■世界最強虫王決定戦■ 以下、ネタバレというか、各試合の勝敗が察せられる書き方がされますので、これからhttp://www.mushio.com/でDVDを購入しようという人は読まない方がいいかも。以上注意書き。さてこんなことやるやつを待ってたよ系的に素晴らしいこの企画! 『猛獣大決戦』(ドキュメンタリー系2参照)のようなシミュレーションとは違って本物リアルファイトだもの! アドレナリン全開で観賞し始めつつ、ただちょびっと期待と違っていたような。たとえば――
◎カブトやクワガタの健康的なファイトが中心で、肉食の虫が少ないこと。
◎容易に予想されるべきことだったが、戦意のない虫がいて、試合にならず不戦勝みたいなのがいくつかあること。
◎敗者死亡という戦いが一つしかないこと。しかも肝心のその最も凄惨な戦いが、なんとファーストコンタクトが映されておらずすでに取っ組み合った状態から映像が始まっていること!
◎大のおとながこういうのを企画すること自体ですでに面白いわけで、淡々映像に仕上げれば十分なのに、「大のおとなが」的嬉々としたナレーションが入っておること(格闘技のリングアナウンス仕立ての)。戦闘中はさすがにナレーション無しで黙って見せてくれるが、観戦・撮影している「大のおとな」の興奮した呼吸音がしばしばマイクに入っていること。
あとは感想。まず、ダイオウサソリには感心した。いや、ファーブル昆虫記によれば連戦連勝のサソリゆえそのまま素朴なサソリ幻想を抱いていた私にとっては、意外と弱いのが驚きではあったが(毒針何度ブッ刺したつもりでも結局甲虫の体には通じないってことじゃん)、ただ、しっかり相手を見て常に戦意満々だったのがただ一人このサソリでしたから。クワガタもカブトもみんな反射的というか単に力の誇示めいた攻撃に終始してる感じだけど、サソリときたら肉食だけあって戦いのモチベーションが違うというかいかにも殺意含みに敵の背中や腹を狙いまくってたし。クワガタのツノをしっかりハサミで掴んで勝機を窺うサソリ魂はあっぱれだと思いました。かなわんと悟ってからは水槽の外へなんとか逃れようと壁よじ登りを試みる転身もある意味お見事。それとサソリとの対戦はなかったけど国産カブトが強いのにゃブッたまげましたさ。普段樹液めぐって争うライバル国産クワガタより一回りでかい外国のクワガタはおろか、自分の2倍以上もあるコーカサスオオカブトさえきれーに放り投げてたじゃんかすげーや国産カブトの大和魂。てよりかコーカサスがだらしなさすぎ。見かけ倒し。優勝候補面してそもそもサソリ以外には一度も勝てないとはな。もう一人の見た目横綱ヘラクレスオオカブトにいたっては全然戦意なく逃げるだけだったし、でかさと強さは比例しないんだなあ。いや観てて思ったんだけど、コーカサスの肩の2本角って、ハッキリ邪魔なんだよね。あれさえなければ頭の一本角でリノケロスフタマタクワガタなんか簡単に投げ飛ばしていそうな場面何度もあったけど、ぐっと挟みこんじゃうから飛ばない、で相手がまた脚を地に着けて体勢立て直しちゃうわけだな。つまりはポイントは上じゃなく下であると。のっぺりした見かけによらずパラワンオオヒラタクワガタがあんなに強かったのも、体勢の低いムシが強かったってことよな。下から挟んですくい上げちまえば勝ち。国産カブト戦だけはあっさり上からガブッて放り投げちゃってたけどな。あれ、決勝戦にしちゃ地力違いすぎたね。大和魂燃え尽きたってとこか。それにしてもベトナムオオムカデ対ダイオウサソリはどうなることかと思ったぜ。ビビッてるってよりやる気なし、ただ壁沿いにぐるぐる歩き回るだけのムカデ(ビビッてるんでない証拠にたびたび相手の背中に平然とよじ登ったり。おまえあそこで噛みついてりゃ簡単に勝ってただろう!)の脚を何度もサソリが挟んで、一方的な戦意を誇るのだけど、ムカデはいつも無関心にするりと抜けてしまう(ただ一度だけ密着時に緊張が走って、バシュッと毒液が飛んだよね。どっちのかわかんないけど)。あんな戦意の格差を是正しないままもしムカデがやられちゃったら、脚の1本すらちぎれたりしたら不当じゃないかとハラハラしたよ。優勝候補のタランチュラキングバブーンをあっさり噛み殺したことに満足したか満腹したかムカデ、その後の対戦は一切やる気ナシでしたね。パラワンに胴体もろに挟まれても反撃せずスイスイすり抜けちゃうだけ。余裕なのかアホなのかわからんムカデにもある意味、殺気満々サソリとは正反対の肉食虫的貫禄を感じましたっけ。
第2弾・第3弾も出るとのことだが、世界最強虫王決定戦HPによればカマキリ、タガメ、スズメバチ、ヒヨケムシ、ゲジゲジなど肉食虫の参戦が多くなっていくようなので楽しみ。まあ本作見たかぎりでは格が違うというか、いかなる肉食虫とて甲虫類にはかなわないんだろうけどね、どうせ。
◎カブトやクワガタの健康的なファイトが中心で、肉食の虫が少ないこと。
◎容易に予想されるべきことだったが、戦意のない虫がいて、試合にならず不戦勝みたいなのがいくつかあること。
◎敗者死亡という戦いが一つしかないこと。しかも肝心のその最も凄惨な戦いが、なんとファーストコンタクトが映されておらずすでに取っ組み合った状態から映像が始まっていること!
◎大のおとながこういうのを企画すること自体ですでに面白いわけで、淡々映像に仕上げれば十分なのに、「大のおとなが」的嬉々としたナレーションが入っておること(格闘技のリングアナウンス仕立ての)。戦闘中はさすがにナレーション無しで黙って見せてくれるが、観戦・撮影している「大のおとな」の興奮した呼吸音がしばしばマイクに入っていること。
あとは感想。まず、ダイオウサソリには感心した。いや、ファーブル昆虫記によれば連戦連勝のサソリゆえそのまま素朴なサソリ幻想を抱いていた私にとっては、意外と弱いのが驚きではあったが(毒針何度ブッ刺したつもりでも結局甲虫の体には通じないってことじゃん)、ただ、しっかり相手を見て常に戦意満々だったのがただ一人このサソリでしたから。クワガタもカブトもみんな反射的というか単に力の誇示めいた攻撃に終始してる感じだけど、サソリときたら肉食だけあって戦いのモチベーションが違うというかいかにも殺意含みに敵の背中や腹を狙いまくってたし。クワガタのツノをしっかりハサミで掴んで勝機を窺うサソリ魂はあっぱれだと思いました。かなわんと悟ってからは水槽の外へなんとか逃れようと壁よじ登りを試みる転身もある意味お見事。それとサソリとの対戦はなかったけど国産カブトが強いのにゃブッたまげましたさ。普段樹液めぐって争うライバル国産クワガタより一回りでかい外国のクワガタはおろか、自分の2倍以上もあるコーカサスオオカブトさえきれーに放り投げてたじゃんかすげーや国産カブトの大和魂。てよりかコーカサスがだらしなさすぎ。見かけ倒し。優勝候補面してそもそもサソリ以外には一度も勝てないとはな。もう一人の見た目横綱ヘラクレスオオカブトにいたっては全然戦意なく逃げるだけだったし、でかさと強さは比例しないんだなあ。いや観てて思ったんだけど、コーカサスの肩の2本角って、ハッキリ邪魔なんだよね。あれさえなければ頭の一本角でリノケロスフタマタクワガタなんか簡単に投げ飛ばしていそうな場面何度もあったけど、ぐっと挟みこんじゃうから飛ばない、で相手がまた脚を地に着けて体勢立て直しちゃうわけだな。つまりはポイントは上じゃなく下であると。のっぺりした見かけによらずパラワンオオヒラタクワガタがあんなに強かったのも、体勢の低いムシが強かったってことよな。下から挟んですくい上げちまえば勝ち。国産カブト戦だけはあっさり上からガブッて放り投げちゃってたけどな。あれ、決勝戦にしちゃ地力違いすぎたね。大和魂燃え尽きたってとこか。それにしてもベトナムオオムカデ対ダイオウサソリはどうなることかと思ったぜ。ビビッてるってよりやる気なし、ただ壁沿いにぐるぐる歩き回るだけのムカデ(ビビッてるんでない証拠にたびたび相手の背中に平然とよじ登ったり。おまえあそこで噛みついてりゃ簡単に勝ってただろう!)の脚を何度もサソリが挟んで、一方的な戦意を誇るのだけど、ムカデはいつも無関心にするりと抜けてしまう(ただ一度だけ密着時に緊張が走って、バシュッと毒液が飛んだよね。どっちのかわかんないけど)。あんな戦意の格差を是正しないままもしムカデがやられちゃったら、脚の1本すらちぎれたりしたら不当じゃないかとハラハラしたよ。優勝候補のタランチュラキングバブーンをあっさり噛み殺したことに満足したか満腹したかムカデ、その後の対戦は一切やる気ナシでしたね。パラワンに胴体もろに挟まれても反撃せずスイスイすり抜けちゃうだけ。余裕なのかアホなのかわからんムカデにもある意味、殺気満々サソリとは正反対の肉食虫的貫禄を感じましたっけ。
第2弾・第3弾も出るとのことだが、世界最強虫王決定戦HPによればカマキリ、タガメ、スズメバチ、ヒヨケムシ、ゲジゲジなど肉食虫の参戦が多くなっていくようなので楽しみ。まあ本作見たかぎりでは格が違うというか、いかなる肉食虫とて甲虫類にはかなわないんだろうけどね、どうせ。