分子栄養学講師の気ままなブログ

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のび太とドラえもんの共依存の関係

2021年06月11日 | 繊細さん・HSP

のび太って傷つきやすい繊細さん?
いやいや…

宿題しないし、
忘れもの多いし、
ジャイアンにいじめられてすぐ泣くし、

 

最終的にドラえもんにすぐ泣きつくし

 

泣き言ばかりの

困ったちゃんよね。。

 

ってことで、

前回からアニメ・ドラえもんを例えに
行動分析学の視点から
のび太とドラえもんの関係性を

 

行動に重点をおいて見てきました🤩

 

前回までの内容はこちら↓

OGPイメージ

本当は恐ろしかったドラえもん… - 繊細さんが輝く為に本気で向き合う専門家lisa☆Blog

前回からの続きHSPと分かったけれども生きるの楽にならないそんな方に今日オススメしたいのが、行動分析学❣️行動分...

本当は恐ろしかったドラえもん… - 繊細さんが輝く為に本気で向き合う専門家lisa☆Blog

 

 

人には、その行動をする理由が必ずある

と、考える行動分析学ですが、


のび太がドラえもんに泣きつく行動は、
ドラえもんが道具を出して助けてくれる

というメリットによって
強化されているわけです🤔

(専門用語ではこれを『嫌子消失による強化』と言います)

 

困ったことあり(問題勃発)→泣きつく→困ったことなし(問題解決)

 

今日は、
ドラえもんの行動に着目してみます

ドラえもんがのび太を助けるのは
ドラえもんが優しいから。

と思ってしまうでしょうが、

ドラえもんの行動にも
メリットがあってその行動(道具を出す)が
引き起こされていると考えるのが
行動分析学です

 

ドラえもんをじっくり観察すると…

1、のび太のうるさい泣き言→道具を出す→のび太のうるさい泣き言なし

或いは、
2、ドラえもんありがとうの言葉なし→道具を出す→ドラえもんありがとうの言葉あり

 

2の後者だとすると、
ドラえもんは、

道具を出すという行動によって称賛を得る
というメリットが
潜んでいるかもしれませんし🤔

 

1の前者だとすると、
ドラえもんにとっては、
のび太のうるさい泣き言は
はた迷惑極まりなく、


道具を出すことで
うるさい泣き言を聞かずに済む

というメリットに
なっているかもしれません🤔

 

それぞれ、専門用語では
1は、のび太と同じく、嫌子消失による強化
2は、好子出現による強化

 

と言われます🙌

 

このように、
目に見えない最に聞こえる
(ドラえもんは優しいからね)という言い分で済ませず、

行動を分析していくわけです

 

これが真実かどうか確かめるには、
行動の直前直後をいじることで

現象が変化するか?を、
測定をして実験する。

 

これをして、
困った行動へ介入していくのが
行動分析学です

 

殆どの人が、
自分の行動、あるいは他者の行動を
一切分析出来ていないとのこと…

 

その行動を起こしている原因を
突き止めることが出来れば、

少しの工夫で行動が驚くほど変わると言います


のび太が泣きついても、
ドラえもんが耳を貸さず、決して道具を出さない…

 

と、のび太ははじめはいつも以上に大泣きして
大袈裟にわんわん泣き出すでしょう
(これを専門用語ではバーストと言います)

 

しかし、それでも頑なに、

のび太君が透明人間かのようにして
耳を貸さない!ということを
ドラえもんに一貫してやってもらいます

 

すると、のび太はこれが続くと、
次第にドラえもんに泣きつく行動をしなくなります

 

なぜか??


今までメリットになっていた好子

(のび太にとっては"道具を出してもらえる")

が、一向に出現しないということを


学習するからです

 

 

泣いてもメリットが得られないということで、
その行動はしなくなります

泣きつく行動が、
無駄な行動になるのです

 

 

行動が減少していかない場合は、
行動分析にミスがあります。

 

他のところに原因があるので、
また分析し直しますし、

 

行動が予想通りに減れば、
泣きつく行動は、
のび太にとっては
道具をゲットするために引き起こされていたことが分かります

 

 

さて、
ドラえもんとのび太の関係を親子関係にも
例えることが出来ます

 

子がお小遣い頂戴と言う→お小遣いを渡す→子がお小遣い頂戴と言わない

子どものトラブルあり→親が助ける→子どものトラブルなし


お小遣いを頂戴と言われて、
面倒だからお金を渡す


子どもにトラブルが勃発すると、
心配で、可哀想で、

つい手を貸してしまう…

 

このループが無意識に繰り広げられているのです

 

場合によっては、
子どもに頼られることが親のメリットになっている
ケースもあるかもしれません

 

まさに共依存の関係です

 

ニートや引きこもり息子のケースもそうです

 

息子を家からさっさと追い出すと、
息子は嫌でもなんでも、
生きていく為に仕事に行かざるを得ません

 

場合によっては、
家から追い出してください。。。

そんな荒対処が必要な場合もあるでしょう

 

しかし、
そんなことをアドバイスする人いますか?

いませんよね…

 

何か問題があると、責任が取れないで
そんなアドバイス怖くて出来ないのです

 

だから、生温いアドバイスしか出来ません

やはり一向に変わっていきません

 

しかし、本当に息子のこと、
その家族のことを想うなら、


厳しいアドバイスになるはずです

 

そうでなければ、
ニート、引きこもり息子は
いつまでたっても働きにいかないでしょう…

 

働かないでもメシを食えるメリットが

または働きに行くことで勃発する嫌な出来事から回避される

そんなメリットがそこにある限り……

 

ドラえもんは、
のび太の将来を想うなら、


道具を出す以外の行動で、
のび太のやる気を引き出すべきですね



100人いたら、99人が生温い
その場しのぎのアドレスしかしない

とのことです





メリットの法則 行動分析学・実践編 (集英社新書)


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