総裁選の討論会…

　昨日も多くの記者の前で自民党総裁選の討論会が行われたようで、今朝のワイドショーで取り上げられていました。

　ひとつ気になったのが代表記者の「森・加計問題だけでも首相の辞任問題になるのでは？」という質問に対して安倍さんが「昨年の衆院選で支持していただいた」と述べた点です。

　衆院選で勝ったから禊は済んだと言いたかったのでしょうが、野党が勝手にコケて勝ちを拾っただけの話で、国民の多くは森・加計問題が明らかになったとは思ってないでしょう。

　憲法９条の改憲に関して安倍さんは「自衛隊を明記するんだ！」と言い張り、石破さんは「まだその時期ではない」と言っています。

　石破さんの場合は、９条２項を削除して「自衛隊を明記する」という立場なので、現段階では絶対に国民に受け入れられないでしょう。

　安倍さんのように「どうしても自衛隊の憲法明記を」と望む人たちも多いでしょうが、先の大戦で敗戦国となり、日本中が焼け野原になって「もう戦争はこりごり」という国民の総意で「戦争放棄」を謳った「日本国憲法の胆の部分」を戦後生まれの一自民党総裁が「改正、改正」と叫ぶのはどんなもんでしょうかね？

　いくら自民党結成当時からの党是だといっても「戦争をしたいという人の集団」だけ（つまり、戦争中にいい思いをしてた人たち＝官僚だったり、軍事関連の業務をしてた）が言ってることですから…。

　大半の国民は、そんな人たちに騙されて戦場に強制的に送られて戦死したり戦傷したり、無事に帰ってきても空襲で家族を失くしていたりと大変な思いをしたんですよ。

　そして、自民党結成当時の議員たちはほとんどこの世を去り、今は安倍さんのような孫世代が相も変わらず世襲してじいさんたちの夢を引き継いだかのような国会議員を務めています。

　こんな世襲政治が続いているなんて、鎌倉・室町・江戸幕府時代じゃないんだから（日本の為政者は皇統を見習ってか、世襲が大好きなんだよなぁ～）…。

　ひとり国会議員が出たら、その家系からは三世代後にしか立候補できないとか、そんな公選法はできないもんでしょうかね。

　今のような世襲政治家たちばかりの国会では、そんなもんは絶対に成立せんし、議題にも上らんでしょうが…。

　坊っちゃん・嬢ちゃんの世襲政治家ばかりではできないのは分ってるけど、国政レベルの政治改革をしないと日本には立ち行かない日が本当に来てしまいます。

　政治・行政改革なんて、もう３０年以上も叫ばれて、その度に抜け道だらけの法律はできるけど「いっこうに変わったなぁ～この国は」と思えるようになっていないのが現実です。

　今回の総裁選も安倍さんが勝つだろうと大方の予想はついていますが、石破さんが党員票でもし勝ったら、安倍さんはどうするんだろうなぁ～。

　勝った石破さんが検察に「森・加計問題の精査に取り組め」と命令すると面白いんだけど…（そんなこたぁ～絶対ないか）。