【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(87)
日台を俳句で結んだ藤原若菜③
▲太魯閣渓谷の若菜
私が言うのも気が引けるが、若菜の綴る文章は大抵明晰であった。しかし、このエッセイに限っては、文書を読み進めてもなかなか引用符で囲まれた“日本人”とは誰のことなのか釈然とせず、珍しくもどかしさを感じた。 ネタばらしのようになっ . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(86)
日台を俳句で結んだ藤原若菜②
▲黄霊芝先生の『台湾俳句歳時記』
▲台北俳句会創立40周年記念の集合写真(2010年12月12日)
前回の「台湾俳句事情(その一)黄霊芝と日本語」では、台北俳句会の始祖である黄霊芝先生について紹介した。今回は、台北俳句会の創設した加藤山椒魚について述べた若菜のエッセイを紹介する . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(85)
日台を俳句で結んだ藤原若菜①
▲家族で訪れた九族文化村
▲阿里山への家族旅行
先々週、故藤原若菜の俳人としての軌跡の一部を残しておきたいとの思いに駆られ、後先も考えず思いつくままに書き始めてしまった。いきなり春燈賞受賞72句の内自選句25句を載せ、若菜の大先輩である林紀夫氏が受賞に寄せて執筆 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(84)
俳人・藤原若菜の軌跡
大阪からメキシコ、台湾、英国を経由して白井へ
妻の若菜が令和4(2022)年9月28日にこの世を去った。70歳だった。
彼女は私が台湾に駐在していた平成2(1990)年頃から縁あって俳句を始め同18(2006)年に1946年創立の俳句結社「春燈」に参加した。参加後6年にして「春燈」 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(83)
地球儀を見ながら考えた
さまざまな世界地図
普段、世界地図を見る機会はありますか。あるとすれば、殆どの場合、子供の頃から慣れ親しんでいる日本が世界の中心に位置している以下のような地図だろう。小学校低学年の頃、「日本は世界の中心なんだ!」と無邪気に誇らしく思った微かな記憶がある。領土の標記問題はさておき、中国やアジア諸国でも太平 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(82)
香港にも「けもの道」が、そして…
香港(中国)、コルドバ(スペイン)、ロンドン(英国)
■無数にある香港の「けもの道」
香港の古びた高層ビルの谷間には無数の「けもの道」が張り巡らされている。中には、陽も射さず、餐庁(レストラン)や小吃店(軽食堂)の換気扇から吐き出される油煙でネトネトギトギトする壁や路面、昼夜を . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(81)
銀座の「けもの道」が面白い
銀座(東京)
昔から都会のビルの谷間にひっそりと隠れている薄暗い、細い路地が好きだ。きらびやかな表通りからそんな路地に一歩足を踏み入れるだけで、異空間かと一瞬見紛うばかの混沌とした空間が広がっていることがある。そんな路地をフラフラとさまよい歩くのは私の密かな楽しみのひとつだ。『バケモノの子』という細田守 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(80)
ボディーランゲージで読み解く国際関係の力学
「身体言語=ボディーランゲージ」は時に口から発せられる言葉より簡潔にして雄弁である。下の写真をご覧戴きたい。2018年6月、カナダのシャルルボワで開催されたG7サミット(主要7カ国首脳会議)のとても気まずい一幕である。 開催前から鉄鋼とアルミニウムに高関税を課すというトランプ大 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(79)
わが南山公園の素晴らしき四季
白井市(千葉県)
▲南山公園の北側からの景色
▲南山公園の夕陽を眺めるのが好きだ 今回は「ちょっと寄り道」ではなく、「ちょっと一休み」したい。 私は朝の散歩が好きだ。ここ2年ほど、暑い日も寒い日も、雨の日もそして雪の日もほぼ欠かさない。我が家のドアを開けて2分 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(78)
麺をすするのがオシャレな時代に?
最近、国内外に於ける石破総理の「お行儀」「所作」「礼儀作法」の酷さが山積する政治課題そっちのけで大炎上している。ハッシュタグ「#日本の恥」とインプットすれば、石破総理の数え切れないほどの恥ずかしい振る舞いに関する映像、画像、記事が表示される。一日かけても総て閲覧することができないほどの量だ。「#み . . . 本文を読む