ＧＰＳ捜査の是非？？

　警察庁が２００６年にＧＰＳ捜査（ＧＰＳ端末を車などに付けて捜査対象者の動向を探るもの）の内部規定を通達していたらしい。

　ＧＰＳ捜査に関しては、現在何も法規定がなく、違法捜査だと弁護士グループが訴えている。

　今年１０月に愛知県警がこのＧＰＳ捜査を行っていた捜査対象者からプライバシーを侵害されたということで、愛知県が訴えられるということがあった。

　法規定がある電話盗聴も国会審議の際に、与党が野党の動向を知るために使われるかもしれないという理由で大もめになったことがある。

　ＧＰＳを使っての捜査は、警察にとっては犯罪の裏付け証拠になるかもしれないが、捜査を受ける側にとっては、法律もない単なる内規だけで調べられるんじゃ堪ったもんではないと思う。

　国際テロやストーカー事件などで活用できるＧＰＳ捜査をなぜ法制化しないのか、国会議員もきちんと法案を出せばいいのにとも思う。

　だんまりでやってるから、みんな頭に来るんだよねぇ～。

　１０月に訴えを起こした男性会社員は、「車を調べたらＧＰＳが付いてた。調べたら警備会社が貸し出してる端末だった。貸出先は愛知県警。数日前に車を見た時は付いてなかった。これはプライバシーの侵害だ」と言っている。

　捜査に使ってたＧＰＳ端末が警備会社からの貸出品だったことに、まず笑ってしまう。

　極秘捜査に必要だったら自分たちの予算で買えよ！って言いたいですね。こんなとこがアホなとこです。

　そもそも何で愛知県警がこの人のクルマにＧＰＳ端末をくっ付けて捜査しようとしたのか？

　また、男性も自分のクルマにそんなもんが付いてるかどうか、どうして調べたんだろう？

　じいちゃんなんて、車体の下の方なんてクルマを買ってから１２年間見たことがない。

　何かやましいことをしてるから、入念に車をチェックしてたんじゃないかと勘ぐってしまうよね。

　極秘捜査が必要なのは、国民も分ってるんだから、ちゃんと法律を作って、警察にＧＰＳを使った捜査権限を与えればいいんじゃないかなぁ～。

　但し、その捜査が必要かどうかは法治国家なんだから裁判所のきちんとしたお墨付き（令状）がなきゃいけないのは当たり前だね。

　じいちゃんは、何も悪いことしてないんで、こうした法律ができても全く関係ないけれど、悪いことしてる人たちにとっては大変なことだと思う。

　検察の特捜部が政治家のクルマにＧＰＳをつけて捜査すると、贈収賄の証拠になるなんてことがあるから政治家たちは、この捜査のための法律なんか見向きもしないのかもしれないなぁ～。