自民党の総裁選で岸田文雄氏が新総裁に選ばれました。
総裁選に最初に名乗りを上げ、当初はこれまでと異なる政治を目指すかに見えましたが、河野氏優勢という話が持ち上がると徐々にトーンダウンして、遂には二階さんや安倍さんにすり寄っていくというある意味醜態を晒しての勝利です。
元々、党内の重鎮にはモノ申せずですり寄っていく日和見体質を持った人として名を馳せていましたが、どうしても総裁、引いては総理大臣になりたかったんでしょうね。
自民党も自民党で、全国の党友・党員の意見を無視して国会議員の派閥原理で最終的には動くという、国民軽視(自民党員だけだが)の姿を見せつけて岸田さんを新総裁にしてしまいました。
結局、9年以上続いた安倍・菅政権を踏襲するしか未来の見えない総裁を誕生させてしまった訳ですね。
安倍さんの不祥事についても、再調査が必要と話していたのに、昨日の会見では「説明しなければならないなら説明する」と訳の分からんことを言ってますし、地元広島の河井夫妻の買収問題もどうなることやら…。
野党は「変われない、変わらない自民党」とこき下ろしています。
確かに、そうかもしれませんが、「変われない」のは野党も同じ…。
国民不在の政治は、一体どこまで続くんでしょうかね。
国会議員の選挙での当落だけで蠢いている情けない姿は、目に余ります。
が…、選挙に落ちればただの人。
「先生、先生」と持ち上げられて悦にいっていたのに、落選して明日は食うにも困る?生活が待っているのも辛いかもしれませんが…。
かくして、国会は親から子へ、そして孫へと引き継がれる世襲議員ばかりになって、自分の当落しか考えられない人たちの温床になり、もっと悪いことに彼らは米国と手を携えて国を戦争へと巻きこむ準備をしています。
中国、北朝鮮と東アジアでの日本を取り巻く環境は厳しくなる一方ですが、何もできなくて米国の陰に隠れてばかりの日本にしてしまったのは誰のせい?
戦後70年以上、アメリカに頼ってばかりで、独自の外交政策がまったくない日本政府に率いられた私たちに一体なにができるんでしょうか。
それよりもガックリきたのが「ゴルゴ13」の作者さいとう・たかを氏の死去報道でした。
毎月一度行くマンガ喫茶で「ビッグコミック」を手に取り、最初に読むのは「ゴルゴ」…。
チームスタッフにより連載は続くそうですが、やはり何十年も描き続けたこの方の作品を読むという意味ではとても残念な気がします。
合掌…。