分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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繊細な心を持つ人にこそセロトニン?~セロトニンを増やす方法~

2017年07月09日 | 発達障害

本日も引き続き、繊細で生きづらい人にとって重要な神経伝達物質!!セロトニンのお話です

 

セロトニンは、幸福感、安心感をもたらしてくれる、幸せホルモンでもあります

 

こういったセロトニンなどの神経伝達物質が体質的に上手く作用しなかったり、少なかったり、作られなかったりという人は、その人の性格、心の持ち方が原因なのではなく…

 

遺伝的な脳の代謝障害がひとつの原因となって、(慢性的に)不安定な心の状態になりやすいということが考えられるようになってきています

 

”うつは食べ物が原因”、”脳の病気”ということがようやく知られるようになってきた今日この頃です…)→詳しくは、溝口徹先生の本がおススメです

 

そういった人は必然的に生まれながらにして幸福感を得にくい!!とも言えます

 

(悲しいことに、わたしもまさにそうです常に空虚感みたいなものと隣り合わせで生きています

何とも贅沢な悩みであることは重々承知ですが…

 

もしも自分や、自分でなくても周りに”うつっぽい人”や、”生きづらさを抱えている”という人がいたら、その家族や親族を見渡してみて欲しいのですが

 

家族にはいないにしても、従妹や叔父や叔母、祖父母のどこかしらに精神疾患持ちの(うつ病や統合失調症、引きこもり、ニートなんか)、自分と同じようなメンタルに問題を抱えた気質の人がいたりする割合がとっても多いです

 

それもそのはず

 

遺伝的要因がかなりの割合で大きいからです

 

遺伝的に、セロトニンが作られにくく、常にセロトニンレベルが低い状態にあったり

 

セロトニントランスポーター遺伝子(セロトニンの量を調整するところ)が短いということから

 

セロトニンを十分に作用出来ていないということが考えらる為、特に意識してセロトニンレベル上げたいところです

 

さて、そんな重要なセロトニンの材料について

 

セロトニンが作られるために必要な栄養素はこちら

 

タンパク質(アミノ酸)の一種であるトリプトファン

ナイアシン(B₃)

葉酸

 

これらの栄養素が合わさることで、5HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)という物質に変化するそうです

 

そうして変化した5HTPに、ピリドキシン(B₆)が合わさることで、セロトニンへと変化していくという代謝経路です

 

ちなみに、セロトニンマグネシウムが合わさることで、睡眠に重要なメラトニンへと変化します

 

セロトニンは、睡眠の質を上げるメラトニンの材料にもなるため、脳内のセロトニンレベルが安定することで、夜ぐっすり眠れることにも繋がるという

 

嬉しい効果も期待出来ます

 

うつや不安症の人に不眠が付きものなのは、脳内のセロトニン不足が関係しているというわけですね

 

セロトニンが少なく、セロトニンがしっかり作用していないから、いつもなんだか不安で、情緒も安定しない

 

さらにセロトニンが少ないからメラトニンも作られらず、夜も眠れない!という悪循環です

 

 

おさらいに、しつこくもセロトニンの材料をもう一度

 

トリプトファンナイアシン葉酸5HTP

 

5HTPピリドキシンセロトニンマグネシウムメラトニン

 

です!!

 

目がまわるようなカタカナだらけですが、、覚えてくれましたか

 

テストに出るところなので、しっかりと暗記したいところです(笑)

 

セロトニンが作られる過程ひとつにしても、わたしたちの目には見えない体内で、こういった一連の代謝過程を経ているのだと思うと、そうしてそれが栄養素から成りたっているのだと思うと、自分の食べる物(栄養素)を軽視できないということがよく分かります

 

また、体質的に、5HTPへの変換が上手く出来ないという人もいるそうで…

 

そういった人は栄養素単体で摂るのではなく、始めから5HTPへと変化したサプリメントで摂取してしまうのがてっとり早いです

 

(5HTPサプリは各社から販売されています)

 

注意したいのは…


【セロトニンの材料となる栄養素やサプリメントを摂っているからわたしは大丈夫!!】

 

と呑気に構えてもいられないのが、生きづらい人の悲しき現実です(笑)

 

例えば、栄養素が補給されて、セロトニンがしっかり作られていたとしても、セロトニンの量を調節して作用させるといった働きを担うトランスポーターやシナプスの状態によっては、セロトニンが阻害されかねないからです

 

脳内の神経伝達物質の働きを良くするひとつの方法に、オメガ3などの良質な脂を摂ることで脳の流動性を上げ、”脳を柔らかく”しておくことでスムーズに神経伝達物質を作用させていくを期待したりもします

 

わたし頭脳レベルでは、医師にも脳科学者にも到底及ばないので詳しいことは偉大な先生や教授方の文献を参考してもらうことにして

 

”ひとつのことだけやっていればそれで良い”ということでは決してないことを頭に入れつつ、良いと言われることを取り敢えず片っ端から(念のため)全部やっておこうというのがわたしの考えです

 

効果がないならさっさと辞めればいいだけです

 

(ちなみに、前回補足で少し書いた、うつ病で処方される薬として有名なSSRIですが、あのお薬は、脳内のセロトニントランスポーターの働きを薬によって調整しているものであって、、。実際にセロトニン量が増えている訳ではないんです。

トランスポーターに作用するお薬で、それによってセロトニン量が調整されることで、セロトニンの量が増えた!!と感じるかもしれませんが、実際にはセロトニンの量自体は変わらず、作用する量が増えたということです)

 

第一選択として、セロトニンの材料をサプリメントや食事から十分に摂取出来たと仮定しても、他にもやるべきこと、やれることは山ほどあります

 

つづく

 

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