【連載】半導体一筋60年⑮最終回
半導体を知るための「おさらい」
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
半導体はどこに使われているか?
これまで半導体について14回にわたり話をさせて頂きましたが、予定していた内容は一通り終わったと思いますので最後にまとめをさせて頂きます。半導体はどこにも使われており、我々が日常生活を送る上で半導体が入っていない機器を探すのは難しい . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑭
米韓のオコボレをもらう日本企業の情けなさ
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
▲AIのイメージ図(トライエッティングのHPより)
持続可能な投資が必要
前回、ラピダスが多額の投資を継続するために、稼ぐ力を持つべきだと述べました。いつまでも補助金頼みを続けると、世間の風当たりが強くなります。とは言え、今はそのような事を . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑬
ラピダス成功のカギを握る資金力
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
▲国産のH3ロケットにも半導体が(JAXA)
やっぱり半導体は分からない
半導体についていろいろ述べてきましたが、いまだに「やっぱり半導体は分からない」という声が聞こえます。 そう言われると、私のような技術屋は、つい細かい説明に走って話を益々難しくしてしまう傾向があ . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑫
ドッグイヤーの宿命
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
▲グーグルのデータセンター(印西市)
成長産業は競争が激しい
約60年間も半導体業界に携わってツクヅク思うのは、「本当に変化の激しい業界だった、心の休まる暇が無かったなあ」という事です。 余談になりますが、就職先を卒論指導してくれた先輩(修士院生)や指導教授に勧 . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑪
日本半導体の周辺産業
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
半導体業界の「川上」と「川下」
これまで半導体についての説明は、主に半導体製品(半導体デバイス)そのものについてでしたが、今回は半導体の周辺産業について説明します。周辺産業によって日本の半導体産業が依然として世界に大きな存在感を持っていることが分かるでしょう。
半導体(に限 . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑩
失敗に終わったASPLA
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
▲半導体は人工衛星にも(三菱電機より)
日本の半導体メーカーの今
前号までで半導体に関することのほぼ全てを日本の栄枯盛衰も含めて報告しました。当初予定していた内容は終わったと考えますが、言葉足らずや飛躍もあったかも知れませんので、その補足を今後していきたい . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑨
日はまた昇るのか
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
半導体を制する者が世界を制す
半導体が戦略的に極めて重要な産業であるとの認識は先進国では共通であると思います。先端技術を巡る米中の対立が激化し、台湾有事が現実味を帯びる中、さすがの日本政府も半導体強化に動き出しました。 話は令和3(2021)年5月にさかのぼりますが . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑧
日本勢が生き残るには…
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
落ち目の日本半導体
前号で述べた凋落の経緯をまとめました。話を分かりやすくするため、あらすじだけですが、次のようになります。
●危機に直面⇒超LSI技術研究組合設立 1970年代の技術的・事業規模的に圧倒的に優位な米国半導体企業からの攻 . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑦
迷走する日本半導体
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
DRAMのつまづきで日本の凋落が始まった
前号で述べたように、日本は微細化競争について行けず、先端ICの開発から降りる形になりました。が、それは長期凋落の過程の中でかなり後の事になります。1990年代半ばから日本の半導体は長期凋落へと向かいました。その . . . 本文を読む
【連載】半導体一筋60年⑥
次世代露光装置の競争が始まった!
釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)
▲熊本に建設中のTSMCの工場(西日本新聞より)
水平分業で台湾TSMCが大躍進
1990年代になるとファブレス半導体とファンドリー半導体が生まれました。半導体設計を担う「ファブレス」とそこが設計した半導体の製造(ウエハ工程)を受託して製造する「 . . . 本文を読む