分子栄養学講師の気ままなブログ

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胃酸不足が疑われた時の対処法

2019年03月04日 | 身体・健康

前回は野菜、ビーツを使った血液検査不要の胃酸分泌能力チェックをご紹介しました

 

胃酸分泌能力が低い人が圧倒的に多い日本人ですから

少し多めのビーツを食べれば、ビーツ尿にならない人の方が少ないかもしれません

 

胃酸分泌能力が低いまま(胃酸不足)いれば、食べたものをしっかり消化出来ずに萎縮胃炎に繋がったり

未消化物質が腸に到達することになります

するとどうなるか

 

腸内環境を荒らし、それがリーキーガット(腸漏れ)に繋がったり、異物と判断した免疫系が発動してアレルギーを誘発したり…

腸から漏れ出してしまった、本来漏れ出るべきではない未消化の異物たちは全身を巡り、脳関門をも突破し、

倦怠感やうつ症状などの全身の不調に繋がるという

なんとも胃酸不足から成る一連の負のスパイラル

 

そんな恐怖なことばかり書いたら、

胃酸不足の人は少々ビビってしまうかもしれませんがご安心を

胃酸が出ていない人におススメなアプローチ法があります

 

胃酸を助ける食材をプラス

胃酸不足を補うために、食事の時には一緒に”酸”を摂る

クエン酸豊富な梅干し、レモン汁、お酢などを料理にかけて食べます

 

ちなみに、お酢には強い殺菌作用があるというのはご存知だと思います

わたしはよく食べきれなかったお刺身をお酢と醤油に漬けて翌朝食べたりします

昔の人は食材のもつ力の効能をよく知っていて、酢漬けなどにして食材の腐敗を防いでいたのですね

昔の人、おばあちゃんの知恵(?)って本当に凄いなと思います

同じ酸である胃酸にも殺菌作用があり、つまりは胃酸不足の人は殺菌作用が鈍くなる…

菌を抑えられないので小腸や大腸で腸にとってよろしくないカンジタ菌・イースト菌など、悪玉菌を異常繁殖させることに繋がってしまいます

胃酸不足の人にとって、食事に酸をプラスしてあげるということはとても意味のあることです

 

食材に含まれる消化酵素をプラス

人間の持つ消化酵素にはプロテアーゼ(タンパク質を消化)やアミラーゼ(炭水化物を消化)やリパーゼ(アブラを消化)などがありますが、

胃酸が出ないような状態の胃で、他の消化酵素がバッチリ出ていて働いてくれているということはまぁあり得ないですね…

わたしの体内の消化酵素はポンコツってわけです(笑)

自分の消化酵素がダメなので…食物の持っている酵素の助けをここは借りるべき

 

・大根おろし

ジアスターゼというアミラーゼが大根には豊富で、わたしのポンコツアミラーゼに変わって働きを助けてくれることでしょう

(ジアスターゼの働きを高めるためにも"おろす"ことが大事)

・パパイヤやパイナップル

プロメラインというプロテアーゼが豊富

酢豚のパイナップル🍍が許せないという人は多いけど

あれはパイナップルの酵素で豚肉のタンパク質を柔らかく分解してお肉を美味しくするだけでなく、わたしのポンコツプロテアーゼの変わりにプロメラインが消化を助けてくれ、

さらには”お酢”まで入っているなんとも画期的な(?)料理といえましょう👀☝️

 

まずはこれらを試してみて、

胃の調子が幾分良い

いつもの胃もたれや胃のムカムカが減った

食後の腹部膨満感もなくさっぱり食べれた

という方は、胃酸不足だったのかも

 

わたしは胃が疲れると無性に大根おろしとなめこにお酢をたっぷりかけたものが食べたくなります

そんな時ほど胃が荒れている証拠です

 

軽度な胃酸不足であればこれらで充分まかなえるかもしれませんが、

上記の対策ではちょっと手に負えない…

物足りない人ように、消化をバッチリサポートするおススメの消化酵素のサプリメントたちを次回はまとめておきたいと思います

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