【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(81)
銀座の「けもの道」が面白い
銀座(東京)
昔から都会のビルの谷間にひっそりと隠れている薄暗い、細い路地が好きだ。きらびやかな表通りからそんな路地に一歩足を踏み入れるだけで、異空間かと一瞬見紛うばかの混沌とした空間が広がっていることがある。そんな路地をフラフラとさまよい歩くのは私の密かな楽しみのひとつだ。『バケモノの子』という細田守 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(80)
ボディーランゲージで読み解く国際関係の力学
「身体言語=ボディーランゲージ」は時に口から発せられる言葉より簡潔にして雄弁である。下の写真をご覧戴きたい。2018年6月、カナダのシャルルボワで開催されたG7サミット(主要7カ国首脳会議)のとても気まずい一幕である。 開催前から鉄鋼とアルミニウムに高関税を課すというトランプ大 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(79)
わが南山公園の素晴らしき四季
白井市(千葉県)
▲南山公園の北側からの景色
▲南山公園の夕陽を眺めるのが好きだ 今回は「ちょっと寄り道」ではなく、「ちょっと一休み」したい。 私は朝の散歩が好きだ。ここ2年ほど、暑い日も寒い日も、雨の日もそして雪の日もほぼ欠かさない。我が家のドアを開けて2分 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(78)
麺をすするのがオシャレな時代に?
最近、国内外に於ける石破総理の「お行儀」「所作」「礼儀作法」の酷さが山積する政治課題そっちのけで大炎上している。ハッシュタグ「#日本の恥」とインプットすれば、石破総理の数え切れないほどの恥ずかしい振る舞いに関する映像、画像、記事が表示される。一日かけても総て閲覧することができないほどの量だ。「#み . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(77)
日独仏蘭が一緒に働くと…
アムステルダム(オランダ)
昔から知識人や文化人と称される人たちの「欧米では…」と「欧」と「米」を一括りにする物言いに違和感と嫌悪感を抱いてきた。欧米という言葉は、概ね日本を卑下或いは揶揄する文脈の中で使われる(使われてきた)ことが多い様に思われる . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(76)
えっ、小学生同士が「あだ名」で呼べない?
白井市(千葉)、銀座(東京)
「名前」について考えてみた。人にも物にも動植物、そして世のありとあらゆる物には名前がある。正確な名前を知らなくても、日本語には「アレ」という便利な代名詞があるのだ。 名前だけではない。形容詞も動詞もあるので、親密な間柄では、大抵のこ . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(75)
残してほしいチョンキンマンション(重慶大厦)
香港(中国)
▲チョンキンマンション――異世界への入り口
チョンキンマンション(重慶大厦)をご存じだろうか。広東語の怪しげな響きが一体どんな場所だろうかと想像力を掻き立てる。チョンキンマンションは1961年に個人用の住宅ビルとして建てられたものだが . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(74)
急速に「中国化」する香港
香港(中国)
▲上空から見下ろす香港
かつての同僚T氏から久し振りにメールが届いた。香港空港の無人旅客輸送システム拡張プロジェクトの責任者だったA氏がご夫人と来日するので、一緒にメシでも食おうというお誘いだ。 プロジェクトはかなり前に完成したのだが、彼との個人的な付き合 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(73)
古代が蘇る神秘の島
スコットランドのオークニー諸島(英国)
エディンバラ空港を飛び立ったローガン・エアのエンブラエル社製の小型機が、1時間ほどでオークニー諸島の中心メインランド島上空に差し掛かる。すると、窓外には雲間から降り注ぐ放射状の光線に照らされたこれまでに見たことのない光景が広がっていた。島にはほとんど起伏 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(72)
足元に気を付けて!
ロンドン(英国)
▲ MIND THE GAP ! ロンドンで最も耳に残る言葉
MIND THE GAP! (マーィンドゥ・ザ・ギャップ!) ロンドンの地下鉄の駅構内では終日、「マインド・ザ・ギャップ!=足元(の隙間)に気をつけて!」の録音音声が響き渡っている。 いつも男性の間延 . . . 本文を読む