽最高。それにしても、駅構内で靴磨きする子どもなんて、制作時つまり1965年当時に実在しちゃいませんよね? 「当時の世相が偲ばれる」的なしたり顔のコメントしてる人がいたけど。終戦直後はいざ知らずねえ。うまくできたフィクションだってことですよ。
■第14話 東京氷河期■ ウルトラQ:パニック/都会系参照。
■第15話 カネゴンの繭■ 本作の真打ちモンスターは、金男の母親と巫女さんではないだろうかね。母親の口のひん曲げかたがきれーに斜めになってるところが見せ場。せっかくそうであるならば、きゃーって悲鳴あげる銀行員のおねえさんもドギツイ怪物系を起用してほしかったような。とにかく全体のんびりした雰囲気があったかいですねえ、造成地の遊び場には土管もあるし。「おたくの息子さんじゃないですかー」と警官が駆け込んでくる場面で、金男の両親は息子のカネゴン化を警察に届けていたらしいことはわかるのだけど、それにしてはみんなに振り返られながらカネゴンが普通に道を歩いてたりしたわけで、結局何がなんだか一目「うひゃー」と驚く人あり「おじさんサンドイッチマンだろー」と突っつく子どもあり、周囲の反応が二重三重にずれまくってるところがハイパーシュールでなんとも。
■第19話 2020年の挑戦■ ウルトラQ:ホラー系参照。
■第7話 SOS富士山■ ウルトラQ:パニック/山地系参照。
■第10話 地底超特急西へ■ これは大傑作ですよ。何でみんなもっと褒めないんだろう。コメディとして隙がない。労働少年、生物学者、鞄を間違えた一平、図々しいカメラマン、確認を怠った運転士と乗務員、いい加減な司令室主任などなど、多くの筋の不注意が重なり絡まって事故が拡大するストーリーラインは、もちろん安全工学の危機管理術として本気で見る人はいないだろうけど、個別の細かいギャグを束ねる構造が文芸学的には申し分なし。これはもっと高く評価されるべき作品だ。いなずま号の音楽最高。それにしても、駅構内で靴磨きする子どもなんて、制作時つまり1965年当時に実在しちゃいませんよね? 「当時の世相が偲ばれる」的なしたり顔のコメントしてる人がいたけど。終戦直後はいざ知らずねえ。うまくできたフィクションだってことですよ。
■第14話 東京氷河期■ ウルトラQ:パニック/都会系参照。
■第15話 カネゴンの繭■ 本作の真打ちモンスターは、金男の母親と巫女さんではないだろうかね。母親の口のひん曲げかたがきれーに斜めになってるところが見せ場。せっかくそうであるならば、きゃーって悲鳴あげる銀行員のおねえさんもドギツイ怪物系を起用してほしかったような。とにかく全体のんびりした雰囲気があったかいですねえ、造成地の遊び場には土管もあるし。「おたくの息子さんじゃないですかー」と警官が駆け込んでくる場面で、金男の両親は息子のカネゴン化を警察に届けていたらしいことはわかるのだけど、それにしてはみんなに振り返られながらカネゴンが普通に道を歩いてたりしたわけで、結局何がなんだか一目「うひゃー」と驚く人あり「おじさんサンドイッチマンだろー」と突っつく子どもあり、周囲の反応が二重三重にずれまくってるところがハイパーシュールでなんとも。
■第19話 2020年の挑戦■ ウルトラQ:ホラー系参照。